仕事もメンタルも自己管理!依頼に真摯に向き合う弁護士の仕事術
東京都内で弁護士として活躍されている鈴木理司(すずき まさし)さん。依頼主の気持ちに寄り添い幅広い案件に対応する弁護士の仕事について、ご自身の仕事への向き合い方やメンタル管理などのお話を伺いました。

転校が多かったことをきっかけに、独立して弁護士の道へ

仕事もメンタルも自己管理!依頼に真摯に向き合う弁護士の仕事術

子どもの頃、父が転勤族で転校が多く、会社員には転勤がつきものなのだろうと思っていました。それで会社員よりは個人事業主か経営者になりたいと思ったのが最初のきっかけです。大学がたまたま法学部だったので、弁護士の道に進みました。

学生時代に、法律事務所で仕事をした経験はありません。大学に何度か弁護士の方が講師として来ていて、こういうものなのだろうな、と何となく思っていました。当時はアルバイトもしていましたが、全然関係ない仕事でした。大学卒業後はまずロースクールに2年間通い、司法試験を受けたその年に受かり、それから弁護士になったという感じです。

弁護士として専門分野を持つというよりは、幅広い案件に対応しています。法人破産等の債務整理、相続、最近では名誉棄損の案件も増えてきました。

仕事内容は事件によってバラバラです。交渉であれば相手とメールなり対面なりで話し合って、すんなり進みます。抽象的ですが、訴訟等裁判所が絡むと依頼主の方から話を聞いてまとめて、証拠品を出して依頼者に確認して、手続きを通して集めて提出して、というように時間がかかります。書類をつくるのが一番手間が掛かりますね。

ツールで仕事管理、メンタル管理を大切に

仕事もメンタルも自己管理!依頼に真摯に向き合う弁護士の仕事術

弁護士の仕事は楽しいこともありますが、辛いときも結構あります。人が絡むので、こちらの思い通りになるわけではないですから。特に困難な方、要求が強い方、話を聞いてくれないような方が依頼者だと、困難だと感じることがあるかもしれません。

弁護士としてやりがいを感じるのは、事件がうまく解決したときです。訴訟等裁判所が関係する事件の場合、案件ひとつに時間がかかりすぎるので、なかなか判決までいかず、和解で解決することが殆どです。相手が争わなくても、どんなに早くても数カ月くらい、相手と争うことになると数年かかります。うまくいったとき、というのは交渉でうまく済んだときなどを指します。数年単位で時間がかかると、客観的に見て勝てるように思える案件も依頼者が疲れてしまって気力が続かないことはありますね。

仕事の管理については管理システムを使ったり、定期的に棚卸ししたりしています。もっと効率良くしたいなというのはありますが。棚卸しは週に1回を目標としていますが、結局2週間に1回になっています。

動きがある案件なら覚えていられるのですが、止まっている案件だと忘れてしまうので、定期的にたな卸しをせざるを得ないのです。メンタル管理については、あえて愚痴を言うのも大切だと思っています。もちろん、依頼者ではなく同業者に、です。身体を動かすのも大切なので、ジムに通ったりもしています。

今東京にいますが、出身は愛知県なので、専門分野を身につけて、将来的には愛知県の地域経済に貢献できればと考えています。


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