NFT投資は詐欺?儲かる?始め方や稼ぎ方、税金面を完全解説【2025年最新版】

NFT市場はバブル崩壊後の淘汰を経て、2025年現在は実需と投資機会が両立するフェーズへ移行しました。とはいえ、「NFT投資って結局どうやって稼ぐの?」「リスクは大丈夫?」と疑問を抱く人も多いはず。

そこで今回は、NFT初心者でも理解できるよう基本概念から稼ぎ方、注意点までを網羅的に解説します。

本記事を読み終わる頃には、自分に合った投資スタイルと失敗しないための戦略が明確になるでしょう。

目次

  1. NFT投資とは?基本概念をわかりやすく解説
  2. NFT投資の代表的な稼ぎ方3選
  3. NFT投資のメリットとデメリット
  4. NFT投資の始め方・やり方
  5. NFT投資でよくある失敗と対策
  6. NFT投資に関する税金・確定申告のポイント
  7. NFT投資に関してよくある質問【FAQ】
  8. NFT投資まとめ

NFT投資とは?基本概念をわかりやすく解説

NFT投資とは、ブロックチェーン上で発行される唯一無二のトークン(NFT)を売買・保有して収益を狙う行為を指します。

アートやゲームアイテムだけでなく、不動産や債券といったリアルアセットの小口化(RWA)にも活用が広がり、暗号資産よりもユースケースが多彩なのが特徴です。

キャピタルゲインに加え、ステーキング報酬や保有者限定の特典など複合的なリターン設計が可能なため、個人投資家のみならず大手企業の参入も進んでいます。

NFTについてより詳しく知りたい方は、「NFTとは?」の記事をあわせてご覧ください。

NFTが投資対象になる理由

NFTが投資対象として成立するのは、デジタル上だけで価値が完結しないリターン設計が可能だからです。具体的には次のような要素があります。

・二次流通によるキャピタルゲイン:人気コレクションはフロア価格が数十〜数百倍になる事例も
・ロイヤリティ収益:クリエイターに支払われる仕組みが透明で、市場活性化を促進
・ユーティリティの拡張:コミュニティ参加権やゲーム内報酬など、保有メリットが多数

これらの要素により、NFTは単なるデジタルアートではなく新しい資産クラスとして評価されつつあるのです。

NFT投資の代表的な稼ぎ方3選

ここからは実際にどのような方法で利益を狙えるのかを具体的に見ていきます。

今回ご紹介するNFT投資の稼ぎ方は以下の3つです。

・転売でキャピタルゲインを狙う
・ステーキング/エアドロップでインカムゲイン
・RWA・ユーティリティ型で長期収益

短期売買でのキャピタルゲインから中・長期保有によるインカムゲインまで、投資スタイル別に解説するので、自分に合う手法をイメージしながら読み進めてみてください。

転売でキャピタルゲインを狙う

1つ目は、一次販売やフロア価格が落ち込んだタイミングでNFTを購入し、価格上昇時に売却して差益を得る戦略です。

例えば、下記の画像はPudgy Penguinsのフロア価格の推移をグラフ化したものですが、底から最高値まで3倍以上の値動きを見せていることがわかります。

NFT投資は詐欺?儲かる?始め方や稼ぎ方、税金面を完全解説【2025年最新版】
引用:OpenSea公式サイト

反対に2025年1月から2月にかけては大きく下落しているものの、撤退のタイミングを決めておけばある程度の利益を得られると言えるでしょう。

OpenSeaの「Activity」タブなどでトレンドを把握し、出来高の多いコレクションを選ぶのが成功のポイントです。

ステーキング/エアドロップでインカムゲイン

続いては、NFTを保有もしくは専用プールにロックし流動性を提供し、ガバナンストークンや追加のNFTを報酬として狙う手法です。

具体的な事例として、大手暗号資産取引所のBinanceがBAYC系のNFTをステーキングすると、報酬としてAPEコインが配布されるプログラムを実施したことで話題になりました。

NFT投資は詐欺?儲かる?始め方や稼ぎ方、税金面を完全解説【2025年最新版】
引用:BINANCE NFT

年利2〜10%が期待でき、保有しているだけで“配当”が得られる点が魅力と言えるでしょう。

ただしロック期間中は売却できないため、市場急落やプロジェクト破綻に備え、投入額は分散・少額に留めるのが鉄則です。

RWA・ユーティリティ型で長期収益

最後は、RWA・ユーティリティ系のNFTで長期的に利益を狙う手法です。

具体的には、不動産やトレーディングカードなどリアル資産に紐づけられたNFTや、ゲーム内アイテム・会員証として機能する実需型のNFTに投資し、下記のようなリターンを継続的に得られる可能性があります。

・配当
・割引特典
・ゲーム報酬

ただし、こちらに関しても長期保有が前提となるので、上述したリスクがあることに注意しましょう。

NFT投資のメリットとデメリット

NFT投資には魅力的なリターンの可能性がある一方、NFTならではのリスクも存在します。
ここでは代表的な長所と短所を整理し、バランスの取れた判断材料を提供します。

観点 メリット デメリット
価格変動 稀少性と話題性で短期間に大幅値上がりする可能性 需要低下や市場冷え込みで急落するリスクが高い
流動性 大手マーケットプレイスで即売却できるコレクションもある ニッチな作品は買い手が付かず資金が拘束されやすい
収益源 ステーキング・エアドロップなど多面的なインカムが取れる プロジェクト破綻時は報酬が無価値になる恐れ
権利の活用 保有者限定コミュニティやリアル特典が得られる 著作権や商用利用範囲が限定される場合が多い

表だけではイメージが掴みにくいかもしれませんが、早期参入者が10倍以上のリターンを得た事例がある一方、2022年のベア相場では90%以上下落したNFTも少なくありません。

価格変動と流動性が最大のボラティリティ要因となるため、投資額は余裕資金の範囲に抑えることが鉄則です。

NFT投資の始め方・やり方

ここでは「ウォレットすら触ったことがない」NFT初心者でも迷わず進められるよう、具体的な手順を3段階でまとめました。

1. 国内取引所でETHを購入する
2. MetaMaskウォレットを作成・資金を送金する
3. マーケットプレイスでNFTを購入する

各ステップで重要なポイントとつまずきがちな注意点を押さえておきましょう。

1.国内取引所でETHを購入する

まずは暗号資産取引所に口座開設し、NFTの取引通貨となるETHを購入します。

暗号資産を取引する際のポイント

・入金手数料とスプレッドを合わせた「実質コスト」を確認する。
・口座開設〜本人確認に1〜2営業日かかるため余裕を持つ。

2.MetaMaskウォレットを作成・資金を送金する

MetaMaskの公式サイトからブラウザ拡張をインストールし、12語のシードフレーズをオフラインで保管します。

その後、取引所からETHを送金。送金する際に必要となるアドレスは必ずコピー&ペーストで貼り付けることをおすすめします。これだけで送金ミスのリスクを大幅に下げることができるためです。

詳しくは「MetaMaskとは?安全性や使い方を徹底解説」の記事をご参考にしてください。

3.マーケットプレイスでNFTを購入する

最後に、OpenSeaやMagic Edenでウォレットを接続し、気になるコレクションを検索します。

投資目的でNFTを購入する場合は、以下の3点をチェックする癖を付けましょう。

・フロア価格の推移
・取引量
・公式リンク

また、ガス代が高い時間帯を避けるだけで数千円単位の節約になることもあります。

関連:NFTマーケットプレイスおすすめ一覧|選び方や使い方を徹底解説!

NFT投資でよくある失敗と対策

NFT投資では、「知らなかった」では済まされない落とし穴が多数あります。

以下に代表的な失敗例を挙げ、その対策をセットで紹介します。

ケース1:フィッシングサイトにウォレットを接続

・偽URLに気付かず接続し、保有NFTが一斉に盗難。
・対策:公式X(旧Twitter)やDiscordからリンクをたどり、ブックマークした公式URL以外では接続しない。

ケース2:流動性のないNFTを大量保有

・SNSで話題になった直後に高値掴みし、売り抜けできず資金が塩漬け。
・対策:出来高と保有者数を確認し、取引量が少ないものは購入額を抑える。

ケース3:税金を失念し想定外の追徴課税

・売却益を再投資し続けた結果、納税資金が不足。
・対策:年末時点で含み益を把握し、納税相当額を把握・確保しておく。

失敗をゼロにするのは難しくても、リスクを想定し準備するだけで致命的な損失は避けられます。

常に「公式情報の確認」「少額テスト」「分散投資」を心掛けましょう。

NFT投資に関する税金・確定申告のポイント

NFT売買で得た利益は、日本の税制では雑所得または譲渡所得に区分されます。
年間20万円を超えると会社員でも確定申告が必要なため、早めの損益管理が欠かせません。

・計算方法:売却(または暗号資産への交換)時点の価格−取得原価−ガス代=課税所得。
・申告区分:原則は雑所得総合課税。事業規模と認められれば事業所得として経費計上が可能。
・損益通算:NFTの損失は他の所得と通算不可。赤字を翌年へ繰り越すこともできません。
・ツール活用:クリプタクトやGtaxなど損益計算ソフトでCSVインポートし、年度末にまとめて出力すると便利。

税務調査では取引ログの保存状況が重視されるため、EtherscanのTxリンクや取引所のCSVを必ずバックアップしておきましょう。

関連:【無料】暗号資産の損益・税金計算ツールおすすめ3選|確定申告に便利なツールを紹介

NFT投資に関してよくある質問【FAQ】

それでは、最後にNFT投資に関してよくある質問をまとめました。

・無料でNFTを手に入れる方法はありますか?
・スマホだけでNFT投資は可能ですか?
・すぐに売って稼げますか?

読者から寄せられる質問の中でも特に多い上記3点を取り上げ、簡潔に回答します。

Q1. 無料でNFTを手に入れる方法はありますか?

エアドロップや無料のミント企画を狙えばガス代のみで取得できます。

ただし偽サイトを装ったフィッシング詐欺も多いため、公式SNSからリンクを確認し、まずは少額でテスト参加するのが安全です。

Q2. スマホだけでNFT投資は可能ですか?

MetaMaskや各取引所のアプリを使えば、購入自体は可能です。

ただ、シードフレーズの漏洩リスクが高まるため、初期設定や高額保管はPC+ハードウェアウォレットを推奨します。

Q3. すぐに売って稼げますか?

話題性の高いコレクションを転売すれば短期利益も期待できますが、タイミングを間違えれば売買が成立しないケースもあります。

Xでの話題性や出来高などを確認し、出口戦略を立ててからエントリーしましょう。

NFT投資まとめ

NFT投資は高いリターンを得られる可能性があると同時に、裏では様々なリスクが存在します。

最後に、実践的かつシンプルな成功要因を3点に絞って整理します。

  1. 情報ソースの信頼性を担保する
    公式Discord・X(旧Twitter)・Etherscanなど一次情報にアクセスし、噂や二次情報だけで判断しない

  2. 分散と余剰資金でリスク管理する
    コレクションやチェーン、投資タイミングを分散し、ガス代も含めた総投資額をコントロール

  3. エグジットを決めてからエントリーする
    フロア価格〇ETHで利益確定、〇%下落で損切りなどルールを明文化し、感情によるトレードを排除する

NFTは暗号資産と同じように、あくまでハイリスク・ハイリターンの領域です。

市場動向を学びながら、ルールに基づいた投資判断でデジタル資産運用を楽しみましょう。