3c分析
(画像=everything possible/Shutterstock.com)

企業経営や事業推進では戦略が重要である。経営資源を効率的に配分し、攻める分野を決める。現状を正しく分析して立案しないと誤った方向に企業全体を導きかねない。今回は、正しい現状認識や戦略立案に役立つ3CとSWOT分析を紹介する。経営や事業の運営にぜひ役立ててほしい。

目次

  1. 経営戦略の立案に分析が必要な理由
    1. 現状把握によって問題点を明らかに
    2. フレームワークが有効
  2. 3C分析とは?
    1. 3C分析の内容
    2. 3C分析の目的
    3. 3C分析の方法
  3. SWOT分析とは?
    1. SWOT分析の内容
    2. SWOT分析の目的
    3. SWOT分析のやり方
  4. 3C分析とSWOT分析の注意点
  5. フレームワークを活用すれば効果的・効率的に戦略立案できる

経営戦略の立案に分析が必要な理由

3C分析とSWOT分析の説明をする前に、まずは経営戦略の立案に分析が必要な理由を解説していく。

現状把握によって問題点を明らかに

経営戦略のアプローチはさまざまだろう。有名な経営者の方法論を真似てみたり、今までの経験を活かしたりするパターンなどがある。場合によっては思いつきや感覚で決めることもあるかもしれない。

他社の方法論を真似ても、他社との前提条件が異なると有効利用できない。また、思いつきで考えると、戦略に漏れが生じる可能性もある。

経営戦略が誤っていると、企業が間違った方向に進みかねない。それを避けるために、正しく現状を認識することが重要である。

フレームワークが有効

自社の現状を把握するには、フレームワークが有効である。フレームワークとは、思考の枠組みや体系を指す。過去の賢人達が試行錯誤し、洗練させてきたエッセンスだといえる。

有用でないものは淘汰されると考えれば、長く使用され続けるフレームワークは、有用であるに違いない。フレームワークを通して網羅的に考えることで、適切な課題を設定でき、経営戦略を効率的かつ効果的に立案できる。

しかし、フレームワークの数は多く、それぞれ分析する視点や内容が異なる。たとえば、「起承転結」はストーリー構成におけるフレームワークであるが、経営戦略を立案する際には向いていないだろう。

結論として適切なフレームワークを用いるのが重要である。さまざまなフレームワークを知り、独自のフレームワークをつくるとよい。

フレームワークについての理解をさらに深めるために、ここからは、ビジネスの現状を分析する基本的なフレームワークとして3C分析とSWOT分析を紹介する。

3C分析とは?