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日本酒「錦鯉」シリーズを醸す今代司酒造(新潟市)は5月9日、純米大吟醸 「錦鯉 白銀」のボトルキャップに開封検知機能付きNFCタグとブロックチェーンを連携させたトレーサビリティサービス「SHIMENAWA」を採用したと発表しました。スマートフォンでタグをタッチすれば未開封かどうかを即座に判定し、開栓の瞬間がブロックチェーンに記録されます。

背景と導入の狙い

SHIMENAWA 錦鯉
(画像=引用:プレスリリース)

国内市場では若年層の酒離れが課題となる一方、日本酒の海外需要と高価格帯ニーズは伸長しています。今代司酒造は「伝統×革新」を掲げ、模倣品対策と輸出先の規制対応を同時に強化する手段としてSHIMENAWAを導入しました。この仕組みにより、ブランド保護だけでなく消費者に対して透明性の高い醸造データを提示できるようになります。サービス提供元のSBIトレーサビリティは、酒類での実績をショーケースにトレーサビリティ事業を拡大したい考えです。

SHIMENAWAとは

SHIMENAWAは、NFCタグとブロックチェーンを“結ぶ”ことで「真贋証明」と「体験価値」の両立を目指すソリューションです。ユーザーがタグにタッチすると未開封判定のほか、開封後のみ表示される限定サイトやNFT配布などの機能が解放され、購入後のエンゲージメントが高まります。2025年3月には蔵元がアプリ画面のカラーや文言、限定コンテンツをノーコードで編集できるデザイン・コンテンツ管理機能が追加され、ブランドストーリーを一体的に演出しやすくなりました。

基本機能

SHIMENAWAには、酒蔵と消費者双方にメリットをもたらす四つのコア機能があります。

** 真贋証明 ** NFCタグの固有IDと醸造データをブロックチェーンに書き込み、「いつ・どこで・誰が醸造したか」を改ざん不能な形で可視化します。 ** 開封検知 ** タグが開栓を検知し、日時や位置情報を自動記録。アプリには「開封済」バッジが表示され、正規品と“自分で開けた瞬間”を同時に証明できます。 ** 正規品管理 ** 出荷先とタグIDを紐づけることで不正流通を追跡し、特約店管理の精度を高めます。 ** ファンマーケティング ** 開封後のみアクセスできる限定サイトやNFT付与機能でリピート購入やSNS拡散を促進。

これらの機能により、酒蔵は模倣品リスクを抑えつつユーザー体験を強化でき、消費者は安心して本物を楽しめる環境が整います。

新機能

最新アップデートでは、酒蔵側がアプリ内のロゴや配色、表示文言を自由に変更し、限定動画やコンテンツを随時追加できるようになりました。これにより各ブランドの世界観をより細やかに表現でき、ユーザーとの関係構築を長期的にサポートします。

今後の展望

プレスリリースでは、今代司酒造が「SHIMENAWAを通じて日本酒を楽しむ瞬間の価値を最大化する」と述べており、同社は“開封の一瞬”をブランド体験の中心に据えたマーケティングを継続する方針です。こうした取り組みは、プレミアム日本酒市場における消費者の期待値をさらに押し上げる可能性があります。

開封をエンタメに変える発想は、日本酒ファンの体験価値を一段引き上げそうです。

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この記事を書いた人

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