
こんにちは。星田 暁(ほしだ さとる)です。私は一般社団法人ユニオン代表理事を務め、高齢者コミュニティの運営や理学療法士、社会福祉士の資格を生かして地域の方々の健康増進を目的とした教室やイベントを開催しております。また大田区リビングラボの代表も務めていて、企業や住民の方々と協力して、地域課題解決に取り組んでいます。今回は大田区リビングラボ会議を開催したので、その模様をお伝えします。 |
第11回大田区リビングラボ会議を開催

先日、第11回大田区リビングラボ会議を開催しました。今回のゲストは、長年地域活動に携わっている河原英信(かわはらひでのぶ)さん。
河原さんは神奈川県を拠点に活動し、現在は首都圏を飛び回りながら、廃食油の回収を通じた地域活性化に取り組んでいます。
この会議では、河原さんがこれまでに手掛けてきた地域活動の実例や、廃食油の回収がどのようにして地域と人々をつなぐのかについて、お話を伺いました。環境問題への関心が高まる中、地域資源の活用という視点からも多くの示唆に富んだ内容となりました。
廃食油回収×地域活動「廃食油の回収が地域をつなぐ」

廃食油の回収が、単なる資源の再利用にとどまらず、地域をつなぐ役割を果たしていることをご存じでしょうか?
全国各地で廃食油回収の取り組みが広がる中、今回の会議では、自治体や地域住民が協力しながら行う地域循環型の取り組みについて学びました。
例えば、一部の地域では、地域の拠点となる自治会館や地域センターを活用し、住民が家庭で出た廃食油を持ち寄れる仕組みを整えています。こうした活動は、資源を有効活用するだけでなく、地域の人々が集まり、交流を深める場にもなっています。
さらに、自治体や学校とも連携し、廃食油回収の仕組みを地域の環境教育に取り入れる例も増えています。家庭でできる小さなエコ活動が、地域全体の環境保全につながることを子どもたちに伝えることで、未来の世代に持続可能な地域づくりの意識を育んでいます。
河原さんの活動も、こうした地域と密接に関わりながら展開されており、廃食油回収が単なるリサイクルを超えた「地域づくりのツール」として機能していることを改めて実感しました。
「廃食油の回収が地域をつなぐ」と聞くと、一見すると結びつきにくいように感じるかもしれません。しかし、実際にはこの取り組みが地域の人々を結びつけ、新たな価値を生み出すきっかけとなっています。
具体的には、家庭で使い終わった揚げ油などを回収し、それをリサイクル燃料や再利用資源として活用することで、「もったいない」を減らすだけでなく、地域内での循環型経済を促進します。さらに、回収の場を設けることで地域の人々が自然と集まり、顔を合わせる機会が増えるため、地域コミュニティの活性化にもつながります。
河原さんの活動は、単なる資源リサイクルにとどまらず、環境保全と地域づくりを結びつけたモデルケースとして、多くの自治体や企業から注目されています。
会議を通して

今回の会議では、廃食油回収を軸にした地域活動の可能性について、参加者同士で活発な意見交換が行われました。
「これまで廃棄していたものが資源になるだけでなく、人と人をつなぐ役割も果たすとは驚きだった」
「自分の地域でもぜひ取り組んでみたい」
といった多くの声が寄せられ、関心の高さを伺えました。
地域課題の解決には、地域住民と企業、行政が連携し、それぞれの強みを生かしながら共に考え、行動することが不可欠です。大田区リビングラボでは、これからも多様なテーマを取り上げ、地域の未来を共に考える場を提供していきます。
ご参加いただいた皆さま、そして貴重なお話を聞かせてくださった河原英信さん、本当にありがとうございました!
次回のリビングラボ会議も、ぜひご期待ください。
大田区リビングラボの活動に興味をお持ちの企業・団体の皆さんは、ぜひ一般社団法人ユニオンのホームページまでお問い合わせください。
https://union-activesenior.com/
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