住友化学、韓国の無線通信モジュール企業を買収

住友化学株式会社(4005)は、韓国子会社の東友ファインケム株式会社を通じて、韓国の無線通信モジュール・ベンチャー企業であるHUCOM WIRELESS社(韓国、以下:ヒューコム)を買収した。

住友化学は、総合化学メーカーで、石油化学品、機能材料、光学製品などの製造・販売を行っている。

東友ファインケムは、次世代通信対応スマートフォンなど向けに、フィルム基材上に極微細金属配線を形成したシート状のアンテナ(フィルムアンテナ)の開発に取り組んでいる。カラーフィルターやタッチセンサー事業を通じて培った回路形成や精密積層加工技術を強みとしている。

ヒューコムは、無線通信モジュール・ベンチャー企業で、ネットワーク通信モジュールの設計および販売を行っている。

目的

次世代通信分野において、IoTや大容量・高速通信のニーズが拡大するなか、Beyond 5Gに対応するアンテナ市場が急成長しており、高速通信向けフィルムアンテナをはじめとする高機能アンテナの需要は、2030年代前半には1,000億円規模に達すると予想されている。

住友化学グループは、本件M&Aにより、ヒューコムの高度な通信モジュール設計技術と市場アクセスを獲得し、川下ニーズに応じたフィルムアンテナの開発や事業拡大を図る。

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(提供:日本M&Aセンター

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