東京衡機、先端力学シミュレーション研究所の買収ならびに新規事業開始を発表

株式会社東京衡機(7719)は、2025年2月3日付で株式会社先端力学シミュレーション研究所(東京都文京区、以下:ASTOM R&D社)と資本業務提携契約を締結し、2025年3月31日付で同社の株式の過半数を取得して子会社化することを決定した。

なお、東京衡機は、ASTOM R&D社の子会社化に伴い同社の営む事業を、東京衡機グループの新規事業(デジタル事業)として開始することをあわせて発表した。

東京衡機は、東京衡機グループの経営戦略の立案・遂行、グループ子会社の統括管理およびサポートを行っている。
ASTOM R&D社は、CAEソフトウェアの開発および受託解析、受託開発等を行っている。

背景・目的

東京衡機とASTOM R&D社は、2024年3月18日付「株式会社先端力学シミュレーション研究所との資本業務提携に向けた基本合意書の締結に関するお知らせ」にて発表したとおり、資本業務提携についての基本合意書を締結し、提携関係の強化について協議を進めてきた。

この資本業務提携契約の締結およびASTOM R&D社の株式取得は、2024年4月下旬以降に予定していたが、2024年5月24日付で東京衡機の株式の特別注意銘柄の指定が継続されたことから当初の予定よりもスケジュールが延び、2024年11月23日付の特別注意銘柄の指定解除を受け、改めて最終的な契約の締結に向け協議を行い、この度の合意に至ったもの。

東京衡機グループとASTOM R&D社は、上記の業務提携契約締結以降、それぞれの強みを活かし、提携によるシナジー効果を発揮すべく、以下のような取組みについて協議を進めてきた。

その結果、双方の技術のコラボレーションにより試験機事業の顧客から受注を獲得するなど着実な成果が表れており、また、エンジニアリング事業の販促ツールにASTOM R&D社のデジタル解析技術を利用するなど東京衡機グループ全体において協力関係の構築が進んでいる。

①営業部門の連携による顧客への最適な提案
②共同技術開発
③試験データのソリューション開発(分析の効率化、改ざん防止等)
④東京衡機グループ各社のIT化、AI技術導入等による業務効率の向上

東京衡機は、最先端のデジタル技術と優秀な研究者・技術者を多く有するASTOM R&D社との関係をより強固にすることで、既存事業を変革し新たな地平を切り拓いていくことができると考え、ASTOM R&D社に東京衡機のグループに加わっていくことを打診した。

一方、ASTOM R&D社としては、産業界全般、官公庁、各種研究機関、教育機関など多くの顧客を抱える東京衡機のグループに入ることで、そのポテンシャルをより発揮していくことができると捉えて東京衡機の打診に応じ、この度の資本業務提携契約の締結に至った。

子会社化するASTOM R&D社の行っている事業は、東京衡機グループとしては新規事業となり、今後、セグメントとしては「デジタル事業」として区分する。

株式の状況

異動前の所有株式数 -株
(議決権の数:-個)
(所有割合:-%)
取得株式数 1,249株
(議決権の数:1,249個)
(発行済株式数に対する割合:50.04%)
(取得価額:340百万円)
取得価額 ASTOM R&D社の普通株式 340百万円
取得関連費用等(概算額) 20百万円
合計(概算額)      360百万円
異動後の所有株式数 1,249株
(議決権の数:1,249個)
(所有割合:50.04%)

日程

資本業務提携契約書締結日:2025年2月3日
株式譲渡実行日:2025年3月31日(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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