ギフトECサイトとは?必要なサービスや機能、成功させるコツを紹介

インターネットの普及や新型コロナウイルスの流行により、ネットショップを利用する方が増えました。自身の買い物だけでなく、友人へのプレゼントなどギフトをネットで購入する方も増えている傾向にあります。

本記事では、ギフト専門のネットショップである「ギフトEC」を詳しく解説します。ギフトECサイトの立ち上げ方や必要な機能も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. ギフトECとは?
  2. ギフトECサイトのメリット
  3. ギフトECサイトのデメリット
  4. ギフトECサイトに必要な機能やサービス
    1. ラッピングやのしを選べる機能
    2. 一度に複数の配送先を選択できる機能
    3. メッセージカード機能
    4. ソーシャルギフト機能
    5. 名入れサービス
    6. 配送日時の指定サービス
  5. ギフトECサイトの注意点
    1. 代引きは設定できないようにする
    2. 確認作業を徹底する
    3. ソーシャルギフトには丁寧なサポートを行う
  6. ギフトECサイトの始め方
    1. ECモールに出店する
    2. 自社ECサイトを構築する
    3. 既存の自社ECサイトに機能を追加する
  7. ギフトECサイトを成功させるには?
    1. 需要のある商品を分析する
    2. ラッピングや梱包などで他社と差別化を図る
  8. futureshopはギフトECに必要な機能が充実しています
    1. giftimize for futureshop
    2. AnyGift
  9. まとめ

ギフトECとは?

ギフトECとは、お中元やお歳暮、友人へのプレゼントなどのギフト商品を専門に扱っているECサイトを指します。一般的なアパレルやスイーツなどのECサイトに比べると、ラッピングやメッセージ、名入れなどギフトに特化したサービスが充実しているのが特徴です。

さらに誕生日や母の日、父の日などに合わせて配送日を指定できたり、複数の宛先に送付できたりなどの機能もギフトECならではの特徴といえます。

ギフトECサイトのメリット

ギフトECサイトは、運営側と顧客側それぞれにメリットがあります。

運営側のメリット 顧客側のメリット
・1年中安定した需要を見込める
・リピーターを獲得しやすい
・24時間好きな時間に商品を購入できる
・様々なジャンルのギフトから選べる

運営側のメリットは、安定した需要を見込める点です。ギフトは友人への誕生日や記念日のプレゼントをはじめ、母の日や父の日、お歳暮など1年中需要があります。

贈られた商品について、受け取った側の満足度が高ければ、口コミなどで商品の認知拡大も期待できます。送った側も、喜びの声をもらうことで満足度が得られるため、再度購入してもらえる可能性も高まります。

ギフトECサイトのデメリット

多くのメリットがあるギフトECサイトですが、以下のようなデメリットもあります。

運営側のデメリット 顧客側のデメリット
・ECサイトに必要な機能が多く、コストが高くなりやすい
・ターゲットが若年層に絞られやすい
・実際に手に取れない

運営側のデメリットは、ギフトEC特有の機能を導入しなくてはならない点です。ラッピング機能や名入れサービスなど様々な機能があるため、導入コストが高くなりやすい点に注意が必要です。

また顧客側のデメリットとして、商品を実際に手に取れない点があげられます。実際の店舗での買い物を重視する顧客にとっては、利用しづらい可能性があるでしょう。

ギフトECサイトに必要な機能やサービス

ギフトECサイトを運営するには、他のECサイトにはない特殊な機能やサービスが必要になります。ギフトECサイトに必要な機能やサービスは、下記の通りです。

・ラッピングやのしを選べる機能
・一度に複数の配送先を選択できる機能
・メッセージ機能
・ソーシャルギフト機能
・名入れサービス
・配送日時の指定サービス

それぞれの機能やサービスを詳しく見ていきましょう。

ラッピングやのしを選べる機能

ギフトECサイトを立ち上げる際は、ラッピングやのしに対応した機能が必要です。さらに用途に合わせたラッピングやのしを選択できるなど、融通が利くようにしておくとよいでしょう。幅の広いラッピングやのしを用意しておくと、実店舗のような購入体験が可能です。

一度に複数の配送先を選択できる機能

ギフトECサイトでは、お中元やお歳暮など複数の配送先に商品を送るケースが多くあります。一度の注文で複数の配送先を選択できるようにしておくと、顧客側が何度も購入する手間が省け、顧客満足度の向上につながります。

ECサイトには、複数配送に対応していないカートもあるため、カート選定時には注意が必要です。

futureshopの「複数お届け機能」は、操作性や見やすさの良さが特徴です。futureshopの「複数お届け機能」が気になる方は、下記ページも合わせてご覧ください。

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「複数お届け機能」利用のはじめかた
「複数お届け機能」とは、お客様(消費者)がご注文時に、一度の注文で「お届け先」を複数指定することができる機能です。「配送・送料機能(upgrade版)」ご利用時の設定方法を解説します。

メッセージカード機能

ギフトを送る際に、メッセージを入れたいと考えているユーザーも少なくありません。メッセージ機能を導入する際は、いくつかの定型文から選択できたり、自由にメッセージを入力できたりすると利便性が高まります。

ソーシャルギフト機能

ソーシャルギフトとは、住所や本名を知らない相手でもギフトを送れる機能を指します。LINEやメールを用いてギフトを送れるため、わざわざ個人情報を聞かずにギフトを送れることから、若年層を中心に人気を集めています。

さらにソーシャルギフトは、当日でもギフトを送れる便利さがあり、ユーザーの需要を取りこぼさない点もメリットです。ソーシャルギフトに興味がある方は、下記ページも合わせてご覧ください。

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【関連記事】【ギフト支援サービス】ギフト市場のこれから。「ソーシャルギフト」需要の高まり、じわり。
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名入れサービス

名入れ機能もギフトECサイトに取り入れておきたいサービスです。タオルや革製品などに刺繍や刻印で名入れができると、ギフトのオリジナリティが高まるうえに、贈り手の気持ちも伝わりやすくなります。

また名入れサービスを導入する際は、名入れ後の完成イメージを写真で掲載しておくと、利用時のイメージが湧きやすくなるでしょう。

配送日時の指定サービス

ギフトECサイトに欠かせないサービスの1つに、配送日時の指定サービスがあげられます。誕生日や母の日、父の日など決まった日時に配送できるサービスがあれば、贈り手が到着日を考慮してギフトを購入する手間が省けます。

ギフトECサイトの注意点

需要が高まりつつあるギフトECサイトですが、運営するにあたって、いくつかの注意点があります。主な注意点は、下記の通りです。

・代引きは設定できないようにする
・確認作業を徹底する

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

代引きは設定できないようにする

ギフトECサイトを運営する際は、支払い方法に代引きを設定できないようにしましょう。一般的なECサイトは、代引き支払いを扱っていますが、ギフトECサイトで代引き設定にしてしまうと、ギフトが台無しになってしまいます。誤って代引き設定してしまうのを防ぐため、はじめから代引きを設定できないようにしておきましょう。

確認作業を徹底する

宛先やメッセージに誤りがないよう、確認作業を徹底するのも重要です。確認してから購入したとしても、誤字脱字があったり、宛先に間違いがあったりする可能性があります。せっかくのギフトを台無しにしないため、ECサイト側でもしっかり確認することが重要です。

また「giftimize」と呼ばれるシステムを利用すれば、のしなどの設定を1ステップずつ確認しながら進められます。サイトからの離脱だけでなく、誤字脱字も防げるため、ギフトECサイトを立ち上げる方は「giftimize」の導入も検討してみましょう。

ソーシャルギフトには丁寧なサポートを行う

ソーシャルギフトを扱う際は、丁寧なサポートを心がけましょう。ソーシャルギフトを受け取る側は、スマートフォンやインターネットに慣れていない可能性があります。ただギフトが送られてきただけでは、受け取り方がわからず困ってしまうケースも少なくありません。

スムーズにギフトを受け取れるよう、受け取り後のステップやギフトの選び方(セミオーダーギフトの場合)なども詳しく明記しておきましょう。

ギフトECサイトの始め方

ギフトECサイトの始め方は、主に下記の3つがあります。

・ECモールに出店する
・自社ECサイトを構築する
・既存の自社ECサイトに機能を追加する

新規立ち上げ以外に、既存の自社ECサイトに機能を追加する方法も紹介しています。ギフトECサイトの始め方を詳しく見ていきましょう。

ECモールに出店する

手軽にギフトECサイトを始めたい方は、ECモールに出店するのがおすすめです。ECモールとは、複数の企業や店舗が商品を販売するネットショップモールを指します。日本では、Amazonや楽天市場などが代表的なECモールです。

既存のECシステムを利用できるため、自社でシステムを構築したり、1から集客したりする必要がなく、初心者でも始めやすい傾向にあります。

一方でECモールに出店するには、手数料がかかります。またECモールは、カスタマイズ性に欠けるため、自由な施策を打ち出しづらい傾向にあります。独自性を確立できず、リピーターを獲得しづらい点もデメリットといえるでしょう。

自社ECサイトを構築する

「カスタマイズ性の高い施策を打ち出したい」「サイトの世界観にこだわりたい」という方は、自社ECサイトを構築するのがおすすめです。自社ECサイトとは、独自ドメインを取得して自社で運営していく方法です。

自社ECサイトを立ち上げるには、下記のような方法があります。

・ASP
・パッケージ
・オープンソース
・フルスクラッチ

おすすめなのは、ASPやパッケージです。ASPはコストを抑えて構築しやすいうえに、構築に時間がかかりにくい傾向にあります。またパッケージは、コストはかかるものの、カスタマイズ性が高いのが特徴です。

オープンソースやフルスクラッチは、専門知識が必要だったり、構築するのに膨大な費用やコストがかかります。オープンソースなどを検討している場合は、予算や費用対効果などを踏まえて慎重に判断しましょう。

ECサイトの構築方法を詳しく知りたい方は、下記ページも合わせてご覧ください。

ギフトECサイトとは?必要なサービスや機能、成功させるコツを紹介
【関連記事】ECサイトの構築ガイド|費用、手順、サービスをわかりやすく解説
2022-07-12

既存の自社ECサイトに機能を追加する

すでに自社ECサイトを運営している場合は、ギフトECサイトに必要な機能を追加する方法もあります。使い慣れたECサイトで、ギフトに対応できるのがメリットです。

futureshopで構築されたECサイトでは「giftimize for futureshop」や「AnyGift」を利用できます。詳しく知りたい方は、下記ページも合わせてご覧ください。

ギフトECサイトとは?必要なサービスや機能、成功させるコツを紹介
giftimize for futureshop
futureshop、futureshop omni-channelと連携できるサービス「giftimize for futureshop」についてご紹介します。

ギフトECサイトとは?必要なサービスや機能、成功させるコツを紹介
AnyGift
futureshop、futureshop omni-channelと連携できるサービス「AnyGift」についてご紹介します。

ギフトECサイトを成功させるには?

ギフトECサイトを成功させるためには、下記のポイントが大切です。

・需要のある商品を分析する
・ラッピングや梱包などで他社と差別化を図る

1つずつ解説していきます。

需要のある商品を分析する

ギフトECサイトを成功させるためには、ギフトとして人気なスイーツやお酒、ジュースなど需要の高いカテゴリーから、さらに人気なものを厳選しましょう。

他にも紅茶とお菓子のセットや、お酒とおつまみのセットなどギフトならではのセット販売もおすすめです。「自分では買わないけれど、ギフトとしてもらったら嬉しい」など、ギフトならではの切り口を考えてみましょう。

ラッピングや梱包などで他社と差別化を図る

ギフトECサイトで他社との差別化を図るには、ラッピングや梱包にバリエーションをもたせるのがおすすめです。ラッピング用紙の柄やのしを増やしたり、豪華なプレゼントボックスによるギフトに対応したりなど様々な方法があります。

さらにラッピング後のイメージ画像を掲載すると、ユーザーは商品をイメージしやすくなります。できるだけ実店舗と同様の購入体験ができるようにすると、他社との差別化はもちろん、ユーザーの満足度向上を期待できるでしょう。

futureshopはギフトECに必要な機能が充実しています

futureshopで構築されたECサイトは、簡単にギフトECサイトに必要な機能を導入できます。ここからは、ギフトECサイトに活用できる機能を2つ紹介します。

giftimize for futureshop

giftimize for futureshopは、ギフトECサイトに必要なのしや名入れなどを商品毎にステップ形式で入力できる機能です。ステップ形式で入力できるため、のし用紙の選択ミスや名前の間違いなどを防げるのがメリットです。運営側と顧客側ともに、わかりやすいうえにミスなく商品を購入・受注できます。

giftimize for futureshopでは、主に下記の項目に対応しています。

・熨斗(のし)
・名入れ
・ラッピング
・手提げ袋
・メッセージカード

上記以外にも店舗ごとにカスタマイズ可能です。giftimize for futureshopに興味がある方は、下記ページもご覧ください。

ギフトECサイトとは?必要なサービスや機能、成功させるコツを紹介
giftimize for futureshop
futureshop、futureshop omni-channelと連携できるサービス「giftimize for futureshop」についてご紹介します。

AnyGift

AnyGiftは、相手の名前や住所を知らなくてもLINEやメールでギフトを送れる「ソーシャルギフト機能」を利用できるサービスです。既存の自社ECサイトに組み込み・導入できるため、使い慣れたECサイトでソーシャルギフト機能を利用できます。

さらにAnyGiftでは、ギフトを送った後のマーケティング機能も搭載されています。ギフトを受け取った方にメールやLINEで継続的にコミュニケーションを取れるため、リピーターとして再訪を期待できるのが特徴です。

AnyGiftに興味がある方は、下記ページもご覧ください。

ギフトECサイトとは?必要なサービスや機能、成功させるコツを紹介
AnyGift
futureshop、futureshop omni-channelと連携できるサービス「AnyGift」についてご紹介します。

まとめ

ギフトECサイトは、インターネットの普及や新型コロナウイルスの流行もあり、需要が高まっています。安定した需要を見込めるうえに、リピーターを獲得しやすいのがメリットです。一方でコストが高くなりやすいといったデメリットもあります。

ギフトECサイトを立ち上げる際は、メリットだけでなく、デメリットや成功させるコツも踏まえたうえで計画的に行いましょう。