本記事でわかること ・暗号資産TON(Tonコイン)の特徴 ・TONの購入方法 ・TONの将来性 |
暗号資産TON(トンコイン)は、テレグラムアプリと連携し、手数料無料で送金が可能な点や、シャーディング技術による高速処理能力で注目を集めています。また、ブロックチェーンゲームや手のひらスキャン認証プロジェクトといった新しい技術やサービスが次々と登場し、暗号資産の未来を大きく切り開く存在として期待されています。
本記事では、TONの特徴や仕組み、購入方法、将来性について徹底解説します。
TONの魅力を知りたい方や、暗号資産投資を検討中の方はぜひご覧ください!
目次
暗号資産TON(Tonコイン)とは
名称 | Toncoin(トンコイン) |
シンボル | TON |
価格 | 5.45$ |
時価総額/ランキング | $13,880,813,366 / 14位 |
発行上限 | なし |
公式サイト | https://ton.org/en |
※2024年11月時点
暗号資産TON(トンコイン)は、テレグラム創設者が開発を始めたブロックチェーンプロジェクト「Telegram Open Network(TON)」の基軸通貨です。現在はTON財団がプロジェクトを継承する形で、プロジェクト名も「The Open Network」へと変更されています。
TONブロックチェーンはシャーディング技術を採用し、高速かつ安定したトランザクション処理を実現しています。また、コンセンサスアルゴリズムとしてProof of Stake(PoS)が導入されているため、保有者にはステーキング報酬が提供される仕組みです。
さらに、TONネットワーク上ではゲームや金融アプリなどのdAppが活発に開発されており、テレグラムとの連携で幅広いユーザー層に活用されています。利便性と将来性を備えた注目の暗号資産です。
TON(Toncoin)の特徴・仕組み
ここでは、TONブロックチェーンの特徴や仕組みについて紹介します。
・超高速・低コストなトランザクション処理 ・PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用 ・テレグラム内でトークンの送受金が可能 |
それぞれ詳しく説明します。
超高速・低コストなトランザクション処理
TONは、シャーディング技術を駆使した独自のブロックチェーン設計を採用しており、取引データを効率的に分散処理します。具体的には、マスターチェーンとワークチェーン、シャードチェーンの3層で構成されており、それぞれが異なる役割を果たしています
これにより、1秒間に数百万件ものトランザクション処理を実現し、従来のブロックチェーンが抱えるスケーラビリティ問題を解決しました。また、処理コストも低いため、ソラナに次ぐイーサリアムキラーとして期待できます。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用
TONは、Proof of Stake(PoS)をコンセンサスアルゴリズムとして採用しています。
Proof of Stake(PoS)とは ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムの一種。トークンの保有量・保有期間に応じて、より多くの報酬を受け取れる仕組み。 |
PoSは、それまで主流とされていたProof of Work(PoW)と比較して、エネルギー効率が高いため環境に優しい点が特徴です。スケーラビリティ問題を解決できるシステムとして高く評価されています。
テレグラム内でトークンの送受金が可能
TONはテレグラムアプリと連携しており、アプリ内での送受金が可能です。
取引には手数料がかからないため、無駄なコストを払うこともありません。
また、ウォレットアドレスを入力する必要がなく、送金相手を選択するだけで簡単に取引が完了します。この利便性により、日常的な送金手段としても利用しやすい点が特徴です。
TON(toncoin)を取引できる国内取引所2選
次に、TONを購入できる国内取引所をご紹介します。
・BITPOINT ・OKCoin Japan |
各取引所ごとに手数料やサポート体制が異なるため、使用する際は確認しておくと良いでしょう。
BITPOINT(ビットポイント)
名称 | BITPOINT |
取扱銘柄数 | 27種類 |
スプレッド | 約5.5%(BTCの場合) |
最小取引数量 | 販売所:500円取引所:0.0001BTC |
公式サイト | https://www.bitpoint.co.jp/ |
BITPOINT(ビットポイント)は、2016年に株式会社ビットポイントジャパンがサービスを開始した暗号資産取引所です。ビットコインやイーサといった主要銘柄はもちろんのこと、取扱通貨はTONやSUIなど今話題のアルトコインまで取引できます。特に、ステーキングサービスに力を入れており、報酬率は国内No.1を誇ります。
また、取引手数料や入出金手数料が無料である点も大きな魅力です。
さらに、初心者にも使いやすい取引ツールを提供しており、スマートフォンアプリやウェブ版の取引ツールは直感的な操作性が高く評価されています。
OKCoin Japan
名称 | OKJ |
取扱銘柄数 | 42種類 |
スプレッド | 約1.3%(BTCの場合) |
最小取引数量 | 取引所:0.0001BTC |
公式サイト | https://www.okcoin.jp/ |
OKJ(旧OKCoinJapan)は、OKグループの日本法人、オーケーコイン・ジャパン株式会社が運営する暗号資産取引所です。 2024年8月にリブランディングを行い、現在の名称になりました。
取扱銘柄数は42種類、取引形式は現物取引のみとなっています。
また、ステーキングやFlash Deals、積立投資などのサービスも提供しており、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応しています。
OKグループの高度な技術力とセキュリティ対策により、安心して取引を行えるでしょう。
TON(toncoin)の価格推移
TON(Toncoin)の長期的な価格推移を見てみると、変動を繰り返しながら、2024年に向けて上昇傾向を示しています。2022年前半、暗号資産市場全体が厳しい状況に直面したことが影響し、TONもその影響を受けて一時的に下落しました。この時期、2021年の暗号資産バブルの崩壊やアメリカの金融引き締め、ウクライナ戦争などの影響で市場全体が冷え込み、「冬の時代」と呼ばれる状況が続きました。
その後、2023年に入ると回復の兆しを見せ、2023年後半からは、ビットコインの現物ETFに対する期待感や、2024年のビットコイン半減期を背景に市場全体が活気づき、TONもこれに連動して価格が上昇しました。
直近の3ヶ月間(2024年)では、TONはビットコインの価格上昇に影響を受けてさらに高騰し、4月11日には史上最高値を記録しました。特に7ドルを超える価格は、TONがテレグラムプラットフォームと連携し、Tether(テザー)対応や新たなゲーム「Notcoin」のローンチなどの要因が相まって実現しました。これにより、TONは短期間で急上昇し、その後も強い支持を集める結果となりました。
TON(toncoin)の将来性
ここまでTONに関する様々な説明をしてきましたが、果たしてTONに将来性はあるのでしょうか。下記4つの観点からTONの将来性について考えていきます。
・「Tap to Earn」ゲームの台頭 ・分散型データストレージ「TON Storage」の存在 ・dAppsの開発基盤としての可能性 ・手のひらスキャン認証プログラムを始動 |
それぞれ詳しく解説します。
「Tap to Earn」ゲームの台頭
「Tap to Earn」ゲームの人気上昇は、TON(Toncoin)の成長に大きな影響を与えています。代表的なゲームである「Notcoin」や「Catizen」は、それぞれ数百万〜数億人のユーザーを集め、それらの基盤となっているTONチェーンが大きく話題を集めました。
TONチェーンは、迅速でスケーラブルなトランザクション処理を提供し、ゲーム内経済の活性化に寄与しています。これにより、TONコインの価格も急上昇し、TONエコシステムの成長を促進しています。また、テレグラムとの統合により、T2Eゲームのプレイヤーがさらに拡大し、エコシステムの発展が加速しています。
分散型データストレージ「TON Storage」の存在
TONが提供する分散型データストレージ「TON Storage」は、中央管理を必要とせず、安全で効率的なデータ処理を実現しています。この技術は特に企業向けのデータストレージや個人のプライバシーデータの保護において重要な役割を果たしており、データの分散管理が進む近未来において価値が高まると考えられます。
TON Storageの技術はブロックチェーンの分散性を活かした革新を可能にし、将来的なデータ管理やクラウドサービスの新しい形態を提供する可能性があります。
dAppsの開発基盤としての可能性
TONはスマートコントラクト機能を備えており、分散型アプリケーション(dApps)の開発基盤としても注目されています。開発者が容易に分散型アプリを構築し、さまざまなサービスを提供できる環境が整っており、企業や開発者の参入を促進する役割を果たしています。
これにより、TONはデジタル経済の基盤としてのポテンシャルを秘めており、未来のデジタルサービスや取引の一部を担う存在となる可能性があります。
手のひらスキャン認証プログラムを始動
TONは手のひらスキャン認証プログラムの実装を始めています。これにより、安全性の高い認証方法がブロックチェーン上で実現され、個人のプライバシー保護や不正アクセス防止が強化されます。
手のひらスキャン認証は、今後の金融サービスやデジタルアイデンティティの一環として重要な役割を果たし、TONの将来性を高める要素となるでしょう。
暗号資産TON(toncoin)に関してよくある質問
最後にTONに関してよくある質問に回答します。
・TONってどんな通貨? ・現在価格は? ・国内取引所で購入できる? |
気になるものがあれば、ぜひご参考にしてください。
暗号資産TONってどんな通貨?
TONは、テレグラム創設者のデュロフ兄弟によって開発が始まった暗号資産で、テレグラムのユーザー向けに設計されています。
TONは高速でスケーラブルなトランザクション処理を実現するために、シャーディング技術を採用しており、Proof of Stake(PoS)アルゴリズムを採用して環境にも優しい設計になっています。また、TONはテレグラム内で送金機能を提供し、ユーザー間で手数料なしで暗号資産のやり取りが可能です。
TONの現在価格は?
2024年11月27日の時点で、TONの価格は約940円前後で推移しています。
2024年に入り、T2E(Tap to Earn)ゲームがトレンドになり、11月には暗号資産市場全体が良くなっていることから、TONの価格も上昇傾向にあります。
最新の価格動向についてはCoinMarketCapをご確認ください。
TONは国内取引所で購入できる?
TONは以下2つの国内取引所で購入可能です。
・BITPOINT ・OKJ |
これらの取引所でTON/JPYペアの取引が行われており、簡単に購入できます。
暗号資産TON(Tonコイン)まとめ
今回は、暗号資産TON(Toncoin)の特徴と将来性についてご紹介しました。
TONは、テレグラムとの統合や高速トランザクション処理、そして「Tap to Earn」ゲームなどの新たな経済圏で注目を集めています。
今後、TONのさらなる成長が期待される中で、暗号資産としての利便性や拡張性に注目している方は、ぜひその動向をチェックしてみてください。