【コンサルティング分野の中途採用】サービスの変容、多角化、異業種参入などで従来と違うポジションの募集も増加

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林 栄吾 代表取締役

【PROFILE】慶應義塾大学を卒業後、ベイカレント・コンサルティングに入社。コンサルタントとして業界を横断して新規事業戦略、AI・DXを活用した全社業務改革、等のプロジェクトに従事する傍ら、セールスとしてコアクライアントの開拓、採用責任者としてコンサルタントの採用に従事。現在でもエージェントとして特にコンサルティング業界へのキャリアチェンジ、Firm to Firm、ポストコンサルなどの領域に強みを持つ。

従来から業界に存在する「Firm toFirm」と呼ばれるコンサルタントたちの“移籍”市場は今でも活発な状況が続いており、加えてコンサルサービス市場の拡大(特に実行支援型の価値提供市場の拡大)を背景としたIT経験者や事業会社出身者を積極採用する機会も年々増してきています。

そんな中、近年ではコンサルサービスそのものの変容、コンサルファームの経営多角化、異業種からの参入などから、従来と違うポジションの募集も増えてきています。

まずはサービスの変容として、成果報酬型/事業投資型を標榜するファームが増加してきています。事業開発系テーマを行いながら、案件によっては投資して共同事業を立ち上げる例もあります。そこではコンサルタントの募集はもちろん、事業会社で事業開発経験を有する方の採用にも積極的です。

また、領域を特化し差別化を図るファームの台頭(AI領域、営業領域等)により、AI実装経験や法人営業経験がそのままナレッジとして活きるようなポジションも現れ始めています。

次にSaaS企業等の参入も大きな流れとしてできつつあります。このような企業ではコンサルサービスの提供に加え、自社プロダクト開発への関与も同時に行う二足の草鞋を履くポジションも出てきています。

さらにはコンサルファームの“事業会社化”が進んでいることもあげられます。このようなファームは営業組織を構え案件を拡大、ファームによっては企業買収を行うことで成長を急速に進めるケースも見受けられます。これまでほとんど存在しなかった営業ポジションや、買収先企業の経営支援を行うポジションも生まれてきています。

このような新たな潮流に併せて、コンサルタントやコンサル業界を目指す方が考えるキャリアにも広がりが生まれています。単に「コンサルタント」「キャリア」といっても多様化する中で、各ファームは求職者に対してどのようなキャリアパスを提示することができるのかを今一度検討するフェーズに入ってきていると感じています。

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