メタバースシステム「WEBmetaverse」などを展開する株式会社360Channelは、米Pixel Canvas社(※)が提供する、ゲーム開発エンジン『Unreal Engine 5(UE5)』をベースに開発された法人向けメタバースプラットフォーム「Pixel Canvas」のUIUXを、日本向けにローカライズし、正式リリースすると発表した。
Pixel Canvasは、高品質なグラフィックと多彩なコンテンツ要素を兼ね備えたメタバースプラットフォームで、Unityでは表現が難しかった、リアルタイムライティング(壁/床面の反射、時間帯/天候の経時切り替え等)や高品質なテクスチャ表現(水、炎、煙、金属等)も可能。
高精細な表現を用いて、音楽ライブ会場、車の展示会、バーチャルスタジオや不動産データなど、データ量が非常に大きなアセットでも活用することができる。
今回、日本向けにローカライズがされており、同社がこれまでに培った最適化のノウハウや独自のUXを導入することで、操作性が大幅に改善されたほか、リアルタイムライティングや高品質なテクスチャ表現が可能になったとしている。
なお、料金体系は、コミュニティの規模などに合わせて、3つのプラン「Lite Plan(80,000円/月)」「Pro Plan(250,000/月)」「Custom Plan」が用意されている。
※2023年10月にアジアにおける戦略的パートナーシップを締結
「Pixel Canvas」の特徴
サイドバーからテキストチャットや画面共有、ビデオ通話機能等を利用できるなど、ビジネスシーンにおいて必要不可欠な機能を豊富に取り揃えており、本システムでは、メタバース空間内の画像や動画、起動画面等の各種コンテンツの差し替えを手軽に行えるコンテンツ管理システム(CMS)の機能も搭載。
専門知識がなくても簡単に空間に掲載している情報を変更することが可能となっている。
※デモ空間は、シングルプレイモードとなっている。
機能
・スマホ対応(縦でも横でも利用可能)
・時間経過によってリアルタイムにライティング変更(朝、昼、夕、夜と変更可能)
・一人称三人称視点自動切り替え(移動時)
・コントローラーとタップ移動の併用
・グループチャット、ビデオ通話
・その他機能一覧
3Dモデル構築で2つのオプションを用意
本システムの3Dモデル構築では、2つのオプションが用意されている。
- 既に所持する3Dモデルをそのままメタバース化
- 既存3Dモデルを改変・修飾してメタバース化
※完全0ベースでのオリジナルデザイン制作も可能
今回公開したデモ空間は、2の方法で既存3Dモデルを改変してオリジナル空間を制作。
建物周辺の山脈やビーチ(砂浜/海)、建物内部の車展示スペースや展示ブースなどは新規にデザインしており、制作期間はおおよそ1ヶ月程度でリリースが可能。
建物の周囲にデザインがないアセットに、砂浜、海、山並みを追加し、屋外エリアでも展示やイベントができるようにリデザインしたほか、空間に最初に入った時に大きく企業ロゴが見えるように配置し、自社のオリジナル空間であることをアピールすることが可能。
そのほか、朝、夕、夜と経時的なリアルタイムライティングによって印象の異なる雰囲気を演出できる。
活用事例
・不動産
複数名でのオープンハウスを開催したり、パース内を移動して、建物や設備の大きさを確認する事が可能。
・デジタルアーカイブ(美術館、博物館、水族館 等)
期間限定の展示や改修がある場合でも、デジタルアーカイブとして保存することが可能。実際の空間に入れない期間でも、バーチャル空間でユーザが来場することができる。
・文化財
文化財のデジタルアーカイブ保存や、マーケティング施策としても利用可能。
・音楽ライブ
リアルとバーチャルの連携も可能。予算を気にせず花火を制限なく打ち上げることや、リッチな光の演出などバーチャルならではの演出等も利用できる。
・商品展示
自社商品の展示を行い、高品質なテクスチャ表現(水、炎、煙、金属等)を組み込むことによって、ユーザ向けにより解像度の高い商品説明を行うことが可能。高品質グラフィックを必要とする商品展示に最適。
・バーチャルオフィス
自社のオフィスをデジタルアーカイブ化し、社内イベントや採用イベントで活用可能。
料金体系
問い合わせ先
関連リンク
株式会社360Channel
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