課長相当職以上の女性管理職等を有する企業の割合は54.2%となったことが、厚生労働省の「令和5年度雇用均等基本調査」で分かった。(文:日本人材ニュース編集部)
課長相当職以上の女性管理職(役員を含む)を有する企業の割合は54.2%(2022年度52.1%)、係長相当職以上の女性管理職(役員を含む)を有する企業割合は62.7%(同60.5%)となっている。
企業規模別にみると、規模が大きくなるほど、各管理職の女性を有する企業割合が高くなり、5000人以上規模では、部長相当職の女性管理職を有する企業が80.8%、課長相当職の女性管理職を有する企業が97.3%、1000~4999人規模では、部長相当職の女性管理職を有する企業が51.7%、課長相当職の女性管理職を有する企業が82.3%となっている。
課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は12.7%で、前回調査(2022年度12.7%)と同率、係長相当職以上の管理職等に占める女性の割合は15.1%で、前回調査(同14.7%)より0.4ポイント上昇した。
それぞれの役職に占める女性の割合は、役員では20.9%(同21.1%)、部長相当職では7.9%(同8.0%)、課長相当職では12.0%(同11.6%)、係長相当職では19.5%(同18.7%)となっている。
企業規模別にみると、いずれの管理職割合においても10~29人規模が最も高く、部長相当職が13.2%、課長相当職が26.8%、係長相当職が26.8%となっている。
課長相当職以上の管理職に占める女性の割合を産業別にみると、医療・福祉(52.7%)が突出して高く、次いで、教育・学習支援業(24.8%)、生活関連サービス業・娯楽業(20.1%)、宿泊業・飲食サービス業(19.4%)と続く。最も低いのは、電気・ガス・熱供給・水道業(4.4%)となった。
調査は、2023年10月1日~31日の間実施。2023年10月1日の状況について、常用労働者10人以上の企業を対象とし、3034企業から有効回答を得た。