日本豆乳協会・山﨑孝一会長
(画像=日本豆乳協会・山﨑孝一会長)

日本豆乳協会は7月16日に記者発表会を開き、24年1~6月の豆乳生産量を速報で発表した。

それによれば、前年同期比1.4%増の19万3,279klとなり、2021年から停滞していた豆乳市場が4年ぶりに回復に向かった。4~6月期の生産量は3.6%増加した。

山﨑孝一会長(キッコーマンソイフーズ社長)は冒頭のあいさつで、「以前、年間生産量100万klを狙えると申し上げた。それほど豆乳には可能性がある」とし、「おいしさに加え、各社プラスアルファで良さを磨き、その良さを消費者にお伝えすることを継続していくことが必要だ」と語った。

品目別では、08年から増加傾向の無調整豆乳がさらに伸長し4.5%増の6万3,443kl、最も多く流通している調製豆乳は0.9%増の9万2,283kl、コーヒーや紅茶などのフレーバー系は3.1%減の2万3,389kl、主に業務用を用途とするその他は2.1%減の6,217klとなった。

要因について、コロナ禍をきっかけにした健康意識の高まりが挙げられる。昨今の植物性飲料に対する興味・関心の高まりも影響し、プラントベースの飲料は拡大傾向にある。加えて、豆乳のリピートユーザーとヘビーユーザー層の急拡大も要因の1つとしている。通販やネット販売の需要が拡大し、リッター、200mlともに箱買いする消費者が増加傾向だという。

「2024年末には、協会による業界のリードや、加盟企業各社の豆乳の日を目がけたプロモーションなどが展開され、さらなる成長に期待」(日本豆乳協会)としている。

日本豆乳協会の活動では、これまでの「豆乳食育移動教室」、「豆乳レシピ甲子園」、「スポーツ×豆乳キャンペーン」に加え、観光地や飲食店とのタイアップや、消費者調査、保育園を対象とした新たな食育活動を計画している。

〈大豆油糧日報2024年7月18日付〉