氷水出し緑茶(イメージ)
(画像=氷水出し緑茶(イメージ))

伊藤園は7月1日、「氷水出し緑茶と睡眠に関するメディアセミナー&“夏の快眠ルーティン”体験会」をおーいお茶ミュージアム(東京都港区)でメディア向けに開催した。医療法人RESMの白濱龍太郎氏がVTRで出演、大妻女子大学の大森正司名誉教授が登壇し、緑茶にのみ含まれるアミノ酸「テアニン」と睡眠との関係性や、テアニンを多く抽出できる氷水出し緑茶のおいしい淹れ方、睡眠前に5分でできる“夏の快眠ルーティン”を解説した。

セミナーで快眠の方法を学ぶ参加者
(画像=セミナーで快眠の方法を学ぶ参加者)

日本人の平均睡眠時間は7時間22分とOECD(経済協力開発機構)諸国の中で最も短く、ほぼ全ての世代で睡眠による休養を十分に取れていない人の割合が増加傾向にあるという。これを受けて厚生労働省は2月に、約10年ぶりとなる睡眠に関する関するガイド「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を策定している。

白濱氏は、夏は高温多湿な寝室環境により冬と比較して10~40分程度睡眠時間が短くなるうえ、今年の夏は例年よりも高い気温が予想されることから夏の睡眠は重要な課題だとし、以下のように述べた。「睡眠において重要なのは“睡眠の質”です。そのためには就寝時のルーティンをつくり、リラックス作用のある『テアニン』や『GABA』を摂取することが有効だとされています。逆に、睡眠ホルモン『メラトニン』の分泌を抑制するスマホ・PCの操作や、覚醒作用のある『カフェイン』の摂取は控えた方が良いでしょう」。

緑茶だけに含まれるアミノ酸「テアニン」には、脳の興奮を抑えて神経を鎮静化させる効果やリラックス効果があり、就寝前に摂取すると寝つきや中途覚醒が改善されるほか、摂取後30分以降からリラックス状態の時に発せられる脳波「アルファ波」が強く検出される試験結果も出ているという。

大森名誉教授によると、緑茶に含まれる成分の中で睡眠を阻害する「カフェイン」や「カテキン」は湯の温度が高くなるにつれ溶け出すが、「テアニン」は温度にあまり関係なく溶け出すため、「テアニン」を効率よく抽出するには氷水出し緑茶が最も適しているという。

大妻女子大学 大森正司名誉教授
(画像=大妻女子大学 大森正司名誉教授)

セミナーでは、急須を用いた氷水出し緑茶の抽出体験と、抽出する間の5分間で瞑想やストレッチを行う“夏の快眠ルーティン”を実践した。大森名誉教授は、「急須でなくても茶こしがついたマイボトルや大きめのカップ、ペットボトルでも実践できる。茶葉はティーバッグを使用しても作れるため、気軽に実践してほしい」と話した。