第3創庫と未来へ進むまちづくりをーOTARU CREATIVE PLUSー

皆さんこんにちは!

今回は北海道小樽市で活動されているNPO法人「OTARU CREATIVE PLUS」の方へお話をお伺いした様子をお届けします。

山と海に面した観光都市として有名な小樽市。まちには歴史的建造物も多く残り、古き良き街並みは多くの人々を魅了しています。そんな小樽のまちを守りながら、新しい風を吹かせるべく活動されているのが「OTARU CREATIVE PLUS」です。

それでは早速、どのような活動をされているのか詳しく見ていきましょう!

「OTARU CREATIVE PLUS(OC+)」とは

ー「OTARU CREATIVE PLUS(OC+)」設立の経緯を教えてください。
第3創庫と未来へ進むまちづくりをーOTARU CREATIVE PLUSー

小樽運河完成の翌年(1924年)に建設された「旧北海製罐第3倉庫」が老朽化によって解体されるというニュースが小樽市内で流れました。そんななか、第3倉庫は歴史的にも景観的にも重要な役割を担っていたことから、解体を阻止したいという市民の声が多数あがったのです。

そこで建物を保存するために、2021年に民間組織である「第3倉庫活用ミーティング」が立ち上がり、約1年間議論を重ねて一定の方向性が示されました。

第3創庫と未来へ進むまちづくりをーOTARU CREATIVE PLUSー

「第3倉庫活用ミーティング」は小樽商工会議所が中心となり、小樽観光協会や小樽市も参加して結成された組織です。市民も参加できるオープン勉強会やシンポジウム(公開討論会)、第3倉庫の内部見学会などを通して今後どのように第3倉庫を守っていくのか、さまざまな意見を取り入れながら話し合いが行われました。

そして、このミーティングで得た構想を実行に移すための組織が必要であると考えられたことから、「OTARU CREATIVE PLUS」(通称:OC+)の設立に至りました。2020年に開催された「文化庁メディア芸術祭小樽展」で行われた、アートを活かしたクリエイティブなまちづくりの流れも汲んだ組織になっています。

ーOC+の特徴を教えてください。
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OC+は「第3倉庫活用ミーティング」に参加していた比較的若いメンバーが中心に理事を務めていることが特徴です。

それに加えて、現在市内には在住していないものの、全国各地で活躍する、実践力のある小樽出身の人々も参加しています。メンバーはそれぞれ自分の仕事をしながらも、毎月1回行われる理事会や月数回のワーキンググループでの活動を通じて、現在進行中のプロジェクトや今後の活動について議論を重ねている状況です。

2022年の設立後、OC+では、「第3倉庫活用ミーティング」で示された「小樽の個性が息づくまちづくり」というテーマに沿って、第3倉庫を市民がまちをもっと好きになる「交流・活動拠点」、市民が地域の良さを再発見できる「ローカルツーリズムの拠点」、そして文化・芸術、人を育てる「豊かな人材を育む拠点」にするという目標のもと活動しています。

第3創庫と未来へ進むまちづくりをーOTARU CREATIVE PLUSー

2025年までの第1フェーズは「スタート期間」と設定されており、まずは現地で実際に「OUR PLACES」という社会実験イベントを市内で活動する団体と共創したマルシェの形で行いました。当日は個性あるクリエイターによるお店が並び、多くのお客様にご来場いただくことができました。

今後も不定期でイベントを開催し、来場者向けのアンケートの結果も踏まえて建物の使い方やニーズ、周辺との連携を整理していく予定です。

ー今後、第3倉庫をどのように活用する予定なのでしょうか。

第3倉庫の将来像として、「単一の機能になる場所」にする予定は今のところありません。

小樽はさまざまな要素が組み合わさって成立している”モザイク”のような港町です。昔と比べて少し色褪せてしまっている、そんな小樽をより鮮やかに彩ることができるような、そして市民の活動の拠点となるような複合施設にすることを目標に掲げています。

具体的な時期としては2026年の第2フェーズより本格活用を開始する方針ですので、ぜひ今後の動向にもご注目ください。2024年度は市民と共に考え、OC+としての計画作りを行います。

「ぜんぶ、ジブンタチごと」のまちづくり

ー第3倉庫の活用の他に、小樽のまちづくりのためにどのような活動をされていますか。
第3創庫と未来へ進むまちづくりをーOTARU CREATIVE PLUSー

小樽市内での学びの場や、まちづくりへ熱い思いを持つ人々の交流の場を設けたいと考え、「おたるMIRAI共創カイギ」という能動参加型のイベントを定期的に開催しています。このイベントは「名前はまだない会議」、通称「まだ会」と呼ばれています。

「まだ会」の合言葉は「小樽を愛する人を全力応援」と「ぜんぶ、ジブンタチごと」の2つです。「ジブンタチごと」とは、「自分ごと」と「他人ごと」の中間の領域を指し、この考え方こそがまちづくりにおいて重要であると思っています。

ー「まだ会」の具体的な活動内容を教えてください。

「まだ会」では小樽で夢を抱いて活動されている方を毎回3名招いてプレゼンをしていただきます。プレゼンの最後には発表者が抱えている課題についても言及していただき、それに対して参加者が自由に意見を発言し、新しい考え方を見つけるための”ブレスト”を行います。

このイベントを通じて、まちで日々起こっていることを知っていただき、それらに関与していく必要性をお伝えしたいと考えています。まちづくりは「他人ごと」ではなく「ジブンタチごと」なんだよ、という意識作りができれば幸いです。

今後の展望と読者へのメッセージ

ーOC+の今後の展望をお聞かせください。

2023年に行った社会実験イベント「OUR PLACE」では「ジブンタチ場所」という言葉を使いました。これは「ジブンタチごと」という考え方があるのなら、「ジブンタチ場所」と呼べる拠点もあるといいよねという思いからきています。

そんな場所を作るためにも小樽のシンボルである第3倉庫を最大限に活用し、市民の多種多様な意見を反映することで、これまでの活動を具現化することがまず1つの目標です。

第3創庫と未来へ進むまちづくりをーOTARU CREATIVE PLUSー

また、2022年から1年ごとに小樽市の誕生、小樽運河の誕生、そして2024年は第3倉庫の誕生から100年を迎えます。かつて海運で栄えた小樽のまちは、次の100年に向けて「物のための空間」から「人のための場」へ港エリアを中心に変化を遂げようとしています。

第3倉庫のほかにも利活用を待っている歴史的建造物が数多くあるため、それらを活用しながら、小樽に新しい風を吹かせるべく今後も活動を続けていきたいです。

ー地方創生を志す若者へのメッセージをお願いします。
第3創庫と未来へ進むまちづくりをーOTARU CREATIVE PLUSー

北海道小樽市は多くの観光客が訪れる一方、深刻な人口減少問題を抱えているまちです。その問題解決に貢献するためにも、OC+は第3倉庫の利活用を核に小樽の活性化に取り組んでいます。

この活動をさらに推進するために「地域おこし協力隊」の制度を活用し、OC+の活動や小樽のまちづくりに携わってくださる人員を募集しています。OC+では大泉洋さんらが所属する芸能事務所「CREATIVE OFFICE CUE」の社長や、中国の動画サイト「Bilibili」などのSNSで約600万人ものフォロワーを抱えるクリエイターも理事を務めています。大きな変化を遂げる小樽で、ともに楽しく活動してみませんか?

ぜひご興味のある方からのご応募をお待ちしています。

「地域おこし協力隊」の募集について、詳しくは下記リンクからご確認ください。
https://otarucreativeplus.org/2024/04/05/202404_kyouryokuktai/

関連ページ

OTARU CREATIVE PLUSホームページ
https://otarucreativeplus.org/
第3倉庫活用ミーティング(facebook)
https://www.facebook.com/dai3souko.meeting/
北海製罐小樽工場第3倉庫 活用ミーティング最終報告会(小樽ジャーナル)
https://www.otaru-journal.com/2021/09/post-75162/
小樽運河のシンボル「旧北海製罐第3倉庫」魅力ある街づくりに向けて新たなスタート(ジョブキタ)
https://www.jobkita.jp/column/hokkaido-businessnews/18261/
名前はまだまだない会議
https://madakai.otarucreativeplus.org/
小樽商工会議所ホームページ
https://otarucci.jp/
地域おこし協力隊ホームページ
https://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/index.html