ライターののどかです。
今回はご当地グルメの代表格「ラーメン」の豆知識をご紹介します。
北海道のご当地ラーメンと言えば札幌味噌ラーメン、函館の塩ラーメンと多種多様です。 なぜ、同じ北海道でも地域によって味の異なったラーメンなのでしょうか??
一緒に北海道ラーメンのルーツを探っていきましょう。
北海道とラーメンの歴史
諸説ありますが、函館市に店を構える洋食店で提供された「南京そば」というメニューが「日本ではじめてのラーメン」だったといいます。
気温の低い北海道では熱々のスープで冷えた身体をあたためることのできる「ラーメン」が食生活のなかに急速に浸透していきました。
また、北海道のラーメンは油分が多い濃厚な豚骨をベースにすることが多いですが、これにはアイヌの人たちが昔から食していた白濁の豚骨スープが受け継がれているという説もあります。
こうして札幌の「味噌ラーメン」、函館の「塩ラーメン」といった地域ごとの風土に合わせた特徴のあるご当地ラーメンが生まれ、その後も道内では各店舗が味を競い合い独自の進化を遂げてきました。
このように、広大な自然環境や厳しい寒さが生み出す高品質な食材を使用し、地域ごとに特色溢れる北海道のラーメンは北海道遺産にも認定されています。
さらに、北海道はもともと観光地のため、地元民だけでなく全国規模で急速に広まったことも人気の理由です。
札幌味噌ラーメンのルーツ
「南京そば」から着想を得て道内に広まった北海道ラーメンにはそれぞれの地域によって異なるルーツがあるようですね。
早速、札幌の味噌ラーメンのルーツに迫ります!
味噌ラーメンが誕生したのは1955年、札幌のラーメン店「味の三平(あじのさんぺい)」の店主が味噌汁をヒントに作ったことが始まりと言われています。
実は、即席ラーメンの代表「サッポロ一番みそラーメン」もこの味の三平がルーツ。
味噌ラーメンは北海道の気候や食文化に合った温かくて、コクのある味わいが特徴です。トッピングのバターやコーンは、寒い札幌の気候に合わせてカロリーを補うために加えられたものです。
函館塩ラーメンのルーツ
続いて函館の塩ラーメンのルーツについてもたどっていきましょう。
古来からの開港地だった函館には、かつて多くの船が来ました。なかでも、昆布などの買い付けに来る江南(こうなん)出身の華僑(かきょう)が多かったそうです。
当時の函館の人々は華僑を「広東(かんとん)さん」と呼び、交流も深かったようで、華僑が函館に広東の鶏や豚がらをベースとする透明感のある清湯(チンタン)スープの中に麺を入れた料理、いわゆる湯麺(タンメン)を伝えたことが塩ラーメンのルーツになったのではないかといわれています。
あっさりスープの中にストレート麺、チャーシューやネギ、メンマにほうれん草、ナルトなど、素朴で気軽に食べられるラーメンは地元民のソウルフードとして浸透していきます。この函館のラーメンが全国各地に紹介されることで、函館塩ラーメンと知られるようになりました。
※華僑・・・中国本土から移住した中国人やその子供
おわりに
いかがでしたか?
北海道のラーメンは1店舗行くだけではわからない奥深さがあります。お好みの味を探しにラーメン店巡りを楽しんでください!
最後まで読んでくださりありがとうございます。
以上、ライターののどかでした。
参考
農林水産省 ラーメン 北海道|うちの郷土料理
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ramen_hokkaido.html
ようこそさっぽろ 札幌・味噌ラーメン特集
https://www.sapporo.travel/gourmet/feature/miso-ramen/#:~:text=%E5%91%B3%E5%99%8C%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%81%8C%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%97%E3%81%9F,%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%BE%E3%81%A1%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%81%AB%EF%BC%81
MouLa HOKKAIDO サッポロ一番みそラーメンのルーツを辿ったら、ラーメンよりも「アレ」の美味しさに驚いた
https://moula.jp/articles/trip_eat/entry-3713.html
たびらい 函館塩ラーメン/函館市
https://www.tabirai.net/sightseeing/column/0000774.aspx