簡単に、また無料でもNFTを発行できる様々なサービスが続々と誕生しています。その中でも2020年に設立され、大手ベンチャーキャピタルから6,000万ドルもの資金を調達したと言われているZora(ゾラ)に注目が集まっています。
本記事ではそんなZoraの概要、また使用方法などを解説します。
目次
Zora(ゾラ)とは
名称 | Zora |
決済手段 | ETH |
手数料 | NFT購入時:0.000777 ETH |
対応ブロックチェーン | Ethereum、Optimism、Zora、Base、Blast |
公式X | https://twitter.com/ourZora |
公式サイト | https://Zora.co/ |
Zoraは無料でNFTを発行できるマーケットプレイスです。
OpenSeaやマニフォールドのように、簡単な操作で、プログラムやブロックチェーンの知識がなくてもNFTを発行することができるサービスです。
Zora(ゾラ)の特徴・仕組み
Zoraの特徴・仕組みは以下の通りです。
・簡単に独自コントラクトNFTが発行できるマーケットプレイス ・注目のレイヤー2チェーンに対応 ・SNS的機能があり、クリエイター同士がつながることが出来る |
それぞれ深掘りしていきます。
簡単に独自コントラクトNFTが発行できるマーケットプレイス
Zoraは無料でNFTを発行できるマーケットプレイスです。ほとんどSNSに画像や動画をアップするような感覚でNFTを発行することが出来ます。
発行したNFTは他のマーケットプレイス(OpenSeaなど)でも表示されるため、Zoraで発行し他のマーケットプレイスで取引する、ということも可能です。
Zoraの興味深いところはこれらのチェーンで初めてNFTを発行する場合、まったく無料でNFTを発行する事もできる、という点です。ウォレットさえあれば、暗号資産を保有していなくてもNFTを発行できます。
詳細については下記「Zora(ゾラ)の使い方」にて解説します。
ウォレットさえあれば無料でもNFTが発行できるため、Zoraは「気軽にNFTを発行してみたい」という方にはぴったりなサービスと言えるでしょう。
注目のレイヤー2チェーンに対応
最近は「レイヤー2」と呼ばれる、イーサリアムに連動した様々な新興チェーン(ネットワーク)が出てきています。レイヤー2は特に手数料(ガス代)が安い点が特徴です。Zoraもそれらのレイヤー2チェーンに対応しています。
現在対応しているのはイーサリアムの他、Zora自身が運営しているZoraネットワーク、OP Mainet、Base、Arbitrum One、Blastに対応しています。
SNS的機能があり、クリエイター同士がつながることが出来る
Zoraのサイトは、ユーザーがアップした作品がタイムラインに流れてくるようなインターフェースになっています。イメージとしてはインスタグラムに非常に近いです。
NFTをミントした場合にのみ、コメントを残すことができるため、クリエイター同士の交流のきっかけにもなります。
また、Zora上で使えるトークン「$Enjoy」をチップとして送り合うことも盛んに行われており、フリーミントでありながらこの$Enjoyをもらうことで稼ぐ、というクリエイターも誕生しています。
Zora(ゾラ)の始め方・登録方法
Zoraのアカウント作成は非常に簡単です。またもちろん、費用もかからず無料で作成できます。
1. ウォレットをつなぐ 2. メールアドレス・基本情報の入力 |
それぞれ詳述します。
1.ウォレットをつなぐ
まずZoraのサイトにアクセスし、右上の「Log in」をクリックします。
すると、ウォレットを選択する画面となります。こちらで自身が使用しているウォレットを選び、接続します。
2.メールアドレス・基本情報の入力
ウォレットを接続した後は、自身の公開用プロフィールとして情報を入力します。
まず、メールアドレスを入力すると、そのメールアドレスに認証コードが送られてきますので認証を行います。
その後、プロフィールが入力可能になりますので入力します。これらは後で変更も可能です。
以上で基本設定は完了です。
Zora(ゾラ)の使い方|NFTの発行方法を紹介!
ではZoraを使用しNFTを発行してみましょう。
1. コレクションの作成 2. NFTにしたいデータを登録 3. ファーストミント 4. NFTの販売スタート |
1.コレクションの作成
まず、Zoraのトップページ左下にある「Create」ボタンを押します。
初めて作成する場合、まず「コレクション」といういわば「箱」を作る必要があります。右側に「Create Collection」という文字がありますのでこれを選択します。
コレクションのTitle(名前)、Description(説明文)などを入力します。
またコレクションのイメージ画像の設定も可能です。(設定しなくてもコレクション作成は可能です)
この際に、ネットワークを選択する必要があります。ここで選択したコレクションのネットワークは後で変更ができません。
まずは無料で作成出来る、ZoraやBaseを選択して試しに作成してみることを推奨します。
2.NFTにしたいデータを登録
コレクションを作成したら、自分の好きな画像を登録し、タイトルと価格を設定し、「Mint」をクリックすれば完了です。
ここまでで一切、費用は発生しません。
3.ファーストミント
Zoraでは、上記の時点ではまだNFT化されていません。データの登録後、他の誰かがそのNFTをミントすると、NFTとして発行される、という仕組みです。この場合、クリエイターはNFTにするためのガス代や手数料は一切不要です。
その代わり、その後、そのNFTがミントされるたびに、最初にミントした人に「ファーストミントリワード」と言われる報酬が支払われます。ファーストミントリワードは0.00011ETH(約51円)です。
つまり、ウォレットさえあればまずは無料で作品をアップできるということです。
その場合、コレクターはまだミントされていないNFTを見つけたら、クリエイター支援、そして自分自身がリワード目的でファーストミントするインセンティブになります。
もし、自身でガス代のETHを保有していれば、自分自身で最初のミントを行えばファーストミントリワードは自身に入ります。
4.NFTの販売スタート
以上を行うと、あなたのNFTがZora上で販売開始されます。
フリーミントとして価格を0ETHで販売開始した場合、Zoraの手数料が0.000777ETH(約361円)、加えてミント毎にブロックチェーン手数料(ガス代)を払うことで、NFTを購入することが可能になります。 このZora手数料のうち0.000333ETH(約154円)がクリエイターへの報酬として支払われます。
Zora(ゾラ)を利用する際の注意点
Zoraを利用する際は、以下の2点に注意しましょう。
・フィー(報酬)を手に入れるためにはClaimする必要がある ・NFTにする際には個人情報や著作権に注意が必要 |
フィー(報酬)を手に入れるためにはClaimする必要がある
ZoraでNFTを発行して、それが誰かにミントされていくとフィー(報酬)がもらえます。
報酬は一旦、Zoraのサイトに貯められていきます。
これは必要に応じてClaim(請求)をしなければ自身のウォレットに入ってきません。
貯まった報酬を欲しい場合、Zoraのサイトの右上のボタンから請求を行いましょう。
NFTにする際には個人情報や著作権に注意が必要
これはZoraに限った話ではありませんが、NFTとして発行した場合、基本的には削除ができなくなります。
なにか個人情報(氏名や住所など)が特定できるようなものはNFTにしないように心がけましょう。
また他者の著作物を無断でNFTにして販売してしまうと、著作権侵害となり問題になる場合があります。NFTにするのは自身で作ったものなど、著作権の問題がないものに限るようにしましょう。
【まとめ】Zoraについて
Zoraは今までハードルが高かった「NFTの発行/売買」を簡単に、また非常に安価に行うことができるサービスです。気軽に自分の作品をアップしたり、また人に送ったりすることが可能です
「NFTがよくわからない」という方は、ぜひZoraでまずはNFTを発行してみることをおすすめします。
※本記事中の画像は特に注記がない場合、Zoraより引用しています。