ECプラットフォームとは?種類から選ぶ際の7つのポイントまで解説

「ECサイトを始めたいが、ECプラットフォームの違い・選び方がわからない」

「ECプラットフォームには、具体的にどのような機能があるのか知りたい」

ECサイト運営を始めようとしている方のなかには、上記のような疑問がある方もいるのではないでしょうか。

本記事では「ECプラットフォームの種類」と「選ぶ際の6つのポイント」を中心に解説しています。各ECプラットフォームのメリット・デメリットが把握できる内容のため、ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. ECプラットフォームとは?
  2. ECプラットフォームの種類
    1. モール型
    2. ASP / SaaS
    3. パッケージ
    4. オープンソース
    5. クラウドEC
  3. フルスクラッチとECプラットフォームの違い
  4. ECプラットフォーム選びの7つのポイント
    1. ベンチマーク先が使っているか
    2. 求める機能が搭載されているか
    3. セキュリティ性が高いか
    4. サポート体制は整っているか
    5. 予算内で構築・運用できるか
    6. 拡張性は十分か
    7. 希望日にオープンできるか
  5. ECプラットフォームのおもな機能
    1. フロント機能
    2. バックエンド機能
  6. まとめ

ECプラットフォームとは?

ECプラットフォームとは、ECサイトを構築・運用するためのベースとなるシステムのことです。ECプラットフォームは、商品の登録や注文の受付、決済処理など、ECサイトの運営に必要な機能を備えています。

技術的な知識がなくてもECサイトの構築から運用まで可能なため、初心者でもEC事業がスタートできます。

ECプラットフォームの種類

ECプラットフォームの種類は、大きく分けて以下の5種類あります。

・モール型
・ASP / SaaS
・パッケージ
・オープンソース
・クラウドEC

モール型

モール型は、複数の店舗やブランドが1つのサイトに集まって出店する形式のECプラットフォームです。

モール型は、さらに「テナント型」と「マーケットプレイス型」の2種類に分けられます。テナント型は、オンライン上のショッピングモールのようなイメージで、複数の店舗がモールに出店しています。たとえば「楽天市場」や「Yahoo! ショッピング」などテナント型に該当します。

一方マーケットプレイス型は、店舗が商品データのみをモールサイトに出店するのが特徴です。たとえば「Amazon」や「ZOZOTOWN」などが該当します。

モール型のメリット

モール型は、モール自体の認知度があるため集客力が高い点がメリットです。また大型モールの場合は、EC事業者へのサポートも充実しています。

たとえばAmazonでは、在庫の保管や注文処理、出荷などを代行するサービスを提供しています。集客やEC事業に関する業務の手間が削減できるため、手軽にEC事業がスタートできます。

モール型のデメリット

モール型EC最大のデメリットは、ユーザーが同一のプラットフォーム内で類似店舗や商品を容易に比較検討できるため、ポイント施策を含めた価格競争に巻き込まれやすいことです。

競争が激化した結果、販売数や売上を確保するために値下げを余儀なくされ、利益の確保が難しくなる場合もあります。

販売価格は企業の利益を確保する重要な要素であり、モール型ECの出店者にとって、意図した価格で販売できない点は軽視できない問題だといえます。

以下の記事では、主要なECモールや出店を成功させるコツなどを中心に解説しています。メリットに関しても、さらに詳しく掘り下げています。

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2017-07-12

ASP / SaaS

ASP / SaaSは、クラウド上の開発済みのソフトウェアを使用してECサイトを構築・運用します。複数のEC事業者がインターネットを経由し、共通のECプラットフォームを利用するのが特徴です。futureshopはこちらに該当します。

ASP / SaaSのメリット

ASP / SaaSは、無料・有料いずれのサービスもあり、有料であっても初期費用を抑えてECサイトが構築できます。自社でサーバーを用意する必要がなく、サーバー・システムの保守・運用、セキュリティ対策などもベンダーが行います。

また、クラウド上のソフトウェアを使用するため、常に最新の機能・ソフトウェアが利用可能です。さまざまなサービスと提携しているプラットフォーム事業者もあるため、標準機能以外も活用できるうえに、即日~3か月程度でECサイトが構築できるプラットフォームです。

ASP / SaaSのデメリット

ASP / SaaSは、既に開発されているソフトウェアを使用するため、店舗ごとのカスタマイズには対応していません。デザインの自由度や搭載機能などもプラットフォームによって異なるため「自社が実現したい要件が実現可能かどうか」を構築前に確認する必要があります。

また、ベンダー側の都合で「システムの仕様が変更する」「プラットフォームの提供そのものが終了する」といった可能性もあります。予期せぬタイミングで、ECサイトの改修や再構築などが必要になるケースがあることを認識しておきましょう。

以下の記事では、ECサイトをASPで構築するメリットや注意点などを解説しています。無料・有料のASPカートの違いも紹介しているため、ぜひご覧ください。

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【関連記事】ECサイトをASPで構築するメリットと注意点は?構築方法徹底比較!
2018-01-16

パッケージ

パッケージは、ECサイトに必要な機能が一通りパッケージングされています。たとえば「ecbeing」や「Commerce21」などが該当します。

パッケージのメリット

パッケージは、標準機能をベースにカスタマイズできるため、オリジナルのサービスや販売手法が実現可能です。また、保守サービス・サポートを提供するベンダーも存在します。独自に機能を開発する場合、システムを理解しているベンダーに相談できる点は安心できるメリットです。

パッケージのデメリット

パッケージはカスタマイズを前提としているため、初期開発に伴う多大な初期費用がかかります。構築後も新しいライセンスの購入が必要になるうえに、新しいバージョンに開発機能を乗せるため、ライセンス費用に加えて開発費用が発生します。

「追加の機能開発」や「セキュリティ対策」なども個別対応となるため、初期費用だけでなくランニングコストも一定額かかるのがデメリットです。

なお、初期費用は百万単位〜数千万単位が相場です。追加で機能開発する場合、規模によって変動するものの数十万~数百万程度のコストが発生します。

オープンソース

オープンソースは、インターネット上に公開されているソースコードを利用してECサイトを構築します。たとえば「EC-CUBE」や「Magento」などが該当します。

オープンソースのメリット

オープンソースは「公開されているソースコードを活用して独自機能が追加実装できる」「第三者が開発したプラグインが活用できる」などの理由から、開発の自由度が高いのが特徴です。

またインフラ環境が自由に設計できるため「アクセス集中に耐えられるサーバー」や「サーバー監視体制」などを自社が望むレベルで構築可能です。

オープンソースのデメリット

自社で柔軟なインフラ環境が構築できる一方で、セキュリティ対策なども自社で担う必要があります。オープンソースは、コードが公開されていることからセキュリティ事故が起きやすく、脆弱性が見つかるたびに適切な対応が必要です。

よって、信頼できる社内外のエンジニアが確保できない場合は、オープンソースでのECサイト構築はリスクが高い点がデメリットです。

クラウドEC

クラウドECはASP / SaaSと同様、クラウド上のソフトウェアを使用してECサイトを構築・運用します。なお、基本構造はASP/SaaSと同じですが、機能のカスタマイズが可能かどうかで区別される場合があります。

クラウドECのメリット

クラウドECはASP / SaaSと同様、自社サーバーが不要なうえに、システム・セキュリティ対策は自動でアップデートされる点がメリットです。

「共通領域」と「個別開発領域」が分かれており、特殊な基幹システムやほかの社内システムとの連携が必要な場合に、個別開発に対応できます。

クラウドECのデメリット

クラウドECは、個別開発した場合はコストが高額になる点がデメリットです。また、ASP / SaaSと同様に、ベンダー側の都合で「仕様が変更になる」「サービスが終了する」などの可能性があります。

フルスクラッチとECプラットフォームの違い

フルスクラッチはECプラットフォームと異なり、自社ですべてを構築します。既存のフレームワークやソースコード、テンプレートなどをほとんど使わずにゼロから構築するため、ECサイトを構築する方法としては最も多くの費用・開発期間がかかるのが特徴です。

社内エンジニア、あるいは外部パートナーによる開発・保守の体制構築が必須となります。

そのため、大規模な事業者であって「特殊な販売方法のケース」や「多機能なシステムは不要なケース」などに限り、採用する可能性がある方法です。

ECプラットフォーム選びの7つのポイント

ここまで複数のECプラットフォームを紹介しました。このなかから自社に適した種類を選ぶには、以下の7つのポイントを意識しましょう。

・ベンチマーク先が使っているか
・求める機能が搭載されているか
・セキュリティ性が高いか
・サポート体制は整っているか
・予算内で構築・運用できるか
・拡張性は十分か
・希望日にオープンできるか

ベンチマーク先が使っているか

ECサイト構築先を選ぶ際は、自社がベンチマークしている同業他社が使っているかどうかを確認しましょう。

自社がベンチマークしている企業は「自社が目指すEC事業を実現している企業」です。ベンチマーク先が利用しているECプラットフォームで構築することで、イメージ通りにECサイトを運営できる可能性が高まります。

求める機能が搭載されているか

自社ECに必要な機能を洗い出したうえで、その機能が搭載されているECプラットフォームを選びましょう。たとえば「デザインにこだわったECサイトを構築したい」と考える場合、デザイン編集の自由度が高いプラットフォームを選ぶ必要があります。

いくら機能が豊富であっても、自社が求める機能がなければ希望するECサイトが実現できません。プラットフォーム選定時に入念に比較しなければ、のちにECプラットフォームの移行が必要になる可能性もあるため、求める機能が搭載されているものを選びましょう。

セキュリティ性が高いか

ECサイトでは、ユーザーの氏名・住所やクレジットカード番号などの情報を取り扱うため、以下のようなセキュリティ事故が起こりやすい傾向があります。

・情報漏えい
・Webサイトの改ざん
・クレジットカードの不正利用

セキュリティ事故が起きた場合、消費者からの信頼を失うだけでなく「セキュリティ事故の原因調査」や「被害の補償」「ECサイト閉鎖による売上の損失」などの理由から、経済的な損失も発生します。そのため、ECプラットフォームを選ぶ際はセキュリティ性が高いかどうかの確認が必要です。

具体的には「管理ページにアクセスできるIPアドレスの制限は可能か」「脆弱性のチェック・対策は実施されているか」「クレジット番号の非保持化に対応しているか」などを確認しましょう。オープンソースのように、ECプラットフォーム側でセキュリティ対策が実施されない場合、社内の運営体制も整備しておく必要があります。

以下の記事では「ECサイトでセキュリティ対策が必須な理由」と「セキュリティ対策で取り組むべきポイント」を中心に解説しています。ECサイトの構築時に実施すべき取り組みも解説しているため、ぜひご覧ください。

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【関連記事】ECサイトでセキュリティ対策が必須な理由は?事故の原因から対応策まで解説
2024-03-10

サポート体制は整っているか

ベンダーによってサポート体制が異なるため、自社のECサイト構築・運用に関する知識・スキルに応じて、必要なサポートが受けられるプラットフォームを選びましょう。たとえば、ECサイト運営に関する相談も受け付けているベンダーであれば「売上アップにつながる提案」や「効果的な広告運用の提案」などが受けられる可能性があります。

また、導入・運用時の障害に対し、迅速に対応してもらえるかどうかも重要です。自社で障害の復旧が難しい場合、サポート体制が十分でなければ「機会損失」や「顧客からの信頼喪失」につながる恐れがあります。

さらに、ECサイト運営時に不明点が出た場合にすぐに相談できる窓口があるかどうかも確認しましょう。構築時から運用まで一貫したサポート体制を敷いているベンダーであれば、トラブル発生時のスムーズなサポートが期待できます。

予算内で構築・運用できるか

ECサイト運営にあたって、初期費用や月額利用料、メンテナンス・アップデートにかかる費用、オプション利用料、販売手数料などがかかります。構築時にかかる費用はもちろんのこと、ランニングコストが継続的に支払える金額かどうかも事前に確認しましょう。

拡張性や中長期的な運用コストを考慮せずに、安易にプラットフォームを選ぶと「将来的な機能追加に制限がかかる」「ランニングコストがECサイト運営を圧迫する」などのリスクがあります。販売戦略やブランドイメージに沿った、予算内で構築・運用可能なECプラットフォームを選びましょう。

拡張性は十分か

標準搭載されている機能だけでなく「オプション機能があるか」「連携サービスが豊富か」といった点も確認しましょう。拡張性が優れていれば、事業成長に伴って機能を追加することも可能です。

たとえば、ECサイトを運営するなかで販路拡大のために越境ECを検討する場合、多言語化ツールと連携できれば、既存のECサイトで海外ユーザーにアプローチできます。また、オプション機能に「ポイント機能」や「クーポン機能」がある場合、ユーザーのリピート買いを促進し、さらなる売上アップが期待できます。

ECサイト構築時には事業成長も視野に入れ、拡張性が優れているECプラットフォームを選びましょう。

希望日にオープンできるか

ECプラットフォームによって、制作期間に大きな差があります。ECサイトをオープンしたい希望日がある場合は、希望通りのスケジュールで運用が始められるかどうかを確認しましょう。

たとえば、ASP / SaaSは即日から3か月程度の短期間で構築できる一方で、ゼロから構築するフルスクラッチの場合、開発内容次第では1年程度かかるケースもあります。

ECサイトの制作期間がオープン希望日を超えないかどうかを確認し、スケジュール通りに運用が始められるECプラットフォームを選びましょう。

ECプラットフォームのおもな機能

ECプラットフォームの機能は、大きく分けて「フロント機能」と「バックエンド機能」に分けられます。各機能の一覧は以下の表のとおりです。

フロント機能 バックエンド機能
・商品ページ
・カート
・配送・送料設定機能
・予約機能
・定期販売(サブスクリプション)
・決済
・商品検索
・カテゴリ
・商品レビュー
・ポイント機能
・クーポン発行
・デザイン機能
・SEO
・SNS連携
・メール
・アクセス解析
・レコメンド
・API連携
・商品管理
・管理者機能
・不正検知
・受注管理
・在庫管理
・顧客管理
・問い合わせ管理

フロント機能

フロント機能は、ユーザーが直接触れる部分のためECサイトの売上に影響する機能です。ユーザーのニーズ・利用状況に応じてカスタマイズできるため、フロント機能によって顧客満足度の向上が実現できます。

商品ページ

ECサイトで販売する商品の登録により、商品ページが自動生成される機能です。ECプラットフォームによっては「ページレイアウトのカスタマイズ」や「在庫数の表示」「バリエーションごとの価格表示」などにも対応しています。

カート

カート機能は「買い物かご」とも呼ばれます。ユーザーが購入予定の商品をキープしておく場所にあたり、カートに追加したのちに購入手続きを進めることで、商品の注文が完了する機能です。

配送・送料設定機能

配送・送料設定機能は、商品を配送する「温度」や、宅配便やメール便などの「サービスの種類」配送先や離島加算に対応した「送料の設定」などが可能です。なかには「送料無料ラインの設定」や「送料キャンペーンの実施」などが可能なプラットフォームもあります。

加えて、これから直面しようとしている「2025年問題」に向けて、物流業界はドライバーや倉庫作業員の不足に対応しなければなりません。この人手不足は「配送コストの増加」や「配送遅延」という形でECサイト運営にも影響を及ぼす恐れがあります。2025年問題に向けて対策するには「配送・送料設定機能の最適化」をはじめとしたITを活用した物流業務の効率化が重要です。

予約機能

予約機能は、販売開始前に予約注文の受付が可能な機能です。予約販売時点での注文状況が把握できるため、生産・仕入れの見通しが立てやすくなり、効率的にEC運営が行えます。

定期販売(サブスクリプション)

定期販売は、同じ商品をユーザーに定期的に届けられる機能です。リピーターを増やしつつユーザーとの接触機会が増やせるため、安定的な売上につながります。

決済

ユーザーから商品代金の支払いを受けるための機能です。具体的には、以下のような決済サービスが導入できます。

・コンビニ決済
・銀行振込
・クレジットカード決済
・キャリア決済
・郵便振込
・後払い
・BNPL
・ID決済
・アプリ決済(PayPayやメルペイなど)

なかには、決済代行会社への手数料の支払いが発生するサービスもあるため、ターゲットに応じて導入する決済サービスを選ぶ必要があります。

商品検索

商品検索機能は、ECサイトの商品のなかからユーザーが欲しい商品を絞り込んで表示できる機能です。商品名だけでなく、カテゴリや価格帯などのフィルタリングに対応することで、ECサイトの利便性が向上します。

以下の記事では、商品検索機能の「重要なポイント」や「必要な機能」などを中心に解説しています。商品検索機能を導入するメリットも解説しているため、ぜひご覧ください。

ECプラットフォームとは?種類から選ぶ際の7つのポイントまで解説
【関連記事】ECサイトの商品検索とは?必要な機能から3つの導入方法まで解説
2024-02-01

カテゴリ

ECサイトの商品をカテゴリ分けできる機能です。商品検索と同様にユーザーが欲しい商品が見つけやすくなる機能のため、多くのECサイトが「カテゴリでの商品の絞り込み」が可能となっています。ユーザー体験を向上させてCVにつなげるには、商品ページよりもカテゴリぺージを重視すべきケースもあります。

商品レビュー

商品レビューは、ユーザーの声をECサイトに掲載できる機能です。「商品が届いた感想」や「商品の使用方法」といった商品のレビューが掲載でき、ECサイトに訪れた消費者が購入する際の判断材料として役立ちます。

ポイント機能

会員登録したユーザーがログインした状態で購入した場合に、ポイントが付与できる機能です。ポイント付与率と商品価格から自動で計算され、有効期限の設定も可能です。購入する動機付けに役立つため、アップセルを通じた売上向上が実現できます。

クーポン発行

ECサイトへアクセスするユーザーに対し、割引クーポンが配布できる機能です。たとえば「初回購入時に使用できるクーポン」や「誕生月の会員が使用できるクーポン」「会員登録時に自動付与されるクーポン」などが発行可能です。

デザイン機能

ECサイトのページごとにレイアウトできる機能です。各ページをどこまでデザインできるかは、ECプラットフォームによって異なります。

現在「Smarty(スマーティ)」や「リキッド」などのテンプレートが主流です。しかし、futureshopの「commerce creator」ではテンプレートデザインを使用しておらず、特許を取得したレイアウトエンジンを採用しています。

「commerce creator」のデザイン機能について

自社ECサイトでは独自性が重要です。しかし独自性の高いECサイトを作る場合はHTML・CSSといったプログラミング技術が必要となります。

そんななかコードスキルがない方でも構築できるのが、テンプレートを用いた構築ツールです。しかしテンプレートは、編集可能な箇所以外のデザインを変えたい場合、元となるテンプレートをプログラミング言語を使って編集する必要があります。

さらに、プログラミング言語を使って編集した場合、エンジニアでないとサイト改善ができない、プラットフォームの新機能が使えない、テンプレートの更新に対応できない、といった事態が発生します。

commerce creatorはまさにこうした悩みを解決するためのツールです。

テンプレートを使用しないため、制限のない独自性のあるECサイトが構築できます。システム管理や自由に組み替え可能なパーツがあり、お客様が操作した内容については、プラットフォームのバージョンアップにも影響を受けず、新機能も利用可能です。そのため長期で運用するにあたって、安心してご利用いただけます。

HTML・CSS・JavaScriptの知識がある方であれば、ローコードでの構築が可能です。スキルがない方でも、初期構築が依頼できるうえに、ノーコードで運用できます。

導入者のスキルレベルに応じて使い分けられるため、非常に自由度が高いレイアウトエンジンです。

詳しい魅力については、以下の記事をご覧ください。

SaaS型でもサイトデザインは自由に! 新生futureshopのCMS機能「コマースクリエイター」が自社ECに革命をもたらす|ECのミカタ

SEO

SEOは、Googleをはじめとした検索エンジンにECサイトを最適化できる機能です。商品ページや商品一覧の説明文である「description」や、検索エンジンに参照されやすい「keywords」などの設定が可能です。

SNS連携

SNS連携の方法はさまざまで、LINEの場合は会員情報とLINE IDを連携させ、購入履歴等の会員情報を元にLINEメッセージを配信できます。

Instagramの場合は、商品データをfacebookカタログに連携し、Instagramの投稿にタグ付けすることで投稿から商品ページへのシームレスな動線作りが可能です。

そのほか、facebookやTikTokは上記のカタログ連携に加えて、コンバージョンAPIによってトラッキングデータをSNSへ送ることで広告の最適化が可能になります。

メール

メールは、ユーザーの名前や注文・配送情報を自動的に掲載して送信できる機能です、ECサイトの利用を促進できるツールとしても活用でき「ポイント数・有効期限の記載」や、カートに追加したものの購入しなかったユーザーに対する「追客メール」の送信も可能です。

アクセス解析

アクセス解析は、ECサイト上のユーザーの行動データを収集・分析できる機能です。たとえば「どの商品が多く閲覧されているか」「どのページで離脱するか」などのデータが収集できるため、ECサイトの改善に役立ちます。

レコメンド

レコメンドは、ユーザー1人ひとりに合わせた「おすすめ商品」を自動で表示する機能です。ユーザーの過去の閲覧履歴や購入履歴に基づいて表示するため、ユーザーのニーズに合致した商品が提案でき、売上拡大に効果的な機能です。

API連携

API連携は、外部ツールや外部のWEBサービスと連携できる機能です。APIを活用してデータを連携することで、ECサイトの機能が拡張できます。

バックエンド機能

バックエンド機能は、EC事業者側が利用する機能であり、商品・顧客情報などを管理する目的で使用します。

商品管理

商品管理機能は、ECサイトで販売する商品を管理する機能です。商品名だけでなく、価格や商品説明文、在庫数、販売期間、送料などの商品情報が登録できます。

管理者機能

管理者機能は、ECサイトの管理画面にアクセスできるアカウントが管理できる機能です。安価に利用できるカートの場合、プランによってはログインできるアカウント数に上限があります。この場合、社内でアカウントを使いまわす可能性があり、情報漏えいにつながる恐れがあります。よって、セキュリティ観点で重要な機能です。

不正検知

不正検知とは、ECサイトでの不正購入を検知する仕組みのことです。AIによる判定で、不正と思われる購入が検知できます。管理画面側は2重ログイン検知で、同一アカウントで同時にログインできないようにする仕組みです。

futureshopのブラックリスト機能では、購入者のメールアドレス、氏名、IPアドレスをブラックリスト登録でき、一致する購入があった場合に管理者へ通知します。

受注管理

受注管理は、ユーザーからの注文を処理する機能です。発送状況や入金状況などの受注に関する情報が一元管理できます。注文処理が自動化できるため、業務の効率化やヒューマンエラーの低減が実現できます。

在庫管理

在庫管理は、商品の在庫を管理する機能です。在庫数を正確に把握することで「欠品リスクの抑制」や「過剰在庫の削減」などにつながります。

顧客管理

顧客管理は、ユーザーの個人情報や購入履歴をはじめとした顧客情報を管理する機能です。各ユーザーの購入傾向や興味関心が把握できるため「マーケティング施策」や「顧客対応の質向上」に役立てることができます。顧客との長期的な関係を築くのに欠かせない機能です。

問い合わせ管理

問い合わせ管理は、ユーザーからの問い合わせを管理する機能であり「問い合わせ内容」や「回答内容」などが一元管理できます。各内容の記録が可能なため、過去の問い合わせ履歴が確認でき、迅速かつ適切なカスタマーサポートが提供できます。

まとめ

ECプラットフォームには「ASP / SaaS」をはじめとした複数の種類があります。選定時には「ベンチマーク先が使っているか」「求める機能が搭載されているか」「拡張性は十分か」といったポイントを確認することで、長期的に運営し続けられるECプラットフォームを選ぶことができます。

本記事で紹介した各ECプラットフォームのメリット・デメリットを参考に、自社に適した構築先を選びましょう。

futureshopは、SaaS型のECサイト構築プラットフォームです。サイトデザインや導線設計のカスタマイズ性が高く、オプション機能や提携サービスも豊富です。ECサイトの構築をご検討中の方は、ぜひfutureshopの導入を選択肢の1つとしてご検討ください。