ここでは「カゴ落ち」施策のfutureCartRecovery導入店舗のリカバリー購入率と効果的なメール配信タイミングをご紹介します。
商品をカートに入れたものの、決済を完了せずにECサイトから離脱してしまった。
そんな「カゴ落ち」への対策が実施できる「futureCartRecovery(フューチャーカートリカバリー)」。
futureshop、futureshop omni-channelで構築されたECサイトの会員にメールで買い忘れた商品をお知らせし、購入の後押しを実現し、コンバージョン数向上を助けます。
2016年10月にfutureCartRecoveryのオプションリリースを行い、1年が経過しました。カゴ落ちしたお客様の蓄積されたデータを基に、
お買い忘れの商品をご提案する販売手法はECでも効果があるのか? など、この記事で結果を共有したいと思っています。
データとして、現在futureCartRecoveryをご利用中の店舗様から月100件以上「カゴ落ち」が発生した店舗の中から90店舗ほど無作為に抽出し、
2017年11月1日〜2017年11月30日のデータを基に調査しました。
目次
導入店舗のカゴ落ちリカバリー率は? 業種業態で違いはあるのか?
上位20店舗の顧客反応率は11.43%、カゴ落ちリカバリー率は4%。表1と合わせて考えると、導入効果としてカゴ落ちお知らせメールからECサイトに再来訪したお客様の3人に1人は購入していると考えることができるでしょう。
また、この上位20店舗の中ではアパレル・ファッション・コスメ、その中でもレディースファッションが7店舗も入っています。
そして、美容・コスメ・香水も3店舗入り、主に女性向け商材が上位の半分を占めていることを考えると、女性はお気に入りに入れる代わりにショッピングカートにひとまず入れる傾向にあるのでは、と考えています。
もう一つ考えられるのは、スマートフォンなどでスキマ時間やながら時間に見ているため、カゴに入れたまま結局買わずに離脱してしまうことがあり、メールでカゴ落ちをリマインドできるfutureCartRecoveryの効果が高いという仮説が立てられるのではないでしょうか。
女性会員の比率が高い、または、スマートフォンの受注割合が高いといった店舗様は、導入を改めて検討してもいいかもしれません。
導入効果が高い店舗のリカバリーメール送信回数は平均2.1回。では、そのタイミングは?
最後に、futureCartRecoveryでは、カートに商品を入れ、何分後にリマインドメールを送るかを設定することができます。カゴ落ちリカバリー率上位20店舗の副業種別の利用状況を調査したのが、下記の図1です。
図1.リマインドメール送信タイミング(縦軸:店舗数、横軸:カート投入後の時間)
図1のグラフの山を見てみると、1〜3時間後に送信、その後は24時間後、最長では7日後に送信しているのが見て取れます。また、メール送信回数を調査した所、平均2.1回とポイントを絞って送っていました。
以前セミナーで講師として登壇いただいた店舗様によると、「人気(ひとけ)を出すと押し売り感が出てしまうので、あえて自動配信メールと思ってもらえるような文面にすることで、軽い後押しになるようにしています」という成功事例もあるそうです。
こうしたカゴ落ちリカバリー効果のレポートは管理画面から確認できます。
また、カゴ落ちの機会損失額や、カゴ落ちリカバリー額も出てくるので、導入の費用対効果も一目瞭然です。
リカバリーメール送信タイミングでの効果測定も可能です。自社のお客様に合うタイミングはいつなのか、などPDCAを回すのに役立てていただけます。
以上、futureCartRecovery効果測定の調査結果です。
リマーケティング広告でもカゴ落ち対策。「カゴ落ちリカバリー広告オプション」
futureCartRecoveryにはオプションサービスとして、「カゴ落ちリカバリー広告オプション」を用意しています。
カゴ落ちしたお客様へメールで自然な接客をするには、自社ECの会員になっていただき、会員ログインしていただく必要がありました。無差別にカゴ落ちをお知らせするメールを送ると、個人情報に敏感なお客様にとってはメールアドレス漏えいの心配をお掛けし、結果として店舗様への不信感を覚えさせる恐れがあるからです。
この「カゴ落ちリカバリー広告オプション」は、リマーケティング広告で、カゴ落ちして未購入の商品だけをすべての来訪者に表示できます。整理すると、下記の表3のようになります。
※カゴ落ちリカバリー広告オプションは、futureCartRecoveryの契約が必須です。
新規来訪者にカゴ落ち対策が自然な形で実施できるのは、大きなメリットではないでしょうか。参考までに、カゴ落ちリカバリー率上位20店舗の中でリカバリー広告オプションを導入しているのは4店舗、全体の20%でした。 タグの設置、リカバリーメールの作成だけでカゴ落ち対策を開始いただけるので、とっても手軽に「カゴ落ち」対策が可能ですね。