
たん白質系食品・素材・機器が集まる専門展「PROTEIN JAPAN 2023」が11月28日から11月30日まで、東京ビッグサイトで開催された。本紙・大豆油糧日報関連では、フジッコ、エヌ・ディ・シー、優食、トーフミートなどが出展した。
フジッコでは、ダイズライスを展示し、試食ではプレーンとチャーハンの食べ比べを行った。ブースでは、ダイズライスを体感してもらうことを目的に、調理前のダイズライスを触れるようにディスプレイしていた。
「パラパラチャーハンやピラフが楽しめるほか、リゾットや雑炊にも最適で、食べ方やアレンジが自由自在に行える。冷凍タイプも発売しており、電子レンジで加熱するだけですぐに食べられる。プレーンのほか、アレンジメニューも充実している」と調理のしやすさとともに、高たん白・低糖質な大豆食品であることを訴求した。
エヌ・ディ・シーでは、大豆食品ブランド「大豆力(だいずりょく)」シリーズを立ち上げて、即席麺やそぼろ、ベーコン、国産ミンチなどを展示し、外食チェーンやホテルなど、業務用向けの商品の紹介に注力した。

市川吉徳社長は、「大豆麺はPBでの展開が多かったが、外食チェーン店をメインに営業をかけていく。輸出も多くの問い合わせを受けており、来年は米国を含めた海外での販売にも力を入れる。代替肉ではなく、大豆を使ったひとつの食品としてアピールしていく。新製品の大豆麺などは、スポーツジムなどで販売したいという問い合わせもある。ギルトフリーや、高プロテインといった切り口で提案していく。あるメーカーでは、大豆麺一食分をスープとパッケージにして、マグカップに入れて食べられる食品も開発した。夜中にお腹が空いた時に、あまり罪悪感なく食べられる食品としても訴求していく」と力強く語った。
〈優食は「豆腐干」の総菜シリーズ立ち上げ、トーフミートは今年メニュー提案に注力〉
豆腐干を展開する優食は、業務用向けに、豆腐干の冷凍総菜タイプ「グリル野菜とチキンのトマトソース」や「卵あんかけ」、「中華あんかけ」をラインアップした。
豆腐干とは、豆腐に圧力をかけて、水を抜き、軽く乾燥させたもので、中華圏では豆腐干を細切りにしたものが定番食材として広く親しまれている。今年は、家庭用の販売にも力を入れていく計画で、レンジで調理可能な総菜シリーズ「豆腐干食堂」を立ち上げて、第1弾商品として、「エビとアサリのトマトソース仕立て」を投入する。「具材が大きく食べ応えがあり、必ず満足していただけるはず。豆腐干をパスタのように食べてもらえる食材として、メニューバリエーションの幅も広くして訴求していきたい」と同社は語る。

トーフミートでは、食感を体験してもらうため、そぼろ状のトーフミートの試食を行った。今年は、メニュー提案にも力を入れていくとしており、お手軽レシピサイトも公開中だ。「国産大豆100%使用・無添加、高たん白・低脂質・低糖質でありながら、おいしさにもこだわった食品として提案していきたい」としている。

〈大豆油糧日報2023年12月8日付〉