まとめ

特にアパレル業界においてはD2Cとの相性は非常に良い業界です。ブランドイメージやコンセプト、商品開発のストーリーが重視されています。

ブランドとしてどのようなメッセージを発信しているのか、コンセプトやストリーに共感できるかといった点が、消費者が最終的に購入を決める際の大きなポイントとなります。 SNS等を通じて、ブランドメッセージを直接、消費者に届けることができます。自社ブランドの熱狂的なファンを増やすことがD2Cの成功にも繋がります。

国内のアパレル業界の市場規模はピーク時だったバブル期より縮小しています。 市場規模が縮小していく中で、ユニクロ、ZARA等のSPA企業(製造~小売まで一貫して行う企業)が増えアパレル業界での競争は激しくなってきています。

アパレル業界の市場規模が縮小する一方で、D2Cの市場規模は拡大しております。 業界で生き残っていく為の手段の一つとして、今後もアパレル業界においてD2Cビジネスは注目されていくと考えられます。

今回紹介した事例のように他社と手を組むことによって、自社にないリソースの活用、ノウハウを取り込むことで成長のスピードを加速させることもできます。このようにアパレルD2Cが絡むM&Aは今後も増えていくと予想されます。

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著者

水上 雄斗 水上みずかみ 雄斗ゆうと

株式会社日本M&Aセンター/業種特化2部 衣料業界担当

千葉県出身。成蹊大学経済学部卒業後、三井住友銀行にてリテール営業に従事した後、日本M&Aセンターへ入社。以来、全国の食品業界を専門にM&A業務に取り組む。