ビール酒税改正・価格改定 イメージ画像
(画像=ビール酒税改正・価格改定 イメージ画像)

ビール・発泡酒・新ジャンル(第3のビール)などのビール類は10月1日、酒税改正が行われて税率が変化し、店頭価格では「ビール」缶は値下げ、「新ジャンル」缶は値上げとなる。同日に大手4社のコストアップを反映したビール類の価格改定も行われる。「ビール」缶、「新ジャンル」缶は価格改定を行わず、酒税の反映のみ。

ビール類10月1日酒税改正・価格改定 大手4社対応表
(画像=ビール類10月1日酒税改正・価格改定 大手4社対応表)

酒税改正では「ビール」と「新ジャンル」で税率が変更され、「ビール」は引き下げ、「新ジャンル」は引き上げられる。特徴的な変化は、「発泡酒」の税率は変わらず、増税する「新ジャンル」と同じ税率に統一されること。

アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリーの大手4社によると、コストアップを反映した価格改定は、缶以外の「ビール」「新ジャンル」で行う。価格改定の対象は、主に業務用の「ビール」びん・樽、「新ジャンル」樽に加え、「発泡酒」。これらは、2022年10月1日にも値上げが行われており、2年連続での値上げとなる。

主に業務用で販売される「ビール」びん・樽については、減税とコストアップ反映による値上げが同時に行われるため、減税が行われても、飲食店などの店頭では単純に値下げとはならない可能性が高い。

〈大手4社ビール類価格改定、2023年10月1日から〉
アサヒビールは4月25日に価格改定を発表した。ビール類でコスト上昇に伴う価格改定を行うのは、「缶ビール」を除くビール類、「発泡酒」、「新ジャンル」のうち樽商品。「缶ビール」と「新ジャンル」の缶商品では酒税改正の反映のみ。「缶ビール」は値下げ、「新ジャンル缶」は値上げとなる。

キリンビールは5月24日に価格改定を発表した。ビール類でコスト上昇に伴う価格改定を行うのは、「ビール」はリターナブル壜・樽・PET・ギフトセットの57品目と「新ジャンル」の樽の1品目、「発泡酒」の缶・樽15品目。「ビール缶容器」と「新ジャンル缶容器」はコスト上昇による価格改定を行わない。このため、「缶ビール」は値下げ、「新ジャンル缶」は値上げとなる。

サッポロビールは5月31日に価格改定を発表した。黒ラベル・ヱビスビールなどの缶商品は減税を反映して値下げ。瓶商品、樽商品は減税とコスト上昇による価格改定を同時に行う。「発泡酒」はコスト上昇による価格改定を行う。「新ジャンル」の缶商品は酒税改正の増税を反映、樽詰商品は増税の反映とコスト上昇による価格改定を同時に行う。「缶ビール」は値下げ、「新ジャンル缶」は値上げとなる。

サントリーは5月25日にビール類などの価格改定を発表した。「ビー」ルと「新ジャンル」の業務用(瓶・樽)の一部商品でコストアップを反映して価格改定を行う。