STAFF OF THE YEAR 2023、日本一の令和のカリスマ店員を決める接客コンテスト、多様な個性の「令和のカリスマ」が誕生
「STAFF OF THE YEAR 2023」のフォトセッション

スタッフDXのアプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を運営する“Staff Tech(スタッフテック)”カンパニー、バニッシュ・スタンダードは、9月28日にアン ミカさんをはじめとする4名を審査員として迎え、日本一の令和のカリスマ店員を決める接客コンテスト「STAFF OF THE YEAR 2023」の最終審査を開催した。全国約8万人のアパレル店員の頂点に立ったのは、UNITED ARROWS/新宿店の仲(naka)さん。今回、入賞者5名のうち、3名がママさんスタッフとなり、また大会史上初めて男性スタッフが入賞した。育児をしながら、多様な個性を活かして好きな仕事で輝き続ける「令和のカリスマ店員」の姿に、会場中が感動と熱気に包まれた。

STAFF OF THE YEAR 2023、日本一の令和のカリスマ店員を決める接客コンテスト、多様な個性の「令和のカリスマ」が誕生
左から:グランプリを受賞したUNITED ARROWS/新宿店の仲(naka)さん、審査員を務めたアン ミカさん

コンテストでは、はじめに司会のハリー杉山さんと貴島明日香さんが登壇し、同コンテストの概要と審査方法の説明を行った。その後、ステージに登壇したファイナリスト16名を紹介し、バニッシュ・スタンダード 代表取締役 小野里寧晃氏とユナイテッドアローズ 名誉会長 重松理氏が登壇。その後、同コンテストの概要について説明。「STAFF OF THE YEAR 2023」に選ばれた5名のスタッフには、総額500万円相当の賞金または体験が授与される旨を発表した。最後にファッションや接客に精通する審査員4名を紹介し、最終審査がスタートした。

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グランプリを受賞したUNITED ARROWS/新宿店の仲(naka)さん

見事8万人の中からグランプリに輝いたのはUNITED ARROWSの仲(naka)さん。ハリー杉山さんから、受賞の喜びを聞かれると、「昨年の大会を辞退してから、この1年間毎日スタイリング投稿を続けてきた。挑戦するからにはグランプリを獲りたい。ずっとそういう想いで続けてきた。いつもは自分のことを褒めてあげることができない性格だが、今日は自分のことをよく頑張ったといってあげたい」とコメント。また、「応援してくれたみんなにありがとう以上の言葉を作れるのであれば作って贈りたい」と締めくくり、会場は拍手に包まれた。

「STAFF OF THE YEAR 2023」の順位は、第1位が仲(naka)さん(UNITED ARROWS/新宿店)、第2位がSUDOさん(B:MINGbyBEAMS/ららぽーと TOKYO-BAY 店)、第3位がHanadaさん(TOMORROWLAND/吉祥寺店)、第4位が植竹玲菜さん(rienda/新宿ルミネエスト店)、第5位がyuka.aさん(OPAQUE.CLIP/イオンモール千葉ニュータウン店)となった。

STAFF OF THE YEAR 2023、日本一の令和のカリスマ店員を決める接客コンテスト、多様な個性の「令和のカリスマ」が誕生
「接客ロールプレイング」の様子

最終審査では、消費者に接客を行う“接客ロールプレイング”と店舗スタッフとして自身の想いを込めた“自己PR”の2つの項目で審査を行った。

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「接客ロールプレイング」の様子

“接客ロールプレイング”では、消費者に扮したゲストの村重杏奈さん、なこなこカップルさん、お笑い芸人スパイクさん、ユージさんが登場。「恋人との記念日ディナー」や「おしゃれな友人の誕生日パーティー」「デイキャンプ女子会」など、様々なシーンを想定した洋服のリクエストに、ファイナリスト16名はそれぞれのブランドのファッションアイテムからコーディネート力や汲み取り力、提案力を生かし接客を行った。

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「接客ロールプレイング」の様子

接客を受けた村重さんは「自分に似合うコーディネートを組んでもらえてすごくハッピーな気持ち」と満足気にコメント。また、スパイクの小川さんは「楽しそうな接客を受けて買った服は、着ていくのが楽しいし、大切な一着になると思う」とハイレベルでホスピタリティの高い接客に感銘を受けたことを話していた。

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審査員を務めたアン ミカさん

昨年に引き続き、審査員を務めたアン ミカさんは、「このコンテストに勇気を持ってエントリーした人々、エントリーした人々を励まし支えてきたスタッフのみんな、正々堂々と闘ってきたベスト16のみんなに心からの労いと敬意を表したい」と賞賛の声を送った。

また、「“好き”と“似合う”を自分で近づけてセンスのいい人になると自分に自信がつく。その手助けをすることができ、キーマンになるのは販売スタッフである」と、販売スタッフの持つ力について話していた。

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「STAFF OF THE YEAR 2023」のファイナリスト5名

最後に、同コンテストの中で熱い闘いを展開したファイナリストが登壇。「STAFF OF THE YEAR 2023」のパネルを抱えた5人の受賞者たちは、誇らしげな様子で目に涙を浮かべながら、長い闘いの最後に笑顔をみせた。

最終審査員として3回目の参加となるが、ここまで審査に参加してどうだったのか。アン ミカさんに聞いた。「第1回目からコロナ禍の大変な中で、接客へのモチベーションを保ちながら、ファッションを愛して、1人でも多くの消費者に自信を持ってもらうことや服を着ることの喜びを伝えるという人々の魂をすごく感じている。その姿に1回目から感動していたのだが、第3回目となる今回、日々の接客の中で自分のレベルを上げ続けていると感じた。そのため、過去最大に難しい審査になっている。採点をしていると満点ばかりになってしまい、引き算をしていかないと優劣がつかない状態になっている」と語っていた。

スパイク松浦さんには、実際のプロの接客を受けてみて、自分がアパレル販売員の立場であればどういう点に気を付けて提案したいかを聞いた。「私は普段からおしゃべりなので、自分のことを話してしまう。なので、しゃべりすぎないようにしたい。自分がいいと思うものを押し付けても、消費者が気に入るとは限らないのでそこを気を付けたい」とコメントしていた。

今回のイベントでは、「Ready to party」、「mind color」と2つのトレンドワードが発表された。そこでスパイク小川さんには、自身の秋のファッションにおけるトレンドアイテムを教えもらった。「気になっているアイテムはモカシンシューズ。また、今日のコンテストで気になったアイテムはファーベスト。いろんなショップに置いてあったので、挑戦したいと思った」と話していた。

村重杏奈さんには、今日着ているファッションアイテムを隣にいるアン ミカさんにプレゼンすると想定して、どのようにおすすめるかと質問したところ、「今にも惚れてしまいそうなプリンセス感のあるふわふわのワンピースに、足元をあえて黒で引き締めているところ。これで、みんなイチコロだと思う」とコメントしていた。

なこなこカップルさんには、8万人の中から選ばれたアパレル店員から接客を受けてみて、二人は自身のアパレルブランドを持っているが、自分のブランドをどんなアパレル店員にどのような想いで売ってほしいかを聞いた。なごみさんは、「カジュアルかつカップルで着られる自分たちらしさが出ている洋服。服だけではなくて、自分たちのことも好きでいてくれる店員に売って欲しいと思う」とコメント。こーくんさんは、「今日のファイナリストのように、消費者が時間を忘れてしまうような接客をしてくれると嬉しい」と述べていた。

ユージさんには、ファッションにトレンドワードの「Ready to party」を足すとしたらどんなアイテムを足すかを聞いた。この回答に困るユージさんを見て村重さんが「ニット帽かわいいと思う。ブラックかホワイトがいいなと思う」とコメント。その提案を受けてユージさんは、「店員じゃないけど、自分にないアイデアをくれるとあがる。白のニット帽にする」と回答していた。

バニッシュ・スタンダードの代表 小野里氏は、「AIやロボットでは提供できない、人が人にしか提供できない温度や温かさ、思いやり、人の想い、こういったものがあるから接客業は人を感動させられるのだと思う。これらを『STAFF OF THE YEAR』というイベントを通じて、たくさんの世の中の人たちに知ってもらい、接客業の素晴らしさを多く伝えることによって、未来の販売員の人々がこの業界に入って、さらに業界を発展させることができる。これをみんなと一緒に歩んで行けたらと思う」とコメント。「そして、STAFF OF THE YEARの本体であるSTAFF STARTも9月で7周年を迎えた。みんなのおかげで、年間のSTAFF STARTを経由した流通売上や導入ブランド、スタッフアカウント数も好調に推移している。だが、僕が数字よりもうれしかったのは、STAFF STARTでオンライン接客に取り組むことによって、プラスの評価が月額38万円相当高くなっているスタッフが輩出されたこと。しかし、“大好きだけど環境が難しくて続けられない”というスタッフがまだまだいる。これでは業界にとって、ブランドにとって、お店にとって損失でしかないと思う。これだけ素晴らしいスタッフが輩出される業界をもっともっと豊かにすべき。そのためには、接客のすばらしさを伝える、企業のみんなと努力で環境を良くしていく。そうすれば、未来のスタッフたちはこの業界に入ってくる、この業界を辞めなくなる、もっと豊かにしてくれる、もっと温かみのある、素晴らしい感動を与えられる業界になる。これをみんなと作り上げられたらと思う」と述べていた。

STAFF OF THE YEAR 2023、日本一の令和のカリスマ店員を決める接客コンテスト、多様な個性の「令和のカリスマ」が誕生
トレンドコーディネート発表の様子

また、今年は初の試みとして、ファイナリスト16名がそれぞれ1パターンずつ考案したトレンドコーディネートを披露した。このコーディネートを元に、STAFF OF THE YEAR 2023の今季トレンドキーワードを発表した。一つ目のキーワードは「Ready to party」。コロナ禍から徐々に日常が戻りつつある今、外出ムードの広がりを受けて、普段使いのアイテムでも、パーティームードを高めるファッションがトレンドになっている。二つ目のキーワードは「mind color」。多様性の時代に、自分らしいコーディネートを楽しみ、自分の色を表現することを表している。

STAFF OF THE YEAR 2023、日本一の令和のカリスマ店員を決める接客コンテスト、多様な個性の「令和のカリスマ」が誕生
トレンドコーディネート発表の様子

ずらりと並んだコーディネートを見て、ゲストそれぞれがお気に入りの1組を発表。村重さんは柄物のアイテムを組み合わせたコーディネートをチョイスした。「柄と柄を合わせるのは新鮮で、すごく面白い」とコメント。続いて、なこなこカップル・なごみさんは、オールホワイトのコーディネートをピックアップ。「色は統一感があるけれど、素材で遊んでいる感じが素敵」とお気に入りの様子だった。

STAFF OF THE YEAR 2023、日本一の令和のカリスマ店員を決める接客コンテスト、多様な個性の「令和のカリスマ」が誕生
トレンドコーディネート発表の様子

バニッシュ・スタンダード=https://www.v-standard.com/