食品産業新聞社
(画像=食品産業新聞社)

腸内環境の検査サービス「菌ドック」を手掛けるSheepMedical(株)(東京都板橋区、松本直純代表)は8月21日、日本人の腸内環境の世代別状況について発表した。

20代・50代男女の腸内環境が「悪い」傾向にあるとし、特に20代の「食事の質の低下」を示唆している。

今回の調査では、同社が持つ腸内細菌DNA検査データのうち8,804例を分析。腸内の健康度や食生活などを基にした独自の「腸年齢判定」では、全体の約20%が「悪い」結果となった(判定は最も良い「A」~悪い「C」の3段階)。

年代別では50代の腸内環境が最も悪く、20代もほぼ同程度の悪い結果となった。「従来は、加齢により腸内細菌の多様性が失われていき、悪化傾向を示すと考えられてきた。だが、本解析結果では、むしろ若年層である20代で加齢以外の要因がある可能性が示された」。

さらに、腸内環境をいくつかのタイプに分類する「型判定」も実施。20~30代では、欧米在住者に多く見られる「1型」の割合が、日本人にもともと多いとされていた「3型」や、「混合型」よりも多かった。特に20代では「1型」が過半数を超える。「1型」は脂肪の多い食生活との相関があり、「脂肪分が多い食事がメインになっている傾向が伺える」としている。

〈米麦日報2023年8月24日付〉