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「撮影した写真をNFT化する方法を知りたい」とお悩みではないでしょうか?
ブロックチェーンやNFTの技術が発展し、写真家やアーティストの方々は、自分たちの作品をNFT化して販売できるようになりました。
NFTアートは、イラストやドット絵の作品が出品されているイメージがありますが、プロのカメラマンや写真好きの方などが出品している写真NFTも数多くあります。NFTマーケットプレイスにも「写真」というカテゴリーが設けられています。
写真をNFT化することで、作品の所有権や真正性を確保し、オンラインでの販売や取引が可能になるのが特徴です。
しかし、写真をNFT化する方法はいくつかのステップがあり、初めての方にとってはやや複雑に感じるかもしれません。
本記事では、写真をNFT化して販売する方法をわかりやすく解説していきます。 また、販売の際の注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
NFTと写真
写真をNFT化して販売するメリットとして、「唯一無二であること」を証明できる点が挙げられます。
従来のデジタル画像では、簡単にコピーできてしまう上に、オリジナルとの区別ができません。一方で、NFTはブロックチェーン技術を使用することで、コピー作品との区別が可能です。
また、NFT化した写真は基本的には改ざんが不可能です。そのため、唯一無二の作品となり、希少性や価値が向上しやすくなりました。
NFTマーケットプレイス「OpenSea」で人気の写真NFT「Where My Vans Go」は、これまでに4,884ETHの出来高を記録しています。2023年7月現在、最低価格は19ETHとなっています。
また、ZOZO創業者の前澤友作氏も写真NFTを販売しています。宇宙に行った際に撮影した写真をNFT化しており、一般向けに販売はしていないものの、NFTの技術を使ってブロックチェーン上にデータを恒久的に保存しています。
写真をNFT化して販売する方法
写真をNFT化して販売する方法は、以下の通りです。
1.暗号資産取引所の口座開設
2.ETHを購入する
3.暗号資産ウォレットの作成
4.ウォレットにETHを送金
5.NFTマーケットプレイスに登録
6.写真のアップロードと販売
順番に解説していきます。
暗号資産取引所の口座開設
写真のNFT化には、暗号資産が必要になるので、まずは暗号資産取引所で口座を開設します。
暗号資産取引所の口座開設は無料で行えます。
国内にはCoincheck(コインチェック)、bitbank(ビットバンク)、bitFlyer(ビットフライヤー)など多くの取引所があります。
ETHを購入する
続いて、暗号資産取引所でETHを購入します。
ETHを購入するまでの手順は以下のとおりです。
1.日本円を暗号資産取引所に振り込む
2.ETHを購入する
どの取引所でも基本的には上記の手順となります。
暗号資産ウォレットの作成
ETHの購入が完了したら、暗号資産ウォレットを作成します。
ウォレットとは、暗号資産やNFTを保管するための財布のようなものです。
本記事では、利用者が多く汎用性の高い「MetaMask(メタマスク)」の作成方法を紹介します。
1.MetaMaskをインストールする
2.パスワードを設定する3.シークレットリカバリーフレーズを確認する
下記の記事で詳しい手順を解説しているので、参考にしてみてください。
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2023.7.13
ウォレットにETHを送金
続いて、作成したウォレットにETHを送金します。
手順は下記の通りです。
1.MetaMaskのアドレスをコピー
2.国内取引所の送金ページを開く
3.MetaMaskのアドレスを貼り付け
4.通貨や送金額を入力して送金
アドレスを間違わないように注意しましょう。
NFTマーケットプレイスに登録
NFTマーケットプレイスに登録していきます。
NFTマーケットプレイスとは、NFTを売買するサイトのことです。
NFTマーケットプレイスには、「OpenSea」、「Rarible」、「Adam byGMO」などがあります。
本記事では、世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」の登録方法を紹介します。
OpenSeaにアクセスし、右上の「Connect wallet」をクリックします。
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ウォレットを選択します。
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ウォレットで「署名」をして接続完了です。
写真のアップロードと販売
OpenSeaにログインできたら、右上のアイコンから「作成」をクリックします。
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「画像」、「アイテム名」、「外部リンク」を入力します。
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「アイテム説明」、「プロパティ」、「レベル」、「統計」を入力します。
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「供給量」、「出品するブロックチェーン」を選択し、画面下の「作成」をクリックします。
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作成が完了したら、販売形式や価格を入力して出品完了です。
写真のNFT販売における注意点
写真のNFTを販売する際の注意点は下記の通りです。
1.著作権
2.ガス代(手数料)
順番に解説していきます。
著作権
撮影した写真をNFT化して販売する場合、著作権問題には注意が必要です。
NFT化して販売した写真に人物や建物、その他の物が映り込んでいる場合、著作権や肖像権の侵害を主張される場合があります。
トラブルにならないためにも、特定できる形での人物の写り込みや他者の著作物には注意しましょう。
ガス代(手数料)
NFTを出品する際には、ガス代と呼ばれるネットワーク手数料が発生します。
ガス代はネットワークの混雑によって変動するため、混雑していない時間帯などに出品するようにしましょう。
また、NFTマーケットプレイスでは販売手数料が掛かります。手数料はマーケットプレイス毎に異なるので、事前に確認しておきましょう。
NFTと写真の未来
現在のNFT市場の規模はまだまだ小さいです。そのため、写真をNFT化して販売をしても買い手がつかない場合があります。
しかし、NFTやブロックチェーンの技術は様々な活用方法があり、今後市場が拡大していくことが予想されます。
市場の拡大とともに買い手も増えていき、NFTアートが売れやすくなるでしょう。
今後NFTが写真撮影を仕事にしている人たちの新しいマネタイズ方法になる可能性があります。今のうちから、取り組んでおいてもいいでしょう。
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2023.7.7