大豆や油脂、米穀などの問屋である中村商店(千葉市中央区)は7月10日、千葉市内のホテルで創立90周年パーティーを開催した。創業当時を振り返ったほか、中村商店社員の勤続表彰などを行った。
冒頭、中村真吾社長が、創業当時の様子を撮影した白黒写真をスクリーンに投影しながらあいさつした。写真について、中村社長の祖父にあたる中村佐一郎氏と創業当時の仲間を、樺太で1934年(昭和9年)1月2日に撮影したものだと説明した。
中村社長は、現在の中村商店について触れ、事業の柱に大豆(副資材や油を含む)、精白米、精白米を除いた食品全般、中村商店の大黒柱である玄米を挙げた。「玄米は、最初は細々と取り組んでいたが、2004年(平成16年)に食糧法が改正され、力を入れるようになった」と話す。
今後について、「玄米が事業の柱になり、他の柱もいくつか欲しいという話が出ている。現在の事業の延長上のものか、全く違うものを始めるか、いまだに決まっていないのが現状だ。もしかしたら近い将来、皆様に今の仕事とは違うことでお訪ねすることがあるかもしれない。その際はぜひ耳を傾けて欲しい」と呼びかけた。
来賓のあいさつでは、東京太陽の杉浦勇治社長が、「私自身の会社も、グループ会社から独立してちょうど半分の45周年を今期迎える。中村商店と懇意になったように感じ、親近感や縁を感じている。当社では米を主体に取り組んでいる。中村商店はじめ皆様に愛され、かつ必要に感じてもらえる会社を目指し、取り組んでいるところだ」と述べた。
〈大豆油糧日報2023年7月14日付〉