夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

いよいよやってくる夏休み。皆さんはどのような計画を立てていますか? 道の駅巡りをライフワークとしている私は、今年の夏も、まとまった連休じゃないとなかなか行けない地域の道の駅旅を計画中。

ただ、ゴールデンウィークやお盆休みなど、大型連休の時に必ず発生するのが高速道路の大渋滞。渋滞に巻き込まれると現地に到着するまでに疲れてしまったり、都内を出発して渋滞を抜けるまでに、かなりの時間がかかってしまいます。旅先からの帰り道、クタクタのところ渋滞に巻き込まれるのは本当にツラい…。

しかし最近、公共交通機関+レンタルバイクを使うと道の駅旅の幅がぐっと広がり、とっても楽! ということに気がつきました。それ以来、レンタルバイクを利用した道の駅旅も楽しんでおります。

そこで今回は、愛車を持っていなくても楽しめる、レンタカー&レンタルバイクで行くオススメの旅、道の駅旅の魅力を紹介したいと思います。

目次

  1. 旅先からレンタカーやレンタルバイクという旅、オススメです
  2. 鉄道好きの方が楽しまれている「一筆書きの旅」で道の駅を巡る
  3. 筆者の考える道の駅一筆書きめぐりのポイント
  4. オススメの道の駅一筆書きめぐりモデルコース1
  5. オススメの道の駅一筆書きめぐりモデルコース2
  6. オススメの道の駅一筆書きめぐりモデルコース3
  7. クルマやバイクを持っていなくても楽しめる道の駅巡り、おすすめです

旅先からレンタカーやレンタルバイクという旅、オススメです

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

クルマを持っていない人は旅先でレンタカーを借りるのが一般的かと思います。自分の愛車で旅をする、ということに拘らなければ、クルマやバイクを持っている人にも旅先まで公共交通機関で行ってのレンタカー旅はオススメです。

では実際、何がオススメなのかポイントをまとめてみました。

  1. 大渋滞を回避でき、運転なしで現地まで移動できる
  2. 移動時に体力温存でき、元気いっぱいで旅がスタートできる
  3. 移動時間が短くすむ
  4. 2泊3日の日程でも、遠くの地域を旅できる

公共交通機関を使えば現地までの運転がないし、座っていればOK。なんなら爆睡しても問題なし! 運転がない分体力の温存ができ、現地に着いた時、元気満タンで旅をスタートできます。

例えば都内から関西へ旅行する時、バイクで行くとするとノンストップでも5時間以上かかりますが(実際には給油や休憩でもっとかかります)、新幹線なら東京から新大阪まで2時間30分で移動でき、移動時間が断然早い。しかも乗っているだけでいいとなれば、レンタルバイクを利用したくなるわけです。

鉄道好きの方が楽しまれている「一筆書きの旅」で道の駅を巡る

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では、旅先でレンタカーを借りた時、どうやって回るか。乗り捨てをする場合を除き、レンタカーやレンタルバイクは借りた店舗に返却するのが一般的。出発地点に戻る必要があります。そこで思いつき実践しているのが、鉄道ファンが楽しんでいる一筆書きの電車旅です。

鉄道は日本全国繋がっていて(沖縄と離島は除く)、列車を乗り継いで一筆書きで出発駅に戻ることが可能です。高校生の頃、意味もなく電車を乗り継いで、一筆書き鉄道旅をしたことがあったなぁ。

道路も日本全国繋がっているので鉄道の一筆書きのように、道の駅を繋いで一筆書きで回ることが可能というわけです。

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり
画像出典:桃太郎電鉄公式HP

私は子どもの頃、テレビゲームの「桃太郎電鉄」にハマっていました。私の道の駅めぐりのルーツといっても過言ではなく「桃鉄」で日本地理や各地の特産品やグルメを覚えました。あのゲームがあったから、社会科の中で地理だけは好きでしたw 乗り物は違えど、私にとって道の駅巡りは、リアル桃太郎電鉄なんです!
(「桃太郎電鉄」を知らない方のために補足ですが、ひと言で言えば鉄道すごろくゲームで、サイコロを振って一番乗りで目的地の駅を目指すというゲームです。そこに各地の名所の物件を買ったりする、モノポリー的要素も加わったゲームです。)

筆者の考える道の駅一筆書きめぐりのポイント

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

道の駅を一筆書きする時は、どうしたら効率よく無駄なく回れるか、この点を重視してルートを考えています。ポイントは以下の3つ。

  • なるべく来た道を戻らないこと
  • 道の駅の開店時間と閉店時間を必ずチェックすること
  • 最短最速な道を選ぶ

来た道を戻ると同じ景色を見ることになり、旅の面白みが減ってしまうので、できるなら異なる景色が見られる先へ進むルートで考えます。

イチバン重要なのは目的となる道の駅の閉店時間。これを調べておかないと、到着した時にはすでに閉店後…なんてことになったら大ショックです。食べたいグルメがあるところは食堂の営業時間もあらかじめ調べておき、その時間までに到着できるようにルートを決めたりもします。

開店時間に合わせて1カ所目の道の駅に到着するようにすると、1日をフル活用できるので、こちらも必須です。あとは所要時間を調べて、返却時間に間に合うように道の駅巡りを楽しめばOKです。

続いては、私が実際にレンタルバイクを借りて道の駅巡りをしたモデルコースをいくつか紹介したいと思います。

オススメの道の駅一筆書きめぐりモデルコース1

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

宮城県の道の駅巡りではホンダドリーム仙台六丁の目店でレンタル

東北新幹線で行く1泊2日、宮城県の道の駅めぐり

東北新幹線で東京から仙台へ。駅からは路線バスに乗って「ホンダドリーム仙台六丁の目店」まで移動。レンタルバイクをやっているお店は主要駅から離れていることが多いですが、レンタカーは駅前に営業所があるので便利です。レンタル受付開始時刻の10時に合わせて到着するように向かいました。

レンタルの手続きを済ませ、1カ所目の道の駅「おながわ」へ。女川町はホタテが特産で、昼食にホタテの握りをいただきました。

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雄勝湾の目の前にある「硯上の里おがつ」は、雄勝硯(おがつすずり)の産地で、硯の資料館(有料)を併設しています。さまざまな硯が展示されていて、マニアックですが意外に楽しめますよ。

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

「上品の郷」では温泉に入浴し、汗を流してリフレッシュ。「おおさき」は街中にある道の駅で、地元産牛乳を使ったソフトクリームを味わえます。

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

最後に寄ったのは「あ・ら・伊達な道の駅」。ここは『じゃらん』の道の駅ランキングで常に上位にランキングする人気道の駅。翌日は道の駅の開店時間前に宿を出発しなくてはならず、どうしても1日目に訪れたかった場所。なんとか閉店前に到着できました。

東鳴子温泉で一泊し、翌朝、公衆浴場で朝風呂を満喫してから、東北自動車道と仙台北部自動車道で一気に仙台まで戻りました。

余裕を持った計画作りが大切

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温泉に入れる道の駅「上品の郷」

途中、にわか雨に降られて、道の駅で足止めを余儀なくされましたが、時間に余裕を持った計画だったので、ギリギリでしたが全行程を回ることができました。道の駅めぐりをする時は、欲を出して立ち寄る道の駅の数を増やしがちですが、計画に余裕をもたせることが大切。そのおかげで温泉にも入れたし、雨宿りの時間も作れました。

予定を詰め込みすぎると、駆け足になって道の駅でゆっくりする時間がなかったり、時間内に回りきれなくなったりするので、余裕を持った計画作りをオススメします!

オススメの道の駅一筆書きめぐりモデルコース2

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空路で関東から一気に九州へ

飛行機で行く2泊3日、九州道の駅めぐり

羽田空港から福岡空港までのフライト。空港からは電車を乗り継いで「ホンダドリーム福岡春日店」へ。

バイクをレンタルし、まずは佐賀県の「うれしのまるく」へ。ここは西九州新幹線の嬉野温泉駅の駅前にある道の駅。開業直後に訪れたので、まだところどころ工事中でした。駅前には手湯、道の駅には足湯が設置されていて、気軽に温泉を楽しめます。

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この日の宿泊地が阿蘇だったため、その後は高速を利用し一気に熊本まで移動。「大津」で一休みして、少しだけ阿蘇ツーリングを楽しんで、宿に向かいました。

この旅では、宿は連泊にしました。レンタルバイクだと荷物の積載ができないため、ザックを背負っての運転になります。連泊にしたのは必要のない荷物を宿に置くため。

2日目は、天気が怪しかったので近場だけの予定に変更。「すごう」では特産のトウモロコシのソフトクリームを2種類堪能。だけど気温が寒く、最後はガタガタ震えながら食べてたw

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

早めに宿に戻る予定が、大観峰で写真を撮ろうとした時に携帯がないことが発覚。

「すごう」でトイレに寄った時に置き忘れてきたのが濃厚でしたが、電話がないので確認することもできず、大慌てで道の駅まで戻ることに。そのため、帰りは国道57号を走ることとなり、行きと同じルートを走ることになってしまいました。ちなみに携帯は道の駅に届けられていて、無事に手元に戻ってきました。

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

3日目は、やまなみハイウェイを満喫してから道の駅を巡り「鯛尾金山」では、金山跡の見学と砂金取りを体験。ただ、予定よりも時間が押してしまって、駆け足での見学になってしまいました。

道の駅は全て回れたのですが、大失敗も

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九州旅で出会った阿蘇の夕日

道の駅に忘れ物をして、取りに戻る、ということを時々やってしまいます。トイレに携帯を忘れたことのほか、よくやってしまうのがスタンプ台付近での忘れ物。スタンプ帳を置き忘れて、次の道の駅から25分かけて戻ったこともあります。往復で約1時間と考えると、本当にもったいない時間です。

取りに戻れないところまで来てしまって、郵送をお願いしたことも、数回。幸いなことに、今までは、忘れ物を取りに戻っても計画通りに道の駅を回れましたが、大きなタイムロスとなってお目当てのものを食べ損ねたことはあります。

忘れ物を取りに戻って、計画通り回りきれなかった…なんて事態にならないよう、皆さんも忘れ物には要注意です。

オススメの道の駅一筆書きめぐりモデルコース3

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奈良県への旅は、新幹線で

新幹線で行く3泊4日、奈良県道の駅めぐり

東海道新幹線で新大阪まで移動。新大阪から電車とタクシーを乗り継いで「ホンダドリーム八尾店」へ。レンタルバイクで、4日間で奈良県の道の駅を全て回る行程です。

「吉野路黒滝」ではぼたん汁と串こんにゃくを堪能。指先がかじかむほど寒かったから、汁が温かくて身に沁みました。

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

2日目は「十津川郷」で足湯、「おくとろ」「吉野路北上山」で道の駅併設の温泉を満喫し、「杉の湯川上」に併設のホテルに宿泊、温泉三昧の1日。

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3日目は、「レスティ 唐古・鍵」と「大和路へぐり」でいちごソフトを堪能。奈良県はアスカルビーや古都華など、いちごの産地なんです。

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり

4日目は奈良県東部をぐるっと回り、予定通り全駅制覇。「伊勢本街道 御杖」で温泉に入り、サブテーマの道の駅温泉巡りもほぼ達成。御杖から国道369号と県道81号の分岐までルートが重複しましたが、これが最短ルートだったので、そういう場合は来た道を戻ることもあります。

ナビと地図をうまく活用

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり
奈良県の道の駅「針T・R・S」にて

道の駅の一筆書きのルートを考える時は、道路情報が詳しく書き込みしてある「ツーリングマップル」(昭文社)を見ながら考えます。道の駅は国道や県道など、アクセスの良い場所にあることが多いので、紙の地図を見れば大体ルートは決められるし、回れます。

ただし、都市部など道が複雑なところはナビで検索する方が便利で、奈良県の道の駅巡りをした時も都市部は携帯のカーナビアプリを活用。特に都市高速はナビを使わなかったら、速攻で分岐を間違えました。ただし、ナビを信じすぎると大変な事態を招くことも…。

過去の体験談ですが、ナビで最短ルートを選んだら、トンデモナイ道を走らされたなんてことがありました。青森の道の駅巡りをした時のことですが、ナビの指示通りに最短ルートを進んだら、県道なのになかなかハードな山道で、数キロ距離が多かった国道を走るよりも時間がかかってしまったことがあります。ナビだけに頼らず、自分で最適なルートを見極めることも大切ですね。

クルマやバイクを持っていなくても楽しめる道の駅巡り、おすすめです

夏休みの旅行に! 車やバイクを持っていなくても大丈夫。レンタルカー&レンタルバイクで旅する道の駅めぐり
九州の道の駅巡りでバイクをレンタルした「ホンダドリーム福岡春日店」

自分のクルマを持っていなくても、レンタカーやレンタルバイクを借りれば、誰でも道の駅巡りを楽しむことができます。レンタカーだと現地までの移動時間が早くて楽なことも魅力のひとつだし、その都度いろいろな車種に乗れるのが良い点です。

気になる車種があれば試乗にもなるし、人数や気分でスタイルを変えてもOK。実際私がレンタルバイクを借りる時は、自分が乗ってみたい車種を借りて、乗り心地を試しています。レンタカーなら車体のメンテナンスはやってくれるし、維持費もかからない。行きたい時に気軽に旅を楽しめます。

行きたい道の駅は人それぞれなので、自分だけのオリジナルの一筆書き旅ができると思います。レンタカー&バイクを活用して、全国各地の道の駅巡りを楽しんでくださいね!

■著者プロフィール、この著者のこれまでの記事:https://www.mobilitystory.com/article/author/000020/