ツヴィリングという企業をご存知だろうか? 普段、料理をする方にとっては見知った双子のロゴマークかもしれない。正式にはツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパ株式会社という世界に誇るナイフ(包丁)の老舗ブランド。また、ツヴィリングは、ナイフ以外にも鋳物ホーロー鍋で人気のストウブなども扱っている企業であり、調理器具や家電など質の高い製品で世界の台所を支えている。
ツヴィリングが日本へ上陸したのは1973年。2004年には岐阜県関市に日本工場を設立した。関市といえば、もともと刃物産業で有名な地。かつての美濃地域は歴史的にも多くの武将が名を馳せた地であり、有数の刀匠が集まった。その技術が代々受け継がれているのだ。
そんな関市の職人たちの技と、これまた刃物の街として有名なドイツ ゾーリンゲン発祥のツヴィリングがもつ製造技術のシナジーによって、高品質なメイドインジャパンのナイフを世界中に届けている。
そして、去る2023年6月28日、日本上陸50周年を記念したイベントが関市の工場で開催され、50周年を記念して作られた特別なナイフのお披露目やナイフの切れ味を証明するギネス世界記録™️へのチャレンジなども行われた。
ツヴィリングの日本法人でCEOを務めるアンドリュー・ハンキンソン氏は「アメリカ人で日本に在住し、ドイツの会社で働き、ここ岐阜県関市でナイフを作り、20ヵ国以上に輸出しています。ドイツの技術、日本の職人技、そして異文化なチームの組み合わせは、魅力的で感動的なグローバリゼーションストーリーになった」と50周年を迎えた喜びを表現した。
ツヴィリングは日本法人50周年を記念した特別な包丁「ZWILLING TENMEI」を250本限定で発売中。この日、メディアに向けて実物のお披露目が行われた。
高級感のある桐箱のパッケージには「五十にして天命を知る」という言葉が記されている。これまでの50年で培った技術の粋と、これからの50年に向けた願いが込められたメッセージだ。
最大の特徴は太陽をイメージし日出る国を表現したブレードのデザイン。ロゴも太陽を表す金色に輝き、特別な意匠となっている。
ギネス世界記録™️に挑戦
また、イベントではギネス世界記録™️にも挑戦。チャレンジした記録は「1分間で切ったトマトの最多数」というもの。果肉の柔らかいトマトを1分間で何個8等分に切れるかというルールで3名の料理人がチャレンジ。見事に11個の世界記録を樹立しイベントを盛り上げた。
ツヴィリング ジャパンは、創立50周年記念イベントの一環として「Most tomatoes cut in one minute(1分間で切ったトマトの最多数)」のギネス世界記録に挑戦し、2023年6月28日にギネスワールドレコーズリミテッドによるギネス世界記録として認定されました*。 pic.twitter.com/VQO1GfyQQw
— ツヴィリング J.A. ヘンケルス (@ZwillingJapan) June 29, 2023
続いて、テーブルに並べた水の入ったペットボトルを一振りで何本切ることができるかというペットボトルカットに代表のアンドリュー氏が挑戦した。真横に一振りするのはなかなか難しいらしく、すべてとはいかないものの32本中27本のペットボトルを切り裂くことに成功。鋭い切れ味を見せつけた。
切る喜びを次の50年も
切れ味が良いと素材を潰さずに切ることができるため、料理の味も変わるそうだ。
日本上陸から50年、ドイツの精密な最先端のナイフ製造技術と、日本が古くから受け継いできた伝統の職人技を融合させてきたツヴィリングは、切る喜びを世界に届けてきた。そして、これからも50年先に向けて切る喜びをつないでいくという。
ツヴィリングのナイフだからこそ得られる料理体験を通じて、切る喜びを味わってみてはいかがだろうか。