富裕層,ボディーメイク
(画像=pikselstock/Shutterstock.com)

「人は見た目が9割」といわれることもあるが、他人からみた印象や感じはあらゆることに大きく影響する。

フィットネスクラブへの入会を考えている人も多いだろう。多くの人の目的は、痩せたい、ダイエットしたいということ。ただ自己流のやり方だと痩せないどころか逆効果になることもある。時間もお金もかけて通うからには成果を上げる方法を考えないといけない。

最近、パーソナルトレーナーをつけて「ボディーメイク」に熱心な富裕層が増えているという。

ボディーメイクはダイエットと違う

欧米では、エグゼクティブの体型は昇進に影響するといわれる。太りすぎていると自分で健康管理ができないのではないか、逆に痩せすぎていると病気ではないかと思われてしまうのだ。だからエグゼクティブと呼ばれる人たちは、見た目を健康的に維持することの労をいとわない。「第一印象を良くする」ことの意味は、想像以上に大きい。

身体を鍛えるのは基本なのだが、やみくもに運動しても、限られた時間の中で自分がその運動で達成したいことができるとは限らない。ハツラツとした健康的な印象を与えたいから上半身を鍛えたい、腰回りの脂肪が目立つので取りたい--運動の目的はいろいろあるだろうが、自己流ではなかなか達成できるものでもない。

ここで大切なのは、ボディーメイクは単なる運動やダイエットではないということだ。「身体をつくる」という言葉の意味からも想像できるかもしれないが、全身の筋肉とともに体幹を鍛え、機能的な体をつくる。適切な運動とともに、時には食事にも気を配り、健康管理をすることを目的とした、一連の行為を「ボディーメイク」というのだ。

ボディーメイクで物理的な強さを身に付けることで、精神的なタフさも培われる。1億円を超えるような資産を築いた富裕層の中には、身体を鍛えている人が少なくないという。大きなビジネスを手掛けるエグゼクティブはもちろん、富裕層もお金の心配はないとはいえ、日々精神的にストレスを感じることが多い。そこで身体がしっかり鍛えられていないと、メンタルが弱くなり、苦境を切り抜けることなどおぼつかないだろう。

ボディーメイクで手に入れられるのは、健康的な身体と自己管理能力、そして何よりも自信だ。

パーソナルトレーナーをつける

「ボディーメイクとはいっても、要は食事と運動に気をつけた健康管理では?」と思われるかもしれない。

たしかにその通りだ。しかしそれを自分一人だけで続けるのは容易ではない。また自分の体系や身体の特徴から、どういう運動をどれくらいすれば、どこに筋肉かつくのか、どの脂肪が落とせるのか。また食事面で何に気をつけるべきなのか。生活の中でやらないほうがいいこと、やったほうがいいことは何か--これらはなかなか分からない。

そこで、自分では分からないこれらのことを教えてくれ、続けられるようコミュニケーションをとってくれるのがパーソナルトレーナーだ。

富裕層は、お金に関してはFPやIFA、または懇意にしている金融機関の専門家に相談をする。仕事に関しては、スカウトやエグゼクティブサーチ会社の担当者に話を聞く。そして法律のことは顧問弁護士に聞き、身体づくりのことを相談するのがパーソナルトレーナーという訳だ。

「パーソナル」というくらいだから、トレーニング中は基本的に付きっきりだ。トレーナーを予約することで、自分の運動の時間を無理やりねん出することができるメリットもある。

プライベートジムが増えている

自宅にパーソナルトレーナーを呼ぶ人もいるようだが、パーソナルトレーナーがいるプライベートスタイルのジムが最近増えている。都内にあるプライベートジムでは、顧客の6割が経営者で、9割が富裕層という。

一般のフィットネスジムでも、トレーナーがいてアドバイスは受けられるが、やはり専属のトレーナーが、長期にわたって自分のトレーニングの進捗を把握しながら、一定の時間付き添ってくれるのは大きい。

それに、自己流でフィットネスクラブに通っていても、ダラダラとトレーニングしてしまいがち。それでは成果につながらない。それよりもパーソナルトレーナーをつけ、自分にあったボディメイクを行う方が、効率的に成果をあげやすいと感じるのだ。

またプライベートジムではプライバシーが守られるし、周りの目を気にする必要がない。マシーンも好きに使えるし、トレーニング後もリラックスした時間が過ごせるよう設備も充実している。

選ぶ時には注意点も

パーソナルトレーナーをつけてのボディーメイク。いろいろなサービスが誕生している。それだけ人気ということなのだが、どこでトレーニングするかは慎重に選びたい。

トレーナーはいずれもプロだが、やはり人間同士、相性というものがある。また立地条件や予約のしやすさなどによって、長続きするかどうかも変わるはずだ。

文・THE OWNER編集部

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