【金融分野の中途採用】交渉・調整を経て、仕組みづくりやルールメイクできる人材が入社後に活躍

RUFT

武田 友和 取締役

【PROFILE】大学卒業後、三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)でベンチャーや中小~大企業・個人富裕層向け提案営業に従事。大手人材紹介会社で30~50代のハイクラス、ミドル、エグゼクティブ人材のキャリア相談、転職支援業務を積む。組織の在り方と人の力を融合させ、企業や人の成長に関わることで変化の激しい世の中でも活きる企業や人材を創出すべく、共同創業者としてRUFT立ち上げ。

金融業界(FinTech含む)の求人動向は増加傾向にあり、特にITシステム、事業企画や業務改善、DX推進、ファイナンス分野、M&A、セキュリティ、監査、コンプライアンスといった専門領域で経験豊富な人材からポテンシャル人材含め積極的に人材の採用が行われています。

背景として、一層多様化する経済や社会、ビジネスにおいて金融の枠組みを飛び越え事業を展開していく必要性と既存事業の更なる推進、また基盤を整えていくためのガバナンスやコンプライアンス等への意識・強化があります。

求職者の動向としては、IT人材の動きは活発であることに加え、これまで1社経験であった金融専門人材の動きやゼネラリストでキャリアを積んできた方がより専門性のあるキャリアを求めて転職活動を開始しています。ただし専門性があるだけでは採用されていないのも事実です。

冒頭でお伝えした通り、多様化する経済や社会、ビジネスにおいて業界に求められる課題やハードルは高いため、企画力、円滑なコミュニケーション力と主体性(既存社員への影響力等)、調整力などを兼ね備えた人材が採用されています。

結果として入社後も内外の多くのステークホルダーとの交渉・調整を経て、新たな仕組みづくりやルールメイクできる人材が活躍している印象です。

企業が採用を成功させるポイントとして大きく変化したのは採用のスピードと柔軟性、そしてキャリアイメージの明確化です。金融業界で内定が獲得できるITや企画など専門性を要している人材は、市場ニーズも高く競争が激化していますので、規定に縛られすぎた採用フローや考え方だけでは選考途中の段階で採り逃がしているケースが見受けられます。

また人事だけでなく採用部署の方が自身の経験などから候補者のキャリアの可能性を面接でも語り、魅力付けできると採用成功率の向上が期待できます。近年多くの人がリモートワークを経験し、新天地でもハイブリット型勤務や時差出勤、フレックス制度の体制構築なども判断基準になっています。

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