洋菓子を直近1年間でギフトとして購入した経験がある人は6割以上
~贈答・ギフト用購入時には「贈り先ファースト」を重視~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、消費者の和菓子・洋菓子・デザート類・コンビニスイーツの購入・消費動向に関するインターネットアンケート調査を実施し、消費者の嗜好、購入状況、購入理由等を明らかにした。ここでは主に洋菓子購入者のギフト・贈答用途についての分析結果を公表する。
直近1年間の贈答・ギフト用洋菓子の購入有無
贈答・ギフト用洋菓子購入時に重視する点
1.調査結果概要
2018年11月に和菓子・洋菓子・デザート類・コンビニスイーツについて関東(東京、千葉、埼玉、神奈川)と関西(大阪、京都、兵庫)に居住する20代から60代までの男女合計894名(男性442名、女性452名)に実施した消費者アンケート調査によると、直近1年間の贈答・ギフト用途における洋菓子の購入有無(単数回答)について、購入したことがある層は全体で64.4%であった。対象品目別でみると、特にチョコレート、ショコラ(52.2%)、クッキー、ビスケット(50.1%)は全体で半数以上が購入有との結果であった。男女別でみると、全ての対象品目で男性より女性の方が購入有の回答比率が高い結果となった。
2.注目トピック
贈答・ギフト用洋菓子の購入時には「贈り先ファースト」を重視
贈答・ギフト用に洋菓子を購入する際に重視する点(複数回答)について、全体では相手の好みが52.3%と最も高く、次いで、商品の見た目31.3%、高級感27.1%という結果であった。男女別にみると、相手の好み、商品の見た目、よく知られたメーカー、ブランドは男性より女性が重視する傾向にある一方で、高級感は男性の方が重視する傾向にあった。
相手の好みが男女ともに他の項目よりも突出して高い回答比率となっているのは、ギフトを贈る相手が身近な親しい相手へと変わってきており、「贈り先ファースト」の価値観が高まってきているためと推察する。また、男性が高級感をより重視するのは、男性の方が自分より目上の相手にギフトを贈る機会が相対的に多いものと考える。