チャリティ・支援活動をテーマにしたNFT活用事例3選

唯一性を持ったデジタルデータとして注目されるNFT。

その画期的な仕組みは、アートやゲームなど、エンタメだけにとどまらず、社会問題の解決やチャリティ活動にも利用されています。

そこで本記事では、NFTを用いたチャリティ・支援活動を3つ紹介します。

チャリティにおけるNFT活用事例3選

事例①一般社団法人ソーシャルコンパス「TriARTs」

チャリティ・支援活動をテーマにしたNFT活用事例3選

引用:PRTIMES

HP:https://socialcompass.jp/
運営会社:一般社団法人Social Compass(ソーシャルコンパス)
リリース時期:2022年2月7日
販売場所:Adam by GMO

一般社団法人ソーシャルコンパスは、「社会課題をアート、デザインで解決する」をコンセプトとし、カンボジアを中心に活動する団体です。ソーシャルコンパスによるチャリティ活動の一環として、2022年2月7日に支援型NFTコレクション「TryARTs(トライアーツ)」をスタートさせました。

TryARTsではカンボジア、ラオスのアーティストによるNFTデジタルアート作品を販売し、作品の売却益に加え、2次流通が発生した際のロイヤリティ収益が作者に還元されます。

今だ発展途上の東南アジアでは、アーティストが作品制作だけで生計を立てるのは非常に難しいとされます。優れた才能を持ちながら、十分な活躍の場を得られていないアーティストに対し、TryARTsは活動を通じて長期的支援を行い、アート市場の発展を目指します。

NFTマーケットプレイス「Adam by GMO」にて、カンボジア、ラオスのアーティスト3名による16作品の販売からスタート。その後は、毎週月曜日に様々なアーティストによる作品が多数、追加販売されます。

事例②特定非営利活動法人NGOエイズ孤児支援NGO・PLAS「NFTチャリティーオークション」

チャリティ・支援活動をテーマにしたNFT活用事例3選

引用:PRTIMES

HP:https://www.plas-aids.org/
運営会社:特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
リリース時期:2021年10月18日
販売場所:OpenSea

特定非営利活動法人NGOエイズ孤児支援NGO・PLAS(以下、PLAS)は2005年12月9日に、門田瑠衣子氏を中心に立ち上げられた団体です。

エイズによって片親、もしくは両親を失った18歳未満の子供たち、いわゆる「エイズ孤児」は世界に1,220万人いると言われています。エイズ孤児には、感染による健康上の問題に加え、偏見や差別、貧困による学習機会の損失など、多くの問題が絡み合っている状態です。

これらの問題を解決するために、地域社会と協力しながら、現地住民が自立して生きていける環境づくりに取り組んでいます。PLASの活動の一環として、NFTを用いたチャリティオークションが開催されました。

1回目は2021年10月18日、イケハヤ氏がファウンダーを務めるNFTコレクション、CryptoNinjaの「#020」が出品され、14ETH(総額6,389,903円)で落札されました。

翌年の2021年10月18日には、6名の人気クリエイター「Tigerclove氏、NIKO24氏、Etherwaifu氏、うじゅうな氏、おにぎりまん氏、Ame-chan氏」による作品の提供を受け、2回目のチャリティオークションを開催し、話題を集めます。

なお、オークションによる収益はすべて支援活動に寄付されます。

事例③株式会社CHIMNEY TOWN・西野亮廣「絵本支援NFT」

チャリティ・支援活動をテーマにしたNFT活用事例3選

引用:CHIMNEY TOWN公式サイト

HP:https://chimney.town/
運営会社:株式会社 CHIMNEY TOWN
リリース時期:2022年12月2日
販売場所:公式サイト特設ページ

キングコング西野亮廣氏が監修する自律分散型組織「CHIMNEY TOWN DAO」内にて、NFTを利用した支援企画「CHIMNEY TOWN GIFT」が発足しました。

西野氏が手掛ける大ヒット絵本「えんとつ町のプペル」を対象とし、絵本を必要とする団体(保育園、幼稚園、こども園など)と、寄付をしたい個人をマッチングする画期的な取り組みとして注目されました。

NFTにはそれぞれ、寄付先の団体と絵本の冊数に伴う金額が記載されており、NFTを購入することで寄付が行われる仕組みです。また、寄付した金額(冊数)によって異なる配色が施され、転売はできません。

2022年12月16日に行われたチャリティ企画では1000冊の絵本支援が即完売するという快挙を達成したと発表しています。

なお、CHIMNEY TOWN GIFTは毎週金曜日22時に追加販売が行われます。

2023年2月2日には支援企画第2弾「CHIMNEY COFFEE BASE」がスタート。CHIMNEY TOWN GIFTと同じ仕組みを用いて、ラオスのコーヒー農家支援を行います。

CHIMNEY TOWN DAOでは、御神木や動物の保護、高齢者支援など、NFTを用いた様々な支援企画が思案されています。


最後に

今回はNFTを用いたチャリティ・支援の活動事例を紹介しました。

世界中で起きている多くの問題に対して、NFTの技術や特性で解決、改善をはかる活動が行われています。本記事が、こういった活動を広く伝えるきっかけになれば幸いです。

また、大きな注目を集めるNFTだからこそ、より多くの支援を集める事もできるでしょう。たくさんの支援で、皆が笑顔になれる平和な世界を目指せればと思います。

まだまだ新しい可能性を秘めたNFTの、今後の活用に期待されます。

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