株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、FX(外国為替証拠金取引)店頭取引市場における有力企業17社のアンケート調査を実施し、2019年11月末の預かり残高、口座数、2019年11月の月間取引高を算出した。
※1. 集計対象は、預かり残高16社、口座数17社、取引高12社、いずれも無回答を除く。
※2. SBIグループはSBI証券、住信SBIネット銀行、SBI FXトレード3社の店頭取引の合算値。GMOグループはGMOクリック証券、FXプライムby GMOの店頭取引の合算値。
調査結果の概要
【 預かり残高 】
2019年11月末の有力FX企業16社※1の預かり残高の合計は、1兆1,174億円であった。企業単体集計の2019年11月末の預かり残高の第1位はGMOクリック証券で1,762億円、第2位のDMM.com証券は1,315億円であった。企業グループを加味した集計では、第1位がSBIグループ※2の2,487億円で、第2位はGMOグループ2の1,936億円となった。
11月は前月比32.6億円減(0.29%減)となったが、本調査対象企業16社中7社(その他企業2社含む)で預かり残高が増加した。また、企業グループを加味した場合、前月比で最も高い増加率はトレイダーズ証券(4.49%増)、次いでヒロセ通商(1.32%増)であった
【 口座数 】
2019年11月末の有力FX企業17社※1の口座数の合計は、550万口座であった。企業単体集計の2019年11月末の口座数の第1位はDMM.com証券で74.8万口座、第2位のGMOクリック証券は64.5万口座となった。企業グループを加味した集計では、第1位がSBIグループ※2の127.6万口座で、第2位はGMOグループ2の84.5万口座であった。
11月は前月比2.5万口座増(0.47%増)となった。本調査対象企業17社中16社(その他企業2社含む)で口座数が増加した。また、企業グループを加味した場合、前月比で最も高い増加率はトレイダーズ証券(0.93%増)、次いでマネースクエア(0.74%増)であった
【 月間取引高 】
2019年11月の月間取引高は、有力FX企業12社※1の合計で159兆円(百万通貨を1億円として換算)となった。2019年11月の月間取引高の第1位はGMOクリック証券で44.5兆円(同)、第2位はDMM.com証券で36.6兆円(同)であった。11月は前月比46.5兆円減(22.59%減)で、本調査対象企業12社中1社(その他企業1社含む)で取引高が増加した。
※調査要綱
1.調査期間:2019年12月
2.調査対象:FX業界大手、有力企業のうち社名又は数値の公表を前提として、協力を得られた17社を対象とした。 一部の企業で、統計数値や社名について非公開のものもあるため、集計対象が17社にならないものもある。
※社名及び数値を非公開とする企業は、集計の際、「その他」としてランキングから除外した。
※2019年6月より集計対象企業が1社増えたため、5月から遡って集計した。そのため、預かり残高推移、口座数推移については2019年4月以前との連動性がない。
3.調査方法:当社専門研究員によるe-mailによるアンケート調査
★ご注意:本ランキングは、情報提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘し、特定企業を推奨するものではありません。