段ボールを使って、給食調理を分かりやすく解説
(画像=段ボールを使って、給食調理を分かりやすく解説)

葉隠勇進はこのほど、学校給食を受託する千葉県流山市立江戸川台小学校の4年生に食育授業を行った。毎日食べている給食に焦点を当てて、『残さず食べる』をテーマに授業を展開。

担当した同社企画開発部の横尾早紀さんと小山旦人さんは、児童がイメージしやすいように給食で使う回転釜を模した段ボールを用いながら給食調理を分かりやすく解説。給食だけではなく日々の食事を残さず食べることもSDGsへの貢献につながることを伝えた。

授業の冒頭、横尾さんと小山さんは、大きな円形の段ボールを披露した。

「これは給食室にある回転釜の大きさを模したものだ」と伝え、どれくらいの大きさかを体験するため、段ボールの中に入ってもらった。実際の回転釜の大きさを体験すると、児童は「まるでお風呂みたいだね」とその大きさに驚きをみせた。また、食材を炒めたり、かき混ぜる際に使うスパテラという調理器具に触れると「思ったよりも重い!」と、学校給食調理のスケールに圧倒された様子だったという。

体験後は横尾さんが「学校給食ができるまで」を1日の流れに沿って説明した。食材を大切に使いきる調理の工夫や、安全・安心を守るために行っている野菜の洗い方、火を通した食材の中心温度を計測するなど衛生面における配慮を解説して、「給食はたくさんの方々の協力があって作られているため、感謝の気持ちを大切に食べてもらいたい」と想いを伝えた。

最後に、学校給食だけでなく、家庭やレストランでの食事も含めて「残さず食べること」は、食品ロス削減につながりSDGs達成に貢献することを伝え、授業を締めくくった。

小山さんは「給食会社として、『残さず食べる』ことの大切さをどう伝えるかを一番に考えた。そのためには給食調理に大勢の方が手間ひまをかけて関わっていることをまず知ってもらいたいと思い、回転釜体験や写真を多く紹介するなど、子どもたちが授業に興味や関心を持ってくれるような工夫をした。子どもたちから調理過程に注目した質問がたくさんあったことは嬉しく、学校給食を身近に感じてもらえたようで授業の狙いも果たせたように思う」と振り返った。