車中泊仕様のハイエースで行く夫婦ふたり旅をブログや動画(YouTube)で発信していると、長期間のふたり旅をどのように楽しむのか? どうすれば快適に旅ができるのか? 気をつけるポイントや苦労する点は? と質問を頂きます。
そんな質問に対して、2022年12月からハイエースでバンライフしている私が、夫婦ふたり旅での「気をつける点」や「楽しみ方」をまとめました。
ハイエースやキャンピングカーで夫婦ふたり旅をしたい! と考えている方に必見な情報をお伝えします。
目次
夫婦ふたり旅には、ハイエースのバンコンがちょうど良かった
私は、軽キャンパーを始め、キャブコン、バスコンにバンコンとこれまで様々な車で車中泊をしてきました。
その中でも、車中泊旅にはハイエースのバンコンタイプが経験上、あらゆる面で最適解だと思っています。居住性だけで考えると、キャブコンやバスコンですが、運転や駐車にとても苦労します。
月に一度、数泊程度の車中泊ならいいですが、私たちのように一度出かけたら1週間以上も車中泊旅をする場合、バンコンタイプが最も運転や駐車のストレスがないんです。加えて、一見キャンピングカーに見えない為、一目を気にせず、プライバシーを保つこともできます。
ブログや動画で発信をしているのもありますが、車中泊旅にとって“目立たないこと”は、とても重要です。
バンコンだと、居住性が悪いだろうと考えていましたが、現在乗っているバンコンのキャンピングカー(RVランドのLino)は、ハイエースのスーパーロングをベースにしている為、車内が広々で、車内の高さは163cmほど。172cmの私は、立つことができないけど、十分な広さです。
夫婦ふたりの荷物を詰める十分な収納スペースがあり、広々したベッド、ノートパソコンで作業できるスペース、運転席のそれぞれが干渉しないので、毎回ベッド展開や荷物を移動する必要がないのが良い。
夫婦ふたり旅を続けてきて分かった「気をつける点」
続いて、夫婦ふたり旅をして分かった「気をつける点」を紹介します。
車中泊は、男性がきっかけで始めてみて、パートナーはそれに同行する、ということが多く、男性主体のクルマ旅になりがち。気をつける点は、特に女性に配慮して、「自分は大丈夫だから」ではなく、一緒に計画を立てて、協力することです。
実際に、パートナーとクルマ旅をしないと見えてこない点が多いため、これから車中泊旅を計画している方にはぜひ参考にして頂きたいです。
<夫婦ふたりの車中泊旅で気をつける点>
- 女性視点に立って旅計画を立てる
- 助手席も疲れる
- 食事を気をつける
- 頑張り過ぎない
- 1人の時間も作る
- 暑さ寒さ対策を完璧にする
1.女性視点に立って旅計画を立てる
常にパートナーの立場になって、車旅の計画は無理をしていないか? ストレスはないか? と考えることが大切です。
特に男性は、トイレ休憩を「できれば良い」と考えがちですが、キレイなトイレでゆっくり安心して用を済ますことができる場所か? を事前に確認する必要があります。
道の駅やSA・PAなど、キレイなトイレがある施設で休憩をすることは、夫婦ふたり旅にとってとても重要です。
2.助手席も疲れる
私たちの場合、運転は私が担当で、妻は助手席に乗っています。
長時間の車移動は、運転手だけでなく、車に乗っている全員が疲れます。助手席に乗っているパートナーは、運転してくれているから、疲れているとは言えなかったり、寝ないように無理してくれたりと気を使ってくれています。
運転手が逆に助手席に座っているパートナーに気を配ることで、互いにストレスが少ない移動ができます。 頻繁に休憩をするのと、乱暴な運転をしないことも重要。
3.食事に気をつける
クルマ旅では、自宅のように整ったキッチンがない為、簡単な料理になりがち。道の駅やスーパーで新鮮な野菜や肉魚を使った料理ができれば良いですが、毎回調理するのは、大変です。
結果的に、弁当や外食が多くなり、偏った食生活になり、体を壊すケースも少なくありません。私たちも、昼間は外食、夕食は弁当と偏った食生活をしていたことがあり、次の日カラダがだるくなかなか疲れがとれなかったり、体調を崩した経験があります。
旅で各地のグルメを楽しむことは魅力の一つですが、夜は新鮮な野菜を摂ったりと食生活にも気を配りましょう。
4.頑張り過ぎない
クルマ旅は、身体を動かす疲労とは異なり、ずっと運転や移動のストレスで後から身体がどっと疲労します。
例えば、夜間は空いているからと徹夜で運転したり、一日に何カ所も観光地を周ったり、眠気を抑えるために、眠気止めを飲んだりすると、途中で身体を壊したり、イライラしやすくなって、夫婦喧嘩に発展したり…。
たとえ、数泊のクルマ旅でも頑張り過ぎない計画を立てるようにしましょう。
5.1人の時間も作る
長期のふたり旅になると、1人の時間も重要になります。バンコンタイプのハイエースは、居住性に優れていますが、個々のプライベートを確保できるほどの広さはない。
大型のショッピングモールで別行動をしたり、それぞれ別の予定を立てて、1人の時間を作ることも大切です。
私たちは、銭湯や温泉等、お風呂を交互に入ることで、1人の時間を確保しています。 大体、1時間くらいお風呂に入るので、交互に入ると車内で1時間、お風呂で1時間の合計2時間ほど確保できます。
6.暑さ寒さ対策を完璧にする
車内の温度湿度管理は、最重要かもしれません。暑苦しくて夜眠れない。寒くて寝付けない。など十分に睡眠ができなくなり、体調を崩すきっかけになります。また次の日の計画に支障をきたすこともあるので、目的地の天気、気温、湿度を事前に確認して十分な対策が必要です。
寒さ対策より暑さ対策が難しく、エアコンが常設されたキャンピングカー以外の車では、温度管理が非常に難しい。ポータブルエアコンは設置の手間がかかったり、電力消費が大きいなどデメリットがあります。 夏場は、寒冷地を目的地にすることで、対策自体が不要になったりします。
夏や冬など極端な温度の場合は、対策以前に目的地選びが重要です。
夫婦ふたり旅を楽しむコツは、互いの目的を共有すること
私たちは、日本一周車中泊をしたことありますが、その際のふたりの目的がズレていた為、喧嘩が多くなり苦労した経験があります。当時の反省点を活かして、それからふたり旅をするときは事前に目的を共有するようにしています。
例えば、私の場合、日本全国のサウナや温泉を周りたい、美味しいコーヒーが飲めるカフェを見つけたい。妻は、ハーブ園を周りたい、絶景を見たい、グルメを楽しみたい。など
一方の目的だけに寄せずに、バランスよく旅の計画に組み込むことで、ふたり旅の完成度が高くなります。
<互いの目的を旅計画に組み込む>
- 互いに目的を書き出す
- 共有する
- いきたい場所や方向を決める
- 範囲内でそれぞれが行きたい場所を探す
- スケジュールに組み込む
- 途中の休憩スポットも事前に調べる
また、旅先では天候が悪く観光できない場合もある為、車内で楽しめる環境づくりも大切です。
車内で娯楽を楽しむ環境づくり
車中泊でふたり旅をする場合、車の役割は移動と寝ることだけではありません。車内で娯楽を楽しめたり、リラックスできる空間づくりをすることで、ちょっとした待ち時間や急な悪天候など観光ができなくなってしまったときでも、快適な時間を過ごすことができます。
<私たちが実際に車内で行なっている楽しみ方>
- 動画配信サービスで映画を観る
- ゲームでふたりプレイ
- コーヒーやハーブティでカフェ気分
- 絶景を見ながら読書
- 旅先の地酒で車内晩酌
ノートパソコンやタブレット、ゲーム機、ネット環境、ポータブル電源などは車に積んでおくと、いざという時に役に立ちます。
コーヒーやハーブティを直ぐに飲めるようにしておくと、ちょっとした休憩で出費が減り、車内でリラックスできたり、車内が良い香りにもなります。ぜひ、パートナーとの車内での楽しみ方も考えてみてください。
まとめ:しっかり計画することで、より楽しめて夫婦関係もよくなる
ハイエースで夫婦ふたり旅をする際の「楽しみ方」や「注意点」をお話ししました。
実際に旅をすると、天候、渋滞など思い通りに行かないシーン、予定外のことに出くわします。そんな時の対策まで事前に用意しておくことで、ふたり旅でのありがちな些細なストレスやすれ違いが減って楽しいふたり旅が実現できます。
一人旅なら、ざっくりな計画で、アクシデントも楽しめますが、ふたり旅は、計画を入念にすることで、より楽しめて夫婦関係もよくなる事を、車中泊旅を通して学びました。
ぜひ、皆さんも楽しいふたり旅を計画してみてください。
えりキャン(えりたく夫婦)/アソモビ エバンジェリスト
2023年8月に千葉県の幕張メッセで開催される遊べるモビリティの祭典「アソモビ2023」に向け、夫婦と愛犬のラテ君の3人で、全国を旅しながらクルマ旅の魅力とともに、各地の魅力をお伝えするエバンジェリスト(伝道師)。
■著者プロフィールは、こちら
アソモビ2023 in Makuhari
■公式HP:https://asomobi.com/
■イベント名:アソモビ2023 in Makuhari|PLAY MOBILITY EXPO 2023 in Makuhari
■開催日時:
2023年8月5日(土) 10:00~18:00
2023年8圧6日(日) 10:00~17:00
■会場:幕張メッセ 国際展示場 1・2ホール
■イベント内容:
車両メーカー、キャンピングカー、車中泊車の展示・販売、アウトドア用品の展示・販売、レジャー施設情報コーナー、マルシェ、各種物販