近年、投資家やビジネスマンから「ウイスキー」が注目されていることをご存じだろうか。ウイスキーの魅力を深堀りすると、人を魅了する合理的な理由が見えてくる。数あるお酒の中でなぜウイスキーが人気なのか、1つずつ魅力をチェックしていこう。
目次
ウイスキーがもつ合理的な3つの魅力
ウイスキーは世界中に愛好家が存在しており、他のお酒にはない魅力を備えている。なぜウイスキーに人気が集まるのか、その理由を分かりやすく解説しよう。
安価で買い求めやすい
ウイスキーには安価な銘柄が多く、安いものは700mlあたり2,000円~3,000円で購入できる。1万円もあれば本格的な銘柄を楽しめるため、飲み比べをするハードルも高くない。
日本酒やビールにも同じ価格帯の銘柄はあるが、これらのお酒とウイスキーとではアルコール度数が異なる。一般的なウイスキーには40度以上のアルコールが含まれており、ソーダや水など多くの割り方があるため、そのぶん長く楽しめる。
全種類を制覇する楽しみがある
ウイスキーは世界中で造られているお酒だが、そのうち日本で手に入るものは500程度と言われている。仮に1日1銘柄のペースで飲んだ場合は、2年以内に全種類を制覇できる計算だ。
また、最近ではネット通販やネットオークションでも、さまざまな銘柄のウイスキーが出品されている。自宅周辺のバーを制覇した後には、ネットで購入できる銘柄にも手を出すと、趣味として長年楽しめるようになる。
インテリアとしても楽しめる
ウイスキーはお酒自体の色に深みがあり、ラベルが凝っている銘柄も少なくない。全体としてカラフルな印象があるため、ボトルを部屋に飾るだけでお洒落なインテリアになる。
品質面が気になるかもしれないが、ウイスキーのようにアルコール度数が高い酒類は保存が利きやすい。開封済みであっても、冷蔵庫やクーラーボックスに入れない状態で半年~1年程度はもつため、ストックをしておけば1日に多くの銘柄を味わうことが可能だ。
ジャパニーズ・ウイスキーならではの魅力とは
ウイスキーの中でも、日本国内で造られるものは「ジャパニーズ・ウイスキー」と呼ばれている。ジャパニーズ・ウイスキーはここ10年で需要が高まっており、その人気は欧米にも広がっているほどだ。
なぜ今になって注目されているのか、ジャパニーズ・ウイスキーならではの魅力を紹介しよう。
○ジャパニーズ・ウイスキーの魅力
・糖分を含んでいないにも関わらず、特有の甘味がある
・食事に合うような繊細な味わい
・さまざまな樽材を使うことで、独自の香りや風味を実現している
2021年には明確な基準が設けられたものの、ジャパニーズ・ウイスキーは製法が幅広いことで知られる。例えば、スコッチウイスキーはオーク樽での熟成が条件とされるが、ジャパニーズ・ウイスキーではさまざまな樽材を利用できる。
中でもサントリーホールディングスの山崎、ニッカウヰスキーの竹鶴などは、国内外から高く評価されている。本格的な銘柄が多いため、ジャパニーズ・ウイスキーに手を出してみるのも一興だろう。
初心者のウイスキー選びは何が正解?
ウイスキーは製法によって香りや味わいが異なり、中には万人受けしない銘柄も存在する。趣味として始める場合は、やはり「美味しく飲めること」が前提となるため、クセが少ないとされる以下の種類から考えたい。
グレーンウイスキー:小麦やライ麦など、さまざまな穀物を原料としたウイスキー。
ブレンデッドウイスキー:ブレンドによって、飲みやすさやバランスを重視したウイスキー。
また、いきなり高価なものを購入すると、口に合わなかったときに落胆するため、まずは安価なウイスキーを飲み比べる方法がおすすめだ。近所のコンビニやスーパー、バーなどで手頃なものを飲み比べて、自分に合ったものをじっくりと見極めよう。
ウイスキーは投資対象にもなりつつある
ウイスキーの中でも、特に希少性が高いものは投資対象になりつつある。
上のグラフは、代表的なジャパニーズ・ウイスキーである「山崎25年(700ml)」の価格推移を表したものだ。2021年4月時点では1本あたり約80万円だったが、2022年10月には約180万円まで相場が上昇している。
このように、貴重なウイスキーには実物資産としての価値があるため、投資や資産運用という楽しみ方も一つの選択肢になる。
ウイスキーは仕事面でも有益な趣味
毎日の晩酌やコレクション、投資など、ウイスキーにはさまざまな楽しみ方がある。ほかの愛好家とつながって人脈を広げたり、投資でリターンを得たりなどビジネスとの関わりもあるので、仕事面でも有益な趣味と言えるだろう。
まずは手頃に購入できる銘柄を飲み比べて、ウイスキーの魅力を体感するところから始めてみてほしい。