経営者に人気の趣味として知られるゴルフ。なかには「仕事上の付き合いで始めた」という人も多いのではないだろうか。もし趣味や仕事のためにこれからゴルフを始めたほうがいいか迷っているなら、知っておきたいマナーもある。本記事では、経営者がゴルフを趣味にするメリットとゴルフを嗜むうえで注意したいマナーについて解説していく。

目次

  1. 経営者の趣味トップはゴルフ
  2. 経営者がゴルフを趣味に持つメリット
    1. ビジネスチャンスを引き寄せる
    2. 人脈を広げる
    3. 健康の維持・増進
  3. 経営者がゴルフで気を付けるべきマナー
    1. ゴルフの服装はマナーの第一歩
    2. 時間を有効に使えるよう配慮
    3. プレー中のマナーも徹底を
  4. ゴルフはビジネスにプラス
経営者なら押さえておくべきゴルフのマナー
(画像=thaninee/stock.adobe.com)

経営者の趣味トップはゴルフ

少し古いデータだが、「130万人の社長データ」調査(東京商工リサーチ 2016)によると、経営者の趣味1位はゴルフだった。また中小企業経営者より大企業経営者の方が趣味をゴルフとする率も高くなっている。その他、小規模の調査でもたびたびゴルフは1位となっている。

ゴルフを始めたきっかけの半数は仕事のためで、上司に誘われて始めた経営者もいる。これは「ゴルフが仕事と関係の深いスポーツ」という証左だろう。他にも健康を意識して始めた人や人脈を増やすために始めた人もみられる。

経営者がゴルフを趣味に持つメリット

多くの経営者がゴルフを嗜む理由は、ゴルフをプレーすることで得られるメリットが大きいからだ。経営者がゴルフを趣味に持つ主なメリットとしては、以下の3つが挙げられる。

・ビジネスチャンスを引き寄せる
・人脈を広げる
・健康の維持・増進

ビジネスチャンスを引き寄せる

ゴルフ場は、ビジネスチャンスの宝庫だ。多くの経営者がゴルフをしているからこそゴルフを通して多くの経営者とも知り合える。業界や業種が違えばモノの見方や考え方も異なるため、お互いにヒントを与えあうこともできるだろう。さらにお互いの事業を組み合わせることで、新しいビジネスチャンスを引き寄せることも期待できる。単純に新しい取引先として出会える可能性もあるのだ。

人脈を広げる

ゴルフという趣味から広がる人脈は、仕事から広がる人脈とは大きく異なる。ゴルフを通して出会う人は、異業種だったり考え方や世代が違ったりするなど、よりバラエティに富んでいる。つまりお互いに大きな刺激を与えられる人との出会いが期待できるというわけだ。逆に業界が違っても同じ経営者という立場からの共通の悩みもあるだろう。

経営者は、社内において迅速かつ的確な決断を求められることが多いが、相談できる相手が少ない傾向であり、孤独を感じる人も少なくない。そんな孤独な側面を持つ経営者同士だからこそ、理解しあえる一面があるだろう。経営者同士の人脈が築けるゴルフは、貴重な趣味といえる。

健康の維持・増進

ゴルフは激しく体を動かすスポーツではなく、たくさん歩くスポーツのため、年齢を重ねても続けやすく健康の維持増進にも良い。またゴルフ場は、緑の多い場所が多く、歩くだけでも清々しい気分を味わえるため、心身をリフレッシュできる。日ごろから体力や気力を大きくすり減らしながら決断を求められるストレスのたまりやすい経営者にとって、ゴルフは気軽に気分転換できるスポーツでもある。

ゴルフ場を予約してゴルフ仲間と会話をしながら楽しむことで精神面でもリラックス効果を得ることができるだろう。

経営者がゴルフで気を付けるべきマナー

早速ゴルフを始めたいと思った方のために、ここでは経営者がゴルフで気を付けるべきマナーとして「服装」「時間」「プレー中のマナー」の3つを取り上げる。いずれも基本のマナーとして忘れないようにしよう。

ゴルフの服装はマナーの第一歩

TPOに合わせた服装は、マナーの第一歩だ。ゴルフにも同じことがいえる。ゴルフをプレーする際は、ジャージなどのラフなスポーツウエアはNG。プレー中の一般的な服装は、ポロシャツなど襟つきのトップスにチノパンやスラックスなどのロングパンツ+ベルトである。上下ともにゴルフウエアブランドのものを選べば間違いない。

また帽子やサンバイザーなど日よけになる小物も問題ない。足元は、もちろんゴルフシューズを選ぶ。さらにプレー時だけでなくゴルフ場への行き帰りの服装も気を付けなければならない。プレー時に着る襟つきのトップス+ロングパンツにセミフォーマルなジャケットを着用するのがマナーだ。ただしここで紹介した服装は、あくまでも一般的なものだ。

クラブハウスによって細かいドレスコードが決まっていることもあるため、事前に確認して備えよう。

時間を有効に使えるよう配慮

経営者としてさらに注意したいマナーは、時間を有効に使えるように配慮すること。特に集合時間に遅れるとその日一緒にラウンドを回る人全員に迷惑がかかる。また18ラウンドを一緒に回る際も、ちょっとした行動が思わぬ時間のロスとなりかねない。よく言われるマナーの一つが「1打目前に2回以上素振りをしない」ということだ。

その場では大したロスに感じなくても、毎回素振りが多いと全体として大きな時間の浪費となる。お互いに協力し合い、気持ちよくプレーを進められるように時間の有効活用方法も意識しておきたい。

プレー中のマナーも徹底を

ゴルフ場とはいっても、自分の言動すべてが相手にチェックされている自覚を持ち、周囲に敬意をもって接することがマナーの基本だ。ゴルフのプレー中にも細かいマナーがある。例えばバンカーに入った球を打ったあとには、自分自身で砂を整えなければならない。またグリーンでは、相手のパットラインを踏まないように注意し、グリーンを傷めるような走り方も控えよう。

さらにゴルフボールが当たると思わぬケガとなるため、打つ人のうしろには立たないようにする。思わぬ方向にボールが飛んだ場合の声かけも重要だ。

ゴルフはビジネスにプラス

以上、ゴルフの経営者にとってのメリットを解説してきた。事前にマナーを確認して、お互いに気持ちよくゴルフを楽しめれば、自然とよい人脈も広がっていきビジネスチャンスにも恵まれるだろう。ぜひ趣味に検討してみてほしい。

著:藤森 みすず
食品衛生管理者、情報処理のアプリケーションエンジニア。21年ほどメーカー系SIerにてプログラマー、システムエンジニアを経験。退職後、Webライターとして様々な分野の執筆を行う。一時期、飲食業開業について学んだことがあり、起業関連の情報にも精通。FXなど投資関連も得意とする。
無料会員登録はこちら