長かった冬を越えて、いよいよ春のシーズンがやってきます。春になると温かくなるため、冬の時期は外出を我慢したり外に出るのがおっくうだったりしたけど、遠出の計画をたてているという方も多いのではないでしょうか。
さらに2023年の今年は、これまでコロナ禍による移動規制もかなり緩和されてきたため、ここ数年なかなか行けなかったところにも、気軽に行きやすくなっています。
学生は、春休みがある方もいるかと思いますし5月にはゴールデンウィークも控えていますので、長距離ドライブをするのにも、もってこいのシーズンといえます。
そんな2023年春のクルマ旅を計画中の方へ、私がおすすめしたいドライブスポットが茨城県になります。春の茨城県は特に見どころが満載です。私も最近ふと気がついたのですが、春のシーズンに茨城県へドライブする機会が多く、それだけ春の茨城県は特別魅力的なのだと感じております。
茨城県は、常磐自動車道(以下 常磐道)や東関東自動車道(以下 東関道)、圏央道、北関東自動車道(以下 北関東道)が高速道路として通っており、高速道路を中心に有料道路や一般道と合わせて目的地へドライブする形になります。
茨城県をドライブしながら、ぜひ2023年の春を満喫していただければと思います。春の茨城県へのドライブへ、いくつかおすすめスポットを紹介いたします。
目次
日本三名園に認定されている「偕楽園」で楽しむ梅
まず紹介したいのが、茨城県の中心地で県庁所在地でもある水戸市にある「偕楽園(かいらくえん)」です。偕楽園は、石川県金沢市の「兼六園」や岡山県岡山市の「岡山後楽園」とならぶ、日本三名園に認定されています。
偕楽園の見どころは、由緒ある建築物もさることながら、なんといっても多種多様の梅になります。なんと、園内には100種3000本の梅の木が植えられているといわれております。
梅の花は桜の花より開花時期が早いのが特徴で、梅の開花情報を聞くと、春の足音が近づいてきていると感じる方も多くいらっしゃいます。梅は、2月中旬〜3月下旬までが時期で、偕楽園では梅の後にツツジが見頃をむかえます。
偕楽園までは梅まつり期間中なら、JR常磐線の「偕楽園臨時駅」からすぐですが、車でのドライブでのアクセスがおすすめで、常磐道「水戸IC」や北関東道の「茨城東IC」や「水戸南IC」から約20分です。
青色の絨毯が広がる「ひたち海浜公園」のネモフィラ
水戸市の東側の海岸沿いに位置するひたちなか市にある「ひたち海浜公園」も、キレイなお花がみられる名所として有名です。こちらは、もともとディズニーランドの建設候補地にもなっていましたが、ディズニーランドが千葉の舞浜に建設されたことにより、国営公園が建設されました。
ひたち海浜公園では春シーズンになると、チューリップやスイセンなどのお花が見頃を迎えます。そして、そのなかでもっとも注目で、かつ人気があるのがネモフィラというお花です。
ネモフィラとは、青色で苗から育つ花で主にカナダやアメリカ、メキシコなどの北米に広く分布しています。日本では、ひたち海浜公園のみはらしの丘でみられるネモフィラが有名で、見頃は4月中旬〜5月上旬になります。
ひたち海浜公園へは、常陸那珂有料道路の「ひたち海浜公園IC」からすぐです、ただし、ネモフィラの見頃シーズンは、ひたち海浜公園ICが出口渋滞するため、その先の「常陸那珂港IC」まで迂回していくのがおすすめです。
梅まつりに登山やハイキングも楽しめる「筑波山」
春は、トレッキング(登山)やハイキングにももってこいのシーズンです。気温も温かくなり、山道の状態も緩和されるため、各山でトレッキングされる方が一気に増えます。
茨城県もトレッキングやハイキングに最適な山々が多く存在しますが、そのなかでも有名なのがつくば市にある筑波山ではないでしょうか。筑波山は、茨城県の南西部に位置しており、東京都心から近いのも特徴です。
さまざまな登山コースがある他、ケーブルカーやロープウェイが設置されているため、上級者から初心者まで、みなさんが楽しめるスポットです。そして、筑波山の春は、ならではの風景がみられます。
3〜4月にみられる「ヤマザクラ」をはじめ、3月下旬〜4月中旬には「カタクリ」、4月下旬の筑波山山頂付近には「ニリンソウ」などの他、3月19日(日)までは「筑波山梅まつり」が開催されており、たくさんの梅をみることができます。
筑波山へは常磐道「土浦北IC」か圏央道「つくば中央IC」、北関東道「桜川筑西IC」が最寄インターとなり、いずれのインターからも約40分でアクセスできます。筑波山は登山コースが複数あり、ケーブルカーとロープウェイの乗り場も離れているため、目的に合わせて最寄の駐車場までアクセスするようにおねがいします。
4年ぶりに「さくらまつり」が開催される日立市の桜
茨城県北部の中心地で県内第3位の総人口の日立市は、電機メーカーとして有名な日立製作所の創業の地でもあり、数々の遺跡も残っている歴史ある街です。
そんな日立市の市の花に認定されているのが「桜」。今年は実に4年ぶりとなる「日立さくらまつり」が2023年4月1日(土) 〜 4月9日(日)に開催されるため、注目度が高い春のおすすめスポットです。
日立市内の日本のさくら名所100選にも選ばれている平和通りや、かみね公園の他十王パノラマ公園がまつり会場となり、日ごとに各種イベントも開催予定になっています。夜にはライトアップの計画もされており、夜桜を楽しむこともできます。
残念ながら、日立さくらまつりの名物である「日立風流物」は開催されないことになりましたが、茨城県北部へのドライブも兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみに、日立さくらまつり開催時期前後でも、キレイな桜の花は眺めることができます。
日立さくらまつりが開催される平和通りやかみね公園へは常磐道の「日立中央IC」が、十王パノラマ公園には「日立北IC」が最寄インターとなり、いづれのスポットもインターから10分圏内と便利な位置にあります。
日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」
茨城県北東部、栃木県と福島県の県境に近い位置にある袋田の滝も春の時期にぜひおすすめしたいスポットです。国の名勝にも指定されていて、高さは120メートルを誇ります。
袋田の滝では、四季折々の風景がみられますが春の時期は、氷結していた水がだんだんと流れ出し、せせらぎの音が聞こえてきます。また、木の芽もだんだん生えてきて新緑の葉の鮮やかな風景を楽しめます。
袋田の滝周辺にはいくつかハイキングコースが存在しており、滝の水しぶきと新緑を同時に味わえるため、春の訪れを一気に感じることができます。
袋田の滝へは、常磐道「那珂IC」から約50分でアクセスできます。また、栃木県側からのアクセス方法もあり、東北自動車道「宇都宮IC」から約1時間30分、「矢板IC」より約1時間20分でアクセス可能です。
茨城県へ車でお出かけ前に確認しておいてほしいドライブポイント
茨城県の各地をドライブするには、常磐道が主要ベースとなります。ただ茨城県全体もかなり広範囲なため、地域によっては常磐道以外の選択肢も生まれてきます。
なかには、最寄インターから50kmほど一般道を走行してアクセスする地域もあります。その場合高速道路に加えて、一般道の走行時間や交通情報にも気をつかう必要があります。
常磐道は、上下線で起点の「三郷JCT」〜「守谷SA」と「千代田PA」〜「岩間IC」は渋滞ポイントになっているので、利用の際は考慮して走行するのがおすすめです。また、起点の三郷JCT〜水戸ICまでは片側3車線通行で、水戸ICより先は片側2車線通行となります。
常磐道の水戸ICまでの区間には、守谷SAと「友部SA」の2つのサービスエリアが設置されています。両方とも豊富な施設を完備したサービスエリアですので、上手に活用してドライブをより楽しくしていただければと思います。
今年の春はぜひドライブして、今までみたことがない感動的な景色を味わっていただければと思います。その1つの候補地として茨城県を考えてくだされば幸いです。