【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した

フォトグラファーライターの齋藤千歳です。冬の北海道の寒さに対応するため、雪の季節の撮影旅行は基本的にキャンピングカーで出掛けます。

意外に思われる方も多いでしょうが、キャンピングカーで自由に行動できる日数はサブバッテリーがもつ日数といえます。日数を伸ばして、もっと自由に撮影を行うために「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を導入しキャンピングカーで旅をしながらテストしてきたので、実際の使い勝手を紹介します。

目次

  1. 「EBL ポータブル電源1000」を導入した理由
  2. 「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」のスペック
  3. 「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を実際に使ってみる
  4. ノートパソコン+サブモニターで何日使えるか検証してみた
  5. 「EBL ソーラーパネル 100W 20V」からの充電の実際は?
  6. まとめ:非常時はもちろん、キャンピングカーやクルマ旅でも「EBL ポータブル電源 1000」は便利

「EBL ポータブル電源1000」を導入した理由

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
実はさほど意識しないうちに購入していた「EBL 電池充電器」
ニッケル水素電池を充電するために使っています

実は意識しないで使っていたEBL製品、安さとコンパクトさが◎

筆者が「撮影に行くためなら、金に糸目は付けない!」なんて言えるほどのお金持ちなら、予算のことなどを考えずに、大容量で高性能なポータブル電源を購入できます。しかし、現実はそうはいきません。

予算がいくらでもあるなら、キャンピングカーのサブバッテリーをより高性能で大容量のものに交換するという手もあるわけです。数十万の予算を覚悟すれば、キャンピングカーのサブバッテリーをリチウムイオンで複数化なども可能でしょう。筆者は「いいなぁ〜」と思うだけですが…。

とはいえ、現在筆者のキャンピングカーのサブバッテリーだけでは、FFヒーターや冷蔵庫などのキャンピングカー備品にプラスして、ノートパソコンやデジタルカメラのバッテリー、スマートフォンの充電などを目いっぱい行うと1日程度で充電が必要になります。

これをせめて2日に伸ばしたい。また災害などの非常時に家族に必要な最低限の電力を確保しておくためにも1,000Whクラスのポータブル電源を導入したいと考えたわけです。

このために家計から許された予算は、10万円まででした。災害時の使用を想定すると充電用のソーラーパネルとセットでといわれております。まるで下調べでもしたのかと思うほど、タイトな予算組みなわけです。

そこそこ以上のポータブル電源の有名ブランドを選択すると予算が足りない。かといって、まったく知らない海外ブランドの大型ポータブル電源はちょっと怖い。そんな状況であった筆者が導入してみたのが「EBL ポータブル電源 1000」です。理由はすごく単純で、ほとんどよく知らない海外メーカーの中で、EBLだけが筆者が普段から使っている電気製品のメーカーだったから。

筆者はキャンピングカーのなかで使用する電気製品を可能な限り直流(DC)で使えるものにしています。交流(AC)の電気製品を使うバッテリーの電気ロスが増えるからというのが主な理由なのですが、このなかにストロボなどに使用する単3型ニッケル水素電池の充電器がありました。

USB(直流)対応で8本の単3形ニッケル水素電池を同時に充電できるものを探した結果「EBL 電池充電器」にたどり着き、1998年以来20年以上電池と電池充電器を販売しているという実績を頼りに購入したわけです。

そして、少なくてもこれまでの筆者の使い方では特に問題なく、普通に使えている状態。ニッケル水素電池の充電器が特別に高性能という話も聞かないので、問題も起きず普通に使えていれば十分といえるでしょう。

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
「EBL 単3電池 充電式 2800mAh 16本パック」は8本ずつ収納できるケース付きで
筆者にとっては使い勝手がいいのです

筆者にとっては、充電池はなにか特別なことができるよりも普通に動いてくれることが重要なわけです。そして、予算の制限もあります。「EBL ポータブル電源 1000」はその名称のとおり電池容量が999Wh、約1,000Whの大容量です。

そして、この原稿を書いている2月初旬時点でアマゾンでの実勢価格は64,900円(税込・割引適応)。さらに対応する純正のソーラーパネル「EBL ソーラーパネル 100W 20V」が17,759円(税込・26%割引適応)と1,000Whクラスのポータブル電源本体とソーラーパネルのセットで82,659円と、かなり余裕をもって予算内のうえ、筆者のなかでは「EBL 電池充電器」という実績もあったわけです。そのため「EBL ポータブル電源 1000」を導入してみました。

「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」のスペック

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
大容量・コンパクトで基本性能をしっかりおさえた「EBL ポータブル電源 1000」
リーズナブルな価格も魅力です

極端に言ってしまうと、筆者にとってポータブル電源選びで重要なポイントは、「約1,000Whクラスの大容量」、そして「純正ソーラーパネル込みで10万円以下という予算内に収まること」でした。3つ目の条件は「USB Type-Cのコネクタがあり、PD60W以上に対応していること」です。

筆者は出先で原稿を書くときなどはMacBookを使っているので、このノートパソコンにACアダプター経由ではなく、直接DC(直流)で電気を供給するためにUSB Type-C PD60Wは比較的重要な条件でした。「EBL ポータブル電源 1000」は電気容量が270,000mAh/999Whと大容量ながら、本体サイズは約290×202×202mmで約8.5kgと軽量でコンパクト。実際にハンドルを以て持ち歩いても、かなり取り回しやすいサイズと重さになっています。

また電源出力はAC出力(家庭用コンセント)が2つ(110V±10%/60Hz)、DC出力が2つ(14V/8A)、USB Type-Aが3つ(QC3.0/18W)、USB Type-Cが1つ(PD60W)、シガーソケット出力が1つ(14V/8A)、さらに本体上部に10Wのワイヤレス充電器を搭載しています。最大で同時に10台のデバイスに給電が可能です。

筆者は同時にすべてのコネクタを使ったことはありませんが、十分以上といえるでしょう。本体上部にはLEDライトも搭載しています。

充電は、AC電源、シガーソケット、ソーラー充電の3種類に対応

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
「EBL ポータブル電源 1000」の純正ソーラーパネルとなる「EBL ソーラーパネル 100W 20V」
こちらもセットで用意しておきたいところです

充電に関しては、家庭用コンセント(AC電源)、シガーソケット、ソーラー充電の3種類に対応。家庭用コンセントでは約7〜8時間で、シガーソケットでは約10〜12時間、ソーラー充電では天候など環境条件によって異なりますが、約7時間でフル充電が可能になっています。

残念ながら、最近流行のクイックチャージといった機能はありません。筆者は、この点も分かっていて導入しましたし、実際の使用でも不満は感じていません。このあたりは後述の実際に使ってみた様子で解説します。

また、災害時の再充電などを考えると大容量ポータブル電源においては、必須とも言えるソーラーパネルは純正の「EBL ソーラーパネル 100W 20V」が用意されています。すでに解説したとおり「EBL ポータブル電源 1000」をフル充電するためには天候など環境にもよりますが、7時間ほどが必要です。

2枚の単結晶シリコンソーラーパネルで構成されるという「EBL ソーラーパネル 100W 20V」は折りたたみが可能で折りたたみ時サイズは約536×640mm、発電などを行うために展開した状態でも約1284×536mmと比較的扱いやすいサイズで、重量も約4.6kgと軽量です。

またDC5521、DC5525、DC7909/8、DC3515、アンダーソンコネクタが付属しているので「EBL ポータブル電源 1000」以外のポータブル電源などへも充電が可能だといいます。この「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を実際にキャンピングカーに持ち込んで使い勝手を検証しました。

「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を実際に使ってみる

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
完全に電気を使い切った0%からキャンピングカーに外部電源をつないだ状態で
家庭用コンセント(AC)で充電を開始しました

まずは家庭用コンセント(AC)で0%からフル充電してみた

ポータブル電源のもっとも基本的な性能ともいえる家庭用コンセント(AC)での充電の様子を「EBL ポータブル電源 1000」でテストしました。スペック表によると0%からフル充電100%までは約7時間ということですが、50%充電されるには、どのくらいかかるのか? 5時間後にはどこまで充電されているのか? など、実際の使用を想定すると気に掛かることも多いのではないでしょうか。このあたりを検証しています。

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
充電開始から約1時間後の写真です。わずか1時間で0%から26%まで充電されました。
初速はかなりいい感じです

家庭用コンセントで充電を始めて約1時間で0%から26%まで充電されました。充電されている容量が少ないときのほうが、素早く充電される傾向にありますが、満充電まで約7時間かかるのに、わずか1時間で1/4以上充電されるのは予想以上といえるでしょう。電源が確保できるなら、短時間でも充電を行う意味はありそうです。

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
充電開始から約3時間で充電は56%まで行われました。
最初1時間で約25%まで充電されたことを考えると少しペースダウン

電池容量約1,000Whの「EBL ポータブル電源 1000」が50%、約500Whまで充電される時間がどのくらいかを観察していたのですが、家庭用コンセントでの充電を開始して約3時間で56%まで充電されました。満充電までは約7時間ということなので、その半分以下の時間で約6割方の充電が終了する計算になります。このあたりは覚えておくと便利です。

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
家庭用コンセントで充電をはじめて約5時間後、充電は88%。
スペック表どおりなら、ここから約2時間で10%程度の充電が行われます

写真でも紹介したとおり、家庭用コンセントで充電を開始してから約5時間で88%、ほぼ9割方の充電が終了しました。ここから100%までの約10%を充電するために約2時間かかるということなのでしょう。逆にいえば「EBL ポータブル電源 1000」は5時間あれば、十分以上の充電が行えるともいえますね。

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
家庭用コンセントでの充電を開始してから約7時間後に確認すると100%まで、充電が終了。
カタログスペックどおりの性能でした

100%の充電完了まで約7時間とスペック表どおりの充電性能を「EBL ポータブル電源 1000」は発揮してくれました。最近では短時間で電池容量の半分や8割といった充電が可能な高性能なポータブル電源も出ていますが、実は筆者は充電に7時間掛かることをあまり気にしていません。理由は2つあります。

ひとつは、キャンピングカーに「EBL ポータブル電源 1000」を積んで、どこかに出掛け、家庭用電源が確保できて充電ができる場所は、オートキャンプ場やRVパークなどになります。これらの場所にキャンピングカーを止めた場合、食事や睡眠などを考えると7時間以下で移動する可能性はほとんどありません。

もし「EBL ポータブル電源 1000」の電池残量が0%でも十分フル充電できる時間が確保できます。そのため、あまり急速充電性能を重視していないのです。

2つめの理由は「EBL ポータブル電源 1000」がAC電源以外はパススルー充電に対応しているからです。パススルー充電とは、ポータブル電源本体の充電を行いながら、ポータブル電源につないだデバイスに給電を行う機能。実はこの機能をもっていないポータブル電源もあります。

「EBL ポータブル電源 1000」の場合は2つのAC電源は充電しながら使用することはできませんが、それ以外の給電コネクタは充電しながら使用できます。そのため、筆者は普段家庭用コンセント(AC)が確保できる環境では「EBL ポータブル電源 1000」をいつも充電状態にし、USB機器などの充電器として使っています。

これは普段から充電をしておかないと、いざというときにだいたい充電されていないという北海道胆振東部地震の際の実体験に基づいて、非常用のポータブル電源をいつも充電することにしているのです。そのため、基本的にいつも満充電状態なので、急速充電の必要性を感じません。

ノートパソコン+サブモニターで何日使えるか検証してみた

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
筆者がキャンピングカーで「EBL ポータブル電源 1000」から電源を供給したいのは
ノートパソコンとサブモニター、そしてスマートフォンです

筆者の場合、キャンピングカーで撮影に出掛けると、例えばジュエリーアイスや馬追い運動、音羽橋のタンチョウのように朝一番に撮影したら、そのあとは撮影した写真の整理や原稿を書くためにキャンピングカーに閉じこもって、仕事をしていることも多いのです。そのため、明かりや暖房(FFヒーター)、冷蔵庫といったキャンピングカーの付属設備はキャンピングカーのサブバッテリーから電気を供給、パソコンやサブモニター、スマートフォンやデジタルカメラの充電などは「EBL ポータブル電源 1000」から行いたいと考えています。

実は筆者のキャンピングカーのサブバッテリーの容量が小さいこともあるのですが、すべてをキャンピングカーのサブバッテリーに頼ると約1日、24時間程度でバッテリーがなくなってしまうことが分かっていました。これを「EBL ポータブル電源 1000」と分担することで約2日まで延長できると、家庭用電源などが使えてバッテリー充電可能なRVパークなどに寄る頻度を2日に1度にでき、旅行スケジュールの自由度も上がり、必要経費もダウンできるわけです。

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
100%充電した「EBL ポータブル電源 1000」を使って、朝の9時から夕方17時まで約8時間
ノートパソコンとサブモニターをつないで作業しましたが電池残量は77%

朝日の撮影などが終わって、ひと息ついた後、9時くらいから原稿を書き始めたと想定し、実際に「MacBook Pro 13-inch,2017」とケンコー・トキナーの「モバイルモニターKZ-13MT」に「EBL ポータブル電源 1000」から給電をして、普通に原稿を書くなどの仕事をしてみました。ノートパソコンに直接取り付けるので場所をとらず、キャンピングカーで仕事をするのにとても気に入っている「モバイルモニターKZ-13MT」は消費電力が約5Wです。「MacBook Pro 13-inch,2017」には61W USB-C電源アダプターが付属しています。

キャンピングカーのなかでかなり普通に仕事をして、9時から原稿を書き始めて、仕事を終了した17時に「EBL ポータブル電源 1000」のバッテリー残量を確認したところ77%と、わずか23%しか消費していません。CPUへの負荷などで消費電力は変化するのですが、「EBL ポータブル電源 1000」のディスプレイ表示によると、ノートパソコンとサブモニターで20W前後消費しているようでした。

2日間使えるようになればと思っていたのですが、8時間使って23%ならば、うまくいけば3日間ほどのパソコンで電源は確保できる計算です。予想以上の結果に筆者はかなり満足しました。

「EBL ソーラーパネル 100W 20V」からの充電の実際は?

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
筆者は停車中のキャンピングカーのフロント部分に「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を
ぶら下げて充電していますが、このやり方はあくまで自己責任です

「EBL ソーラーパネル 100W 20V」での充電もテストしました。ソーラーパネルを使った経験のある方なら理解してもらえると思いますが、ソーラーパネルによる充電は天候や条件に強い影響を受けます。ちょっと太陽に雲がかかるだけで劇的に充電効率は低下しますし、ソーラーパネルが何かの影になるだけで大きな影響を受けます。そのため、あくまでも参考値として考えてもらえると幸いです。

【予算10万円以内】1,000Whでわずか8.5kgのポータブル電源。「EBL ポータブル電源 1000」をクルマ旅に持ち込むと電気の心配が劇的に減少した
タイミングがよかったとはいえ、2月の北海道でソーラーパネルからの充電で
30分で10%以上充電されるとは思っていませんでした

タイミングよく雲も太陽に掛かっていない2月の北海道でお昼の12時くらいに「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を使って「EBL ポータブル電源 1000」を充電したところ、電池残量76%から約30分で87%まで充電されました。30分で11%はかなり素晴らしい結果です。しかし、このあと太陽が陰ってしまうと約1時間後も充電率は87%のままだったので、天候に大きな影響を受けますが、天気さえよければ「EBL ソーラーパネル 100W 20V」は非常に使えるといった印象です。

災害時など電源の確保が難しい状況では、かなり頼りになるといえるでしょう。また、天候などの条件さえそろえば、短時間でもかなり充電されるので、チャンスがあれば積極的に活用したいところです。

エンジンが動いている状態でのシガーソケットからの充電も試してみた

キャンピングカー、筆者の場合は旧型のカムロードのエンジンが動いている状態でシガーソケットから「EBL ポータブル電源 1000」に充電を行ってみました。

シガーソケットから充電を行う前には44%であった電池残量は約1時間後に59%になり、2時間後には69%まで充電される結果でした。エンジンが動いてる状態、走行時などはシガーソケットから充電すると、かなり安定して充電されます。これも充電手段のひとつとしてとても役に立ちそうです。

ただし、少し気になったのが「EBL ポータブル電源 1000」に付属するシガーソケットからの充電ケーブルが短く、充電時の配置の自由度が低いので、もう少し長い充電ケーブルにしてほしいと感じました。当たり前ですが、走行時などに充電する場合は、安全をしっかりと確保したうえで行ってください。

まとめ:非常時はもちろん、キャンピングカーやクルマ旅でも「EBL ポータブル電源 1000」は便利

非常時に備えて72時間(3日間)から1週間(7日間)耐えられるだけの備蓄をと言われますが、そのなかでも難しいもののひとつが電気ではないでしょうか? 大型のテレビや冷蔵庫、クーラー、暖房などを動かす電力は諦めるとしても、情報収集のために必要なスマートフォンやパソコン、インターネット、そして夜間の明かりなどは、1日程度ならなんとかなるかもしれませんが、3日間や1週間となると、しっかりと対策を考えておく必要があるでしょう。

そういった意味でも「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」はとても便利だと思います。ノートパソコンを1日8時間使っても3日間は使える大容量ですから、スマートフォンやLEDランタンの電源としては十分以上です。さらに天候さえよければ「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を使って電源などがなくても充電も可能ですし、クルマのエンジンが動く状況ならシガーソケットからも充電可能です。

普段のように大量の電気を使うことはできませんが、最低限の電力は賄ってくれるでしょう。パススルー充電に対応しているので、普段からUSB機器の充電器として使っていれば、いざというときに充電されていないということも少ないと思います。

また、筆者のようにキャンピングカーに持ち込んだり、車中泊で旅行を楽しむためにクルマに積み込んでも、十分以上の電気が確保できるので、とても快適です。筆者は比較的電力消費の小さい電気製品でテストしましたが、定格出力が1,000W(瞬間最大2,000W)にまで対応するので、小型の電気ストーブくらいまで使うことができます。

1,000Wクラスの「EBL ポータブル電源 1000」とソーラーパネルの「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を同時に購入しても10万円を大きく下回る価格は、非常用としても、アウトドアレジャー用としてもかなり魅力的といえます。ポータブル電源を検討する際の候補にひとつとしてEBLを加えてみるのはありだと筆者は思いました。