「確認します」から連絡なし…緊急事態こそ迅速な対応を【税理士替えたい110番】
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顧問先の不満の声から、契約解消を防ぐヒントを紹介。
今回は、顧客から相談が来たにも関わらず、
迅速な対応ができずに、税理士の変更を検討されてしまったケースです。

「確認します」から連絡なし…
緊急事態こそ迅速な対応がほしい

飲食店をオープンさせて5年経ち、現在では2店舗展開するまでになりました。
現在の顧問税理士は、開業後に知人から紹介してもらった、
40代後半の飲食業界に詳しい先生。
開業2年目あたりから売上も正社員も徐々に増えてきたので、
顧問税理士に相談して、3年目で2号店を開業しました。

しかしここ数年、新型コロナの影響で客数が減ってしまい、キャッシュフローが悪化。
正直、家賃や光熱費といった固定費の支払いも厳しい状態です…。
そこで、セーフティネット貸付を実行したいと思い、顧問税理士に相談しました。
顧問税理士から来た返事は、「今ちょっとバタバタしているので、確認します」。
すぐに返答をもらうことはできませんでした。

返事を待っている間も、平日の営業時間を短縮したり、
アルバイトのシフト調整をしたり、できることを進めました。
顧問税理士には、デリバリー対応のために必要な経費についての相談や、
助成金などの公的支援の活用についてアドバイスをしてもらえると心強いのですが...。

顧問税理士も日々忙しくされていますし、返事が遅くなるのはわかっていても、
私も気持ちの余裕がありません。
「店舗展開したときは親身に相談に乗ってくれていたのに…」
と、顧問税理士に対して憤りを感じるようになってきました。

このタイミングで顧問税理士を替えるリスクは高いのかもしれませんが、
緊急事態を乗り切ることが最優先です。
迅速な対応をしてくれる先生にお願いしたいと思います。


顧客満足度を高めるワンポイントアドバイス
放ったらかしはNG! 必ず接触履歴を残しておくこと

顧問先が税理士に助けを求めているときこそ、真価が問われます。
その大前提として、いつ、どの顧客と、どのような打ち合わせをしたのかを
顧客管理ツールに接触履歴として残しておくことが重要です。

もし、その場で返答できずにタスクを持ち帰る場合は、
いつまでに返事をするのか、必ず期日を残しておき、
アラートが出るようにするのが理想的です。

顧問先の経営危機に対して、どのような提案ができるかどうかで
顧問先に与える印象や信頼度は格段に変わります。
常に最新の情報を入手して、顧客が思うよりスピードを上げて、
最適な提案ができるように準備しておきましょう。

プロフィール
横山祐作氏
横山祐作氏
株式会社アックスコンサルティング コンサルタント
会計事務所を中心に人事制度や採用といった社内制度の構築から、
マーケティング・営業まで幅広くサポート。
サポートした士業事務所は300件を超え、職員が辞めない事務所のつくり方を伝授。
プロパートナー
記事提供
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