2018 年の監視カメラシステム(カメラ、エンコーダ、NVR/DVR、VMS、VCA画像解析ソフトウェア他) 世界市場は2 兆8,800億円の見込
~監視カメラ本体に加え、システム全体としての画像解析やシステム連携等の付加価値システムの導入により、成長は継続見込~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、監視カメラ/モニタリングカメラシステム世界市場を調査し、 品目別の動向、参入企業動向、企業シェア、将来展望を明らかにした。
監視カメラシステム世界市場推移
1.市場概況
2018年の監視カメラシステム世界市場(メーカー出荷金額ベース)は、前年比16.8%増の2兆8,800億円と3兆円に迫る規模に拡大する見込みである。市場は、カメラとともに録画装置、映像管理や画像解析ソフトウェアなどシステム全体が順当に拡大している。
2.注目トピック
~監視カメラシステム世界市場は今後も成長・拡大が期待~
監視カメラシステム世界市場は、今後も成長・拡大が期待される注目市場であるといえる。世界市場では、中国市場の急拡大が2017年までで減速するとの見通しがある。しかし、一方で中国に限らず欧州・米国・日本での需要拡大とシステム更新需要、アジア圏や第三国圏での新規導入の拡大が見込まれる。
中国市場においてもこれまでに拡大したシステムの更新需要や、「スマートシティ構想」「不動産での需要拡大」「インフラ需要での拡大」「国家規模のセキュリティ投資(天網工程、雪亮工程など)」などの可能性が考えられる。また、監視カメラシステムの機能では、監視カメラ本体に加え、システム全体としてのVCA/画像解析やVMS、システム連携等の付加価値システムの導入により、市場の成長継続が見込まれる。
3.将来展望
監視カメラシステム世界市場規模(メーカー出荷金額ベース)は今後も順調に成長し、2019 年で3 兆円を突破し、2022 年には約6 兆円規模に拡大すると予測する。