2017年の美容医療市場規模は2014年比114.8%の3,252億円
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の美容医療市場を調査し、市場概況、需要動向等を明らかにした。
美容医療市場規模推移
1.市場概況
国内の美容医療市場規模は医療施設収入高ベースで、2009年2,482億円、2010年は前年比96.1%の2,384億円と減少したものの、2011年は前年比109.5%の2,610億円、2014年は2011年比108.5%の2,833億円と成長基調で推移し、2017年は2014年比114.8%の3,252億円と推計した。
2.注目トピック
美容医療においては、従来のような形成外科的な外科的施術の需要は減少傾向にあるが、非外科的施術の需要が高まっていくと見られている。こうしたなか、外科的施術の設備等を持たない一般の皮膚科や内科などの医療施設が美容皮膚科を強化する動きがみられる。
3.将来展望
美容内科とは外科的治療や皮膚科的治療とは異なり、予防医学的な考え方で身体の内側から健康、若さ、美しさを追求する新しい医療分野として注目されている。今後、身体における内外の美容や健康を維持するといった観点からの需要が見込まれることから、美容医療のなかでも、美容内科領域を拡大する医療施設が増加するものと考える。