注目のオークション情報から、​​NFTのトピックまで。先週1週間のアートトピックを振り返ります。(1ドル=134円で換算)

目次

  1. オークション
  2. NFT
  3. アートフェア
  4. 美術館

オークション

ウクライナの人道支援のためにオークションに掛けられるジェフ・クーンズの≪Balloon Monkey (Magenta)≫
(画像=ウクライナの人道支援のためにオークションに掛けられるジェフ・クーンズの≪Balloon Monkey (Magenta)≫)

画像出典:https://news.artnet.com/

▍ウクライナ人道支援のためにジェフ・クーンズの彫刻をオークションへ。30億円以上の可能性 ウクライナの実業家でアートコレクターのVictor Pinchukは、ロシアの侵攻が続くウクライナの人道支援活動資金を集めるため、ジェフ・クーンズの彫刻≪Balloon Monkey (Magenta) ≫をクリスティーズロンドンのオークションで販売する。2,500万ドル(約33.5億円)になる見込みだという。収益金は、義肢を必要とする負傷兵や民間人の治療やリハビリのために役立てられる。(artnet news)

▍6月のオークションの注目作品 今月、主要オークションハウスはニューヨークでのオールドマスターズから、現代美術の大規模セールまで、大規模なセールを予定している。サザビーズの「Modern & Contemporary」セールでは、ゲルハルト・リヒターやウィレム・デ・クーニングの高額落札が期待されるほか、クロード・モネの≪View of Vétheuil≫、オーギュスト・ロダンの≪考える人≫の出品に注目が集まっている。また、フィリップスの「20th Century & Contemporary Art」セールでは、ダミアン・ハーストや、フローラ・ユクノビッチの作品が注目されている。(artprice.com)

NFT

松山智一のNFT デジタルアート作品
(画像=松山智一のNFT デジタルアート作品)

画像出典:プレスリリース

▍現代美術家・松山智一が4社コラボレーションによるプロジェクトで香港を席捲。初のNFTデジタルアート作品も ギャラリー「KOTARO NUKAGA」は、サザビーズ香港と、クリエイティブスタジオ AllRightsReserved(ARR)とのコラボレーションプロジェクト「Tomokazu Matsuyama: HK Drop」を発表。松山智一は、香港の個展で新作ペインティングと同時に初のNFTデジタルアート作品を発表するほか、リミテッド・エディションの立体作品もリリース。アートワールドの中心地の一つである香港を席捲する。(プレスリリース)

アートフェア

2023年に日本で開催される新しいアートフェア「TOKYO GENDAI」
(画像=2023年に日本で開催される新しいアートフェア「TOKYO GENDAI」)

画像出典:https://news.artnet.com/

▍日本をアジアアート市場の次のハブへ 2023年に日本で新たなアートフェア「TOKYO GENDAI」を開催 香港、シンガポール、台北でアートフェアを開催してきたアートディレクターであるマグナス・レンフリューは、アジアでのアート需要が高まる一方、香港での規制が厳しくなる中、東京で新たな現代アートフェアを開催することを発表した。アートフェア「TOKYO GENDAI」は、2023年7月7日から9日まで、パシフィコ横浜で開催予定。80〜100のギャラリーが参加する見込みだ。(artnet news)

美術館

米国で最も芸術が盛んな都市ニューヨーク
(画像=米国で最も芸術が盛んな都市ニューヨーク )

画像出典:https://www.artnews.com/

▍米国で最もアートが盛んな都市は?UBSの最新レポート UBSとエコノミストのクレア・マクアンドリューは、世界の美術品市場を調査したレポートを毎年発表している。マクアンドリューのレポートによると、2021年の美術品販売額の約半分である約280億ドル(約3.8兆円)を米国が占めている。また、米国の中でもアートが盛んな上位5都市は、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、マイアミ。これらの都市は、主要な美術館、ギャラリー、アートフェア、アーティストの拠点となっている。(ARTnews)

▍全米の美術館の約半数は、わずか4パーセントの現代アーティストに焦点を当てている 新しい研究結果によると、過去4年間において、米国内の美術館の47パーセントは、米国に25万人以上いるアーティストのうちの上位わずか4パーセント(およそ1万人)にあたる“スター ”アーティストのみに焦点を当てていることが分かった。17%の美術館は新進アーティストに集中している。一方、商業ギャラリーでは、23%がスターアーティスト、41%が中堅、36%が新進のアーティストに特化しており、美術館は、ギャラリーよりも「勝者総取り」の状況が色濃くなっていることが判明した。(artnet news)

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文:ANDART編集部