注目のオークション情報から、​​NFTのトピックまで。先週1週間のアートトピックを振り返ります。(1ドル=131円で換算)

目次

  1. オークション
  2. NFT
  3. アーティスト

オークション

《Self Portrait》 / アンディ・ウォーホル
(画像=《Self Portrait》 / アンディ・ウォーホル)

画像出典:https://www.sothebys.com/

▍サザビーズ・ニューヨーク、5月のオークションウィーク向けに約1,300億円の現代アート作品を発表 サザビーズ・ニューヨークは、今年5月に、昨年11月の記録的なオークションシーズンに匹敵する合計10億ドル(約1,310億円)の見積もりを発表した。展示と販売の中心となるのは、マックロウ・コレクションからの30点のマスターワーク。この種のオークションでは史上最高のコレクションの一つとなる。注目の作品はアンディ・ウォーホルの巨大な自画像≪Self Portrait≫(予想落札価格 約19.7億円〜26.2億円 (1,500万~2,000万ドル)) や、1932年に完成したパブロ・ピカソのマリー=テレーズ・ウォルターの肖像画≪Femme nue couchée≫ (予想落札価格 約78.6億円 (6,000万ドル) 超)。など。 (Cision)

NFT

▍NFTの販売は昨年から92%の大幅減。安定した市場に NFTの販売が急落していることがwebサイト「NonFungible.com」のデータで明らかになった。NFTの売却は今週、1日平均約1万9000件に落ち込み、9月の約22万5000件のピークから92%減少したと報じている。NFT市場のアクティブウォレット数は、11月の最高値119,000から先週は約14,000と88%減少している。一方、2022年の第1四半期には約1.0兆円 (80億ドル) 近くが取引されており、市場が崩壊したというわけではない。市場は安定化した形になっていると「NonFungible.com」では述べている。(The Siasat Daily)

▍バチカン市国は「芸術の民主化」のためにNFTギャラリーを創設 バチカン市国の主導する非営利団体「HUMANITY 2.0」はVR企業の「Sensorium」と提携してNFTギャラリーを開設し、世界中の視聴者がアートやその他のオブジェクトのコレクションを楽しむことができるようにする。VRとデスクトップで閲覧可能なギャラリーは、今年中に利用可能になる予定。バチカンは、世界でも有数の優れた美術品や物品を保管している。バチカン市国の広報担当者は、NFTが製品や物の販売に使われることはないと主張している。(ARTnews

アーティスト

≪A Year in Normandie≫ / デイヴィッド・ホックニー 展示の様子
(画像=≪A Year in Normandie≫ / デイヴィッド・ホックニー 展示の様子)

画像出典:https://www.bbc.com/

▍デイヴィッド・ホックニー、生誕の地で約90mの長さの新作を公開 デイヴィッド・ホックニーがフランス庭園の季節の移り変わりを描いた約90mの新しい作品が、彼の生誕の街で展示されることとなった。≪A Year in Normandie≫は、ホックニーがiPadで描いた220枚の絵画の一部をつなぎ合わせ、紙に印刷して連続で展示したもの。2020年のロックダウンの間に描き続けていた作品。84歳の彼にとって最大の作品となり、この作品が英国で公開されるのは今回が初となる。(BBC)

▍ダニエル・アーシャム、ミラノデザインウィーク体験型アートインスタレーションを発表 ダニエル・アーシャムは、10月にKohler社と提携して限定版シンクを発表したが、同社と再びタッグを組み、ミラノデザインウィークで体験型のアート作品を発表する。≪Divided Layers≫はサイトスペシフィックな巨大インスタレーションで、積み重ねたパネルを組み合わせて歩くことのできるトンネルを形成している。(HypeArt)

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文:ANDART編集部