アートオークションに興味はあるけど、なんだかハードルが高そう。オークションハウスで作品を買いたい時、売りたい時ってどうすればいいのだろう?そんな方のために、オークションハウスに参加する4つのステップを簡単に解説します。

【買いたい場合】

オークションbuy
(画像=オークションbuy)

STEP 1:作品を探す

オークション毎に出品作品が掲載されたカタログで作品を探します。カタログはオンラインと冊子の両方用意がありますが、冊子は有料になる場合があります。各オークションサイトでは、オークションのスケジュールが掲載されているので、チェックしてみましょう。

STEP 2:下見会(プレビュー)に行く

オークション開催前に出品される作品を展示する下見会が行われます。ここで作品の状態を必ず確認しましょう。もし、下見会に行けない場合は、追加で写真を送ってもらうなどしてオークション当日までには不明点をクリアにしておきたいです。はじめてオークションに参加する場合のみ参加登録が必要です(参加登録はオンラインでも出来ます)。

STEP 3:オークションに参加する

どのように入札するか、入札方法を選びましょう。主な方法は5つあります。オークションハウスによって必要な申込み方法が変わるので各案内をチェックしてください。オークションは参加しなくても、どなたでも無料で自由に見学できます。

・会場入札
・オンラインで同時入札
・オンラインで事前入札
・書面入札
・電話入札

STEP 4:お支払い

目当ての作品が落札できたら支払いをします。購入代金は「落札価格(ハンマープライス)」に「落札手数料・落札手数料に対する消費税」を合計した額となります。一般的な支払い方法は銀行振込です。オークションハウスによって現金や小切手を受け付けていますが、クレジットカードでの支払いはNGなので注意が必要です。基本的な支払い期限はオークション開催日から10営業日です。

入金確認後、作品を受け取ります。配送かオークションハウスでの引き渡しを選べます。

【売りたい場合】

オークションsell
(画像=オークションsell)

STEP 1:査定依頼

オンラインか電話で査定を依頼しましょう。その前に出来るだけ作品の情報(作家名や作品名、技法、制作年、来歴など)を集めておくとスムーズです。この時点でオークションハウスから提示された暫定査定価格に納得がいけば次のステップへ進みます。

STEP 2:現物査定と相談

実際に現物を査定し、落札予想価格(エスティメート)と最低売却価格(リザーブプライス)が提案されます。手数料なども含めて相談の上、最終的な出品条件を決定します。手数料には、出品手数料、カタログ掲載料、著作権使用料、保管料などがあります。手数料がかかることを見越して、余裕のある出品をしましょう。

STEP 3:契約&オークションへ出品

はじめてオークションに出品する場合のみ、事前登録が必要です。登録が済んだら、販売委託契約を締結して出品が決定します。作品はカタログに掲載され、下見会で展示されます。

STEP 4:精算

出品した作品が落札されたら、落札価格(リザーブプライス)から手数料などを差し引いた額が原則35日以内に指定銀行口座へ振り込まれます。

〜不落札だった場合〜
オークションの翌週1週間はアフターセール期間となります。残念ながら不落札だった場合、アフターセールで購入希望者が現れたら、購入希望者が提示する条件次第で商談に進みます。アフターセールでも売却できなかった作品は返却されます。発送を希望する場合、送料は自己負担になります。
サザビーズロンドン
(画像=サザビーズロンドン)

出典:https://www.tripadvisor.jp/

いかがだったでしょうか?オークションハウスによってルールや申込み方法などは変わってきますが、以上が基本的なステップとなります。まずは手始めに、オークションに見学だけ行くのも良いでしょう。オークションハウス毎に空気感も変わりますし、自分のお気に入りが見つかるかもしれません。

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文:ANDART編集部