アート投資のポイントとは?
「投資」と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?投資には「株式」「不動産」「金」など様々な種類がありますが、「アート」も投資になり得るのをご存知でしょうか。
アート投資とは将来性のあるアーティストの作品を購入し、アーティストが有名になるにつれて作品の価値が上がってきたタイミングで作品を売却し、差額分の利益を得るという方法です。投資としてアート作品を購入するには、その作品が将来的に価値が上がるのかを見極めることが必要不可欠となってきますが、そのために知っておきたいのはアート業界のトレンドです。
そこでこの記事では、現在のアート業界のトレンドや、将来性の判断のポイントなどの例をご紹介します。
アート作品のトレンド、ストリートアート
ストリートアートとは、街をキャンバスとしてペンキやスプレーなどで描かれた絵のことで、多くの場合所有者に無断で描かれることから、社会常識的な面においては迷惑行為および犯罪とみなされることもあります。ストリートアートの起源は1960年代にさかのぼり、最近では芸術界で最も注目され、社会や政治的なメッセージを含んだアートは、特に若いミレニアル世代のコレクターに人気を博しています。代表的なストリートアーティストはバンクシー、インベーダー、シェパード・フェアリーなどがおり、彼らの作品が街中に出現すると、一帯が観光地になるほどの影響力を持っています。
そんなバンクシーをはじめとするストリートアーティストは、路上に描くような作品だけでなくキャンバスやプリント作品なども制作しており、それらの作品がオークションに出品されると高額で落札されることもあります。バンクシーの出世作とも言える、シュレッダーで裁断された作品《Love is in the bin》もサザビーズのオークション会場での出来事でした。人気のストリートアーティストはオークションの特集が組まれるほどで、アートマーケットの注目度の高さも窺えます。
インスピレーションとコラボレーション
最近ではSNSやオンラインコミュニティーを通じて、コレクターが自身のコレクションを公表したり、それを見ることが容易になってきました。これらはアート業界のトレンドや市場の関心がどこに向いているのかを理解するためにも役立ちます。例えば偉大なアーティストや有名なコレクターのコレクションを見れば、投資する価値のある芸術家、分野、動きが見えてくるでしょう。
また、アーティストの作品が世の中に広く知られるきっかけのひとつにハイブランドとのコラボレーションがあります。最近では「ティファニー(Tiffany & Co.)」がバスキアの作品を起用した広告を発表したり、「ディオール(Dior)」がKAWSの代表的なモチーフをあしらったコレクションを発表し、話題となりました。こういったハイブランドの広告や洋服は世界中に大きな影響力を持つため、アートにあまり関心のない人の目にも留まりやすく、自然とアーティスト自身の知名度や人気の上昇にもつながり、アーティストの人気が上昇すれば作品の価値も自ずと上がってくると予想できます。
アートの新風、NFT
出典:https://www.coindeskjapan.com/
NFTは近年アート界に大きな存在感を表しています。NFTは元々「非代替性トークン」としてデータの唯一性を保証することを可能にするための技術でしたが、この技術を使ってデジタルアートに唯一性をもたらしたのが「NFTアート」と呼ばれる作品です。
過去にはデジタルアーティストBeeple(ビープル)の《Everydays – The First 5000 Days》が約6,935万ドル(約75億円)で落札されたり、ダミアン・ハーストがNFT作品を利用した革新的なプロジェクトを発足したりと、アート業界で衝撃的なニュースが次々と話題になっています。このように唯一性が保証され、デジタル上で取引が完結するNFTアートは投資対象にもなりやすく、世界中の様々なアーティストが参入しており、今後も市場が拡大することが期待されています。
有名アート作品を共同保有
ANDARTでは有名アート作品を共同保有することで、オーナー権を1枠1万円~購入することができ、アート作品を手軽にデジタルデバイス上でコレクションすることが可能です。さらに、購入したオーナー権をオーナー間で売買できる機能もあり、1万円で購入したオーナー権を1万円以上の価格で販売することができれば差額分の利益を得ることもでき、投資的な楽しみ方もできます。
本来素人では判断が難しい、「将来的に価値が高まるのか」「贋作ではないか」などの点も専門家の目利きによって厳選された作品のみを共同保有作品として取り扱い、デリケートな作品の保管についてもプロが責任をもって厳重に管理しているので安心してコレクションを楽しむことができます。
アート投資は「難しい」「まとまったお金が必要」と思われがちですが、現在様々な手段で、より気軽に楽しむことができるようになりました。ぜひ皆さんも投資の選択肢のひとつに「アート」を検討してみてください!
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文章:ANDART編集部