リモートワークで求められる『本物の「上司力」』
(画像=baranq/stock.adobe.com)

アメリカの一部の州では大麻(マリファナ)が許可され大きなビジネスチャンスと目されている。ヨーロッパではアメリカに先駆けて合法化されたが、それに大きく後を取る形で合法化が進んだ様子だ。

アメリカでのマリファナ(大麻の品種の1つ)の歴史は、1960年代にまでさかのぼる。かつて、15世紀にブラジルやメキシコの奴隷が喫煙していたマリファナが、ヒッピーブームにより白人層の喫煙が進んだとされている。

かつて、麻の素材として、食用のケシの実の素材として、大麻(おおあさ)は世界中で栽培されていたありふれた植物だった。日本の神道でも大麻の繊維は穢れを拭い去るとされ、神前に捧げられていた。現在は紙製のものをよく見かけるが、かつては神主が振るう大麻(おおぬさ)は大麻の繊維が用いられていた。

そんな大麻がなぜ、麻薬として禁止されたのか、戦後日本各地で大麻栽培がおこなわれていたが、1961年に国連が採択した「麻薬に関する単一条約」により大麻は麻薬として指定されてしまう。

もちろん、繊維用として大麻の栽培は続けられたが(マリファナと衣料に用いる大麻は品種が異なる)日本にも伝播したヒッピー文化により、「大麻イコール麻薬」のイメージが定着してしまう。

現在、世界で栽培されている大麻は、「製造用」「医療用」「喫煙用」の3種類に分けられる。食用の実や衣料に用いる繊維は製造用に該当され、日本でもわずかながら栽培されている。一番製造量が多いのは中国で中国では先史時代から栽培されていた記録が残っている。

アメリカでも「医療用」として合法だった州は数多くあるが、「喫煙用」の解禁には二の足を踏んでいる状況だった。一部の州で喫煙目的の大麻の所持、販売が合法化した後も州境をまたいでのトラブルが絶えない状態が続いた。

そのような状態で注目を集めたのが、CBD(カンナビジオール)だ。 CBDは大麻の茎に含まれる成分で、この成分単体は麻薬指定されていない。そのため、アメリカはもちろん、条件を満たせば合法的に日本でも手に入れることができるのだ。

CBDを摂取、吸引することで不眠症、不安、筋肉痛などに効果があるとされている。丁度、サプリメントとして販売されているオキシトシン、メラトニン、GABAと同様の扱われ方をしているのだ。

アメリカでは、電子タバコのリキッドやクリーム、サプリ、キャンディなどに加工して販売されている。

日本では、2021年7月にCBDドリンクが発売され、インターネット上ではCBDを含んだクリーム、キャンディーなどを未成年者でも容易に手にすることができる。

ただし、安易に海外から持ち込むことは避けたい。 CBC成分には大麻から抽出する成分という特性上、麻薬成分として指定されているTHC(テトラヒドロカンナビノール)がわずかながら含まれているのだ。

このTHC(テトラヒドロカンナビノール)が0.3%含まれているといわゆるマリファナとして、日本国内はもちろん、アメリカでも違法とされてしまうのだ。通常、販売されている製品であれば問題ない可能性が高いが、マリファナが方法な国や地域から持ち込む場合には、THC含有量が厳密に計測されてない可能性もある。

また、アメリカ、日本ではこのTHC(テトラヒドロカンナビノール)が0.3%以下というのが合法化の条件だが、国にとってこの基準が異なるため注意が必要だ。特に、密輸とみなされた場合、最高の罰則が死刑という国もアジアや中東には珍しくない。