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日本M&Aセンターが行うM&A大学。その卒業生として最前線で活躍するOBバンカーにインタビューする企画の第17弾。今回は名古屋銀行 法人営業部 法人コンサルティンググループ 岡田諭弥氏に、インタビューした。

M&A大学とは
日本M&Aセンターが協業する地域金融機関に向けて行う、研修・出向制度。M&A大学入学者(地銀からの出向者)はM&Aシニアエキスパート研修(JMAC)、評価・概要書研修などの座学と日本M&AセンターとのコンサルタントによるOJTなどを経て、自ら顧客への提案からM&Aの成約、契約の締結までを完結できるM&Aコンサルタントとなることを目指す。

名古屋銀行に就職した理由をお聞かせください。

私が入行したのは7年前の話にはなりますが、地元で仕事ができればという気持ちと、大学は理系でしたが、その頃、銀行にも理系出身者も多くなってきたと聞いており、銀行への就職も良いのではないかという考えから地元の名古屋銀行に入行しました。

実際に入行されて、最初の支店の配属から現在までのご経歴を教えてください。

まず名古屋市西区の浄心支店に配属され、最初の1年間は店頭営業、その後4年間は外回り営業でした。名古屋は製造業が多いのですが、その支店はサービス業、繊維関係、老舗のお菓子屋さんが多く、そういったお客様を担当して銀行の基礎の部分を学びました。 その後、上前津支店に異動し3年間外回り営業を経験した後に、現在の法人営業部に異動となりました。

本部への異動は希望されていたのですか?どう感じられましたか?

いえ希望はしておらず、個人的にサプライズでした。まさかM&Aチームだとは思っていませんでした。内心びっくりで、やっていけるかというのが正直なところでしたね。(笑)

全く経験のない業務であり、最初は前向きというよりは、正直、不安の方が大きかったと思います。

M&Aチームに異動され、すぐに出向されたのですか?

そうですね。本部経験がないまますぐに出向でした。全く知らない世界に入っていったような感覚でした。しかし、M&A大学では初心者にもわかるようなカリキュラムが用意されており、安心でした。

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※岡田氏にはオンラインでインタビューにご対応頂いた

M&A大学で学んでみて思うこと

出向に来られる前に日本M&Aセンターへの印象などはありましたか?

バリバリの営業で、厳しい方も多く、給与水準も高い、そのくらいのイメージしかなかったですね。遠い存在でした。(笑) しかし、出社初日に驚いたのは、私よりも若い世代の方たちが多く働いていらっしゃったことですね。正直30代の方が多くいらっしゃると思っていたのですが、20代で知識もやる気もあってバリバリ活躍されている方が多くて驚きました。

実際に出向に来られてから、どのようなことを経験されましたか?

何も知らない状況で出向となった為、動画研修や帯同訪問での実務研修にて、「M&Aとは」という基礎的なところから学ばせていただきました。まず売りと買いがあって、それぞれどういった順序で進んでいくのか、などですね。

日本M&Aセンターの買い手担当者さんの面談に同行させていただいたり、リアル訪問だけではなく、最近はZoomでの顧客面談についても、10回以上は同席させていただいて、生のお客様の声を聞いて勉強させていただきました。

実際お客様へどういう話し方をして、お客様からどういった反応が返ってくるのか。それを勉強できたことが一番大きかったかなと思います。

他行の出向者さんも同じタイミングでいらっしゃったと思いますが、交流などはありましたか?

最初に、名古屋支社に配属された際に、偶然にも、岐阜信用金庫のご出向者さんが私と同じ高校の部活の後輩であり大変驚きました。彼とは自宅も近いのですが、約10年ぶりの再会でして、このような機会に一緒に勉強できてよかったと思います。 また、遠方のご出向者さんとの交流も作っていただき、たくさん情報交換させていただきました。 普段の業務ではなかなか他行さんと関わりを持つのは難しいのですが、出向により、銀行同士の横の繋がりを作っていただけたのは大変ありがたい機会でした。

岡田さんがお仕事で大切にされていることはありますか?

個人的にですが、イチ銀行員として「初志貫徹」を意識して仕事をしています。銀行員として大切だと思いますし、今後、M&A業務をやっていく上でも意識していきたいと思います。

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