2020年度のME機器(診断機器)市場規模は、市場が二極化する中、前年度比3.0%減の3,300億6百万円
~2021年度の同市場は、落ち込んでいたクリニック市場の回復が期待される等で前年度比9.5%増の3,613億10百万円と予測~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のME機器(診断機器)市場を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。
1.市場概況
本調査では、病院や一般診療所、健診センター等で使用されるME(Medical Engineering)機器のうち、32項目(37製品・57分類)の診断機器を対象としている。 2020年度は、新型コロナウイルス感染者対応でのモニタリング・診断機器への特需や関連する補正予算による補助金が付いたことなど、一部製品群は大幅なプラス実績となるものの、全体としては新型コロナウイルス感染拡大により、手術数減少による手術室関連等の設備投資予算の削減が多くの製品でみられ厳しい状況となり、2020年度のME機器(診断機器)市場規模は前年度比3.0%減の3,300億6百万円になっている。
2.注目トピック
生体機能検査装置・生体情報モニタ(高級・中級品)
大規模施設から一般診療所に設置されている生体情報モニタ、心電計、脳波計・誘発電位検査装置等の検査室製品に、各科固有の製品を含んだ、2020年度の生体機能検査装置・生体情報モニタ(高級・中級品)市場規模は、生体情報モニタはICU や病棟向けで販売が拡大し、赤外線酸素飽和度モニタ、冠血流予備量比(FFR)測定装置は成長トレンドにあるものの、一方で検査数は減少し、前年度比0.5%減の555億45百万円となっている。
3.将来展望
2021年度のME機器(診断機器)市場規模は、引き続き補正予算による補助金のプラス要因に加え、落ち込んでいたクリニック市場の回復が期待される等で前年度比9.5%増の3,613億10百万円になると予測する。
調査要綱
1.調査期間: 2021年4月~9月 2.調査対象: 国内メーカー及び輸入製品の製造販売業:販売元 3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話による取材調査、ならびにアンケート調査併用 |
<ME機器(診断機器)市場とは> 本調査におけるME(Medical Engineering)機器市場とは病院や一般診療所、健診センター等で使用される診断機器、CTやMRI、各種X線撮影装置、超音波診断装置に代表される画像診断装置や、生体情報モニタや心電計等に代表される生体計測機器、内視鏡システム(外科系含む)、各科特有の製品等、32項目(37製品・57分類)を対象とした。 |
<市場に含まれる商品・サービス> 心電計、生体情報モニタ、ポリグラフシステム、EEG・EMG、内視鏡、ハンディタイプ内視鏡、極細径内視鏡・細径内視鏡システム、超音波画像診断装置、IVUS・ICUS・ICE、医用X線CT装置、MRI、血管撮影X線装置/循環器X線撮影装置、外科用X線テレビ装置/回診用(移動型)X線装置、PET、脳磁計、骨密度測定装置、イメージャー/プリンター、自動現像機、サーマルビデオプリンター、CR・DR・FPD、FFR、(連続)心拍出量装置・CCO・連続モニタリングシステム、パルスオキシメータ、赤外線酸素飽和度モニタ、経皮血液ガス分圧測定装置、血流計、麻酔ガスモニタ、非観血式自動血圧計、(医科向)電子体温計、深部体温測定装置、ウロダイナミクス・ウロフロメータ、聴診器 |
出典資料について
資料名 | 2021年版 機能別ME機器市場の中期予測とメーカーシェア(診断機器編) |
発刊日 | 2021年09月27日 |
体裁 | A4 569ページ |
定価 | 132,000円 (本体価格 120,000円) |
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