スタートアップ大国として有名なイスラエル。今回は、スポーツビジネスに特化したアプリを提供している「Arbox」をご紹介します。

Arbox
(画像=Arbox)

Arboxは、スポーツ関連ビジネスを運営するために必要なトレーナーのスケジュール管理やクラス登録、財務報告や財務管理などが可能なアプリをパーソナルトレーナーや大規模なジム向けに提供しています。現在ジムやヨガスタジオ、クロスフィットクラスなど、様々なスポーツ施設で導入されており、決済サービスや口座引き落としサービスも提供しているため、ビジネスオーナーの負担軽減に役立っています。

創設者のラン・レブ(Ran Lev)氏とアレン・デベンサソン氏がジムに通う際に、入会登録に手間を感じたことから、このアイディアが誕生しました。まさに「必要は発明の母」ですね。

今回は、Arboxのビジネス開発ディレクター、アサフ・アザル(Asaf Azar)氏にお話を伺いました。

アサフ・アザル氏
(画像=アサフ・アザル氏)

―――Arboxとはどういったものか、また成長の理由を教えてください。

アサフ・アザル氏(以下:アサフ):近年フィットネス業界は変化をしており、大きくなっています。その理由として、フィットネス業界がコミュニティの一部になろうという強い意志が関係していると思います。私たちArboxは、トレーナーとコーチの間のコミュニケーションを円滑に進めるためのツールを提供しています。コミュニティの団結や個人のケアも重要と考え、誕生日にはお祝いメッセージの配信も行っています。私はArboxを導入しているジムに通っていますが、このツールのおかげで色んな人に出会えたり、コーチとの連絡が取りやすく、とても重宝しています。このような便利なサービスを、もっと多くの施設で使ってもらいたいですね。

Arboxには、ワークアウトが好きでフィットネス業界に精通したメンバーが揃っています。クライアントの数が増えても、それぞれの課題に沿ったソリューションを具体的に提示することを目指しています。ヨガスタジオでもウェイトリフトスタジオでも、規模やコンセプトの違いに関わらず、誰にとっても有益となるシステムを創り出しています。

フィットネス業界に精通したメンバー
(画像=フィットネス業界に精通したメンバー)

―――海外進出の際の課題は何ですか?

アサフ:海外では言語の違いと同じく、文化の違いが多くあります。ヘブライ語はどちらかというとストレートでわかりやすいのですが、英語はニュアンスが異なります。ただ文字を翻訳するだけでは伝わらないことが多くあるので、細かなメカニズムを作成しました。支払い方法も国によって異なります。このような各国の違いに対応するためにも、チームを大きくし、それぞれのクライアントに満足いただけるサービスを提供できるよう努めています。ワークアウトの方法も国によって異なるので、そういったことを知るのはとても勉強になります。

―――COVID-19により多くの企業が影響を受けていますが、Arboxでも影響はありましたか?

アサフ:他の企業と同じく、ArboxもCOVID-19による影響を受けています。しかしこのように大変な時期でも、クライアントへ適切なソリューションを提供できるよう、チーム一丸となって努めています。イスラエルは他の国と比べて、外出規制が早く出されたため、早めにCOVID-19対策ができました。例えば、オンライン授業についてですが、ZoomとArboxのシステムを連携させ、新しい授業が始まる際に通知を出せるようにしました。Zoomの使い方などもレクチャーしましたね。私たちの場合、仕事が止まったのではなく、やり方が大幅に変化しただけと認識し、クライアントのために素早く、賢く行動するよう心掛けています。

―――今後はどのような展開を考えていますか?

アサフ:今後、Arboxは外国の市場で活躍の幅を広げたいと思っています。

Arboxはアメリカとヨーロッパの国々の市場で様々なことを学び、クライアントのニーズに沿ってシステムをローカライズできるようになりました。この知識を活かして、次はアジアに進出したいと考えています。日本進出も考えてますよ。もっと多くの市場へ進出し、たくさんのことを学び、Arboxをより改善していきたいと思っています。

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Arbox ウェブサイト
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